第4話 報告
「いやぁほんと久しぶりだね皆。大体1ヶ月くらいかな?」
:久しぶり!
:1ヶ月も何やってたの?
:久しぶり!
:なんか嬉しそうだな
:ニッコニコで草
「え〜そんなニコニコしてる?」
「私も人のこと言えませんけど千夏から嬉しそうな雰囲気が凄く感じます」
:確かにいつもクールな千秋ちゃんも満面の笑みじゃねえか
:よっぽど嬉しいことがあったんやな
:もしかしてお兄さん関連?
「そうなんですよ!実を言うと兄さんが復活しました!」
「いえ〜い!!」パチパチパチ
:ま?
:ガチ?
:え、凄くね?
:そりゃ配信とかせんわな
:2人にお兄さんとかおったんや
「1ヶ月前に春兄が起きたんですよ!それでリハビリやら色々やってて今日退院したんだよ!」
「お医者様もどうやって自力で回復したのか驚いてました」
「と言うことで春兄こっち来て!」
「えっあっ、どうも。四季春人です」
:お兄さんキターー!!
:植物状態になってたとは思えんくらい元気そうやな
:お兄さんイケメンじゃん
:急に振られて動揺してて草
:髪染めたのか?
:白と黒とかいう厨二心をそそる様な髪色じゃねえか
「あ〜なんか起きる日急に変わったんですよね。結局何が原因かわからなかったし」
:病院でもわからないとか意味不で草
:そんなことある?
:でも実例ができちゃった•••
「まぁ健康には問題無いので。あと厨二っぽいのは自覚してるのであまり触れられると昔の傷が•••」
:お兄さんもこっち側だったか
:男なら必ず憧れちゃうから仕方ない
:右腕が疼くぜ•••
:現在進行形のやついるじゃんw
「春兄も復帰出来たからダンジョンに潜るのも再開したいんだよね。このヶ月だいぶ貯金減ったし」
「ねえ、その事なんだけどさ。僕もダンジョンに行きたいんだけどいいかな?」
「えっ!!春兄が!?」
「だ、ダメですよ兄さん。ダンジョンは危ないところだし•••」
「僕は2人にずっと助けられた。そらにこの5年間僕の入院費も払ってくれてたんだ。なのにこれからも妹にされっぱなしなんて兄として失格だ。だから僕もダンジョンでモンスターを倒して2人が楽出来るくらいお金を稼ぎたいんだ」
「兄さん•••」
こればっかりは譲れない。ダンジョンは確かに危ないが2人はずっとそんな危険な場所で俺の為に毎日頑張ってたんだ。僕もそれくらい出来なくてどうするんだ
:お兄さんかっこいい
:確かに妹に養われる兄って嫌だよな•••
:お兄さんの気持ちわかる
:俺も2人に養われたい
「わかりました。兄さんがダンジョンに行くのは止めません。でもしばらくは一緒にダンジョンに行きましょう」
「えっ、千秋!?春兄をダンジョンに連れて行くなんて危ないよ!」
「確かに私も危ないと思います。やっと起きてくれたからもう少しゆっくりしてほしいとも思ってます」
「な、なら!」
「でも兄さんは決めた事はいくら言っても曲げてくれませんよ?こうなってしまったらお母さん達がダメと言っても無理矢理やってたんですから。ならば私達が反対して兄さんが1人で行くより賛成して3人で行く方が危険も少ないですし、ダンジョンで何かあった時に守れます」
「むぅ。確かにそうだね。春兄は変なとこで頑固になるからね」
「誰が頑固者の融通聞かない面倒くさいやつだよ」
「ちょ、そこまでは言ってないよ!」
「ふふふ」
:こうやって見ると仲が良い兄妹なんやなって
:2人のこんな安心しかった顔初めて見た
:お兄さんが目覚めてくれてほんとよかった
:やっぱり美少女には笑顔が似合う
「よし、僕の目標は2人を養えるくらいダンジョンで稼ぐ事!頑張るぞ〜!!」
「「お〜〜!!」」