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子供とおとな
小さな子供のなきごえ なつかしい声
おさないころ 誰にでも あったこと
人が人を おもいやり
小さなあのころの 暖かなぬくもりに
泣いた子供は いつのまにか わらって
手を振って わかれた時に
ふいに かけられた とても歯がゆい言葉
どうして あんなに照れたのか
それが 大人になると
ひとつひとつが きかいてきになり
つまらない と、つぶやく
子供が泣くのは 人だったから
自分も 泣きたいときに 泣けるといいのに
それは こどもに戻れないおとなの 言葉
泣いていた 子供は おとなになって
なにもかも うしなっていく
子供がおとなだと りかいするまで
泣くのは やめよう
かしこ




