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1.中年の日 2.コロニー

『中年の日』


 皆さんご存じでしょうか。9月20日の今日は「バスの日」です。日本で最初にバスが走った日なのです。

 他にも「子供の日(5月5日)」「敬老の日(九月の第3月曜日・2021年の今日は敬老の日でもある)」等、様々な記念日が存在します。


 今日お話しするのは、中年の日についてです。中年の定義はハッキリしておらず、壮年(働き盛り)との違いも分かりにくいのです。とりあえず30歳から60歳くらいまでの大人の事をザックリ、中年としておこうと思うのです。


 中年という事を考えるに、10代・20代の頃の自分と比べると、体力の衰えを感じないではいられないと言えます。また、65歳以上のおおむねの老人たちに比べれば自分は、元気であると感じる人が大半ではないかと思います。たぶん。


 そんな、若くもなく老いているとも言えない心もとなさを一言で表した言葉が、中年なのであります。中年の日は10月9日(熟年)です。


***


『コロニー』


 花輪飾りを付けた女性、ボロボロのタオルを頭に巻いた青年、そして奇妙な臭いがする(かばん)を片時も離さない総白髪の女性らが、白衣を着た男性を見ています。


「皆さん、今日も楽しく過ごしましょうね」

「はーい」


 人々は思い思いに、好きな事をし始めました。その地域は「コロニー」と呼ばれていて、働かないで生きてゆく事を自ら希望した大人たちが暮らす、共同体のようなものです。


 コロニーの外では子供から大人まで、生きてゆくための闘争をしているのです。

 ある時、そんな外の世界を「社会科」の授業動画で見ていたコロニーの住民の一人が、内容が残酷すぎるとの理由から社会科の授業を受けたくないと泣き始めたので、その日からコロニーでは社会科というものが無くなったのです。


 時は経ち2035年の冬、事件が起きました。コロニーが襲われたのです。コロニーの住民は全員、逃げ遅れて焼け死んでしまいました。

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