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さとり
陽の光がてらしている
夢の中が 居心地良くて
起き上がれずに
だれかが 頬をつついた気がして
はらいのけるための動きも
なまけてしまう
歌声が聞こえる 夢の中を抜け出せない
あぁ 温かい声でやさしく かたりかけてくる
ゆめのなかで 泳ぐのは とても楽しくて
さめる夢が げんじつになればいいのに と
夢のゆりかごで 眠るわたしは
幸せだけど
本当に 幸せなら
歌がやむ
あたたかい 陽の光は 翳り 去りゆく
夢のゆりかごは 暗いほとりに 沈んで
幸せを飲み込んでいく
わたしは 夢の中で
こわいこわいと 逃げるために 走った
夢と現実は
一緒だろう
誰かが ささやく
かしこ




