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青春

投稿遅れました!すみません!

是非呼んでください、文の謝りもありますが!!

 彼女と別れ、辺りを振り返ると夕日の眩しさが消えて暗くなろうとしていた。


 僕が歩いてる歩道は道を挟んで傾斜になっていて、その右下には川がながれて、とても綺麗だった。

 夕焼けに照らされたらもっと水面に光が反射して、美しく輝いていると思う。


 左上は一軒家が次々と並んでいて、夕焼けと重なり

 とても心地よい景色だった。


 そんな風景を見ながら僕は家に向かった。


 帰り道、今日の出来事について思い出しながら、河川敷を歩く。


 ふと彼女の笑顔が、頭の中に浮かんだ。


 杉崎さん。可愛いかったなぁ、そして女の子なのに勇気が凄い。


 まさに風のような存在で、あんな子なかなかいないよ...... と思えるくらい彼女の姿は素敵で、あの笑顔が忘れられない......。


 そしてもう1人恐ろしくて忘れられない。

 浅田岳。

 あいつはおっかない......。

 クラスの連中も岳には一目置いていた。


 とにかく暴れると手のつけられない奴で、ちょっとした事でもすぐ怒る不良だ。僕と同じ目にあった男子もいたと思う。


 そんな岳に対して彼女さんは真っ直ぐ立ち向かった。彼女は危険な行動を冒してまで岳に挑んだ。


 あの場面、手を出されてもおかしくない状況だった。なのに彼女は自分の身を放りだすかのように駆け足で、僕の前に立っていた。


 好きな人を守るためだからといって、そこまで行動できる人はあまりいないと思う。

 僕は尊敬すら感じた。


 普通の女子高校生ならあそこまでしない。


 なのに彼女は違った.....


 そして僕を混乱させるような微笑ましい笑顔。


 ドクン、ドクン、ドクン


 思い出すだけでドキドキしてしまう。今まで感じたことのない感情であり、胸が苦しくなった。

 岳に殴られた傷より胸のほうがくるしくなる。


 ドクン、ドクン、ドクン、

 ドクン、ドクン、ドクン


 僕はこの感情をなんて表していいか分からなかった。



 今までつまんない人生を送ってきた僕にとって、彼女はとても刺激的だった。


 親の都合で引越しを繰り返してきた僕は、友達は少なかった。

 学校に慣れてきたと思ったらまた転校そんな日々を繰り返した。


 つまんない人生だ。全部両親のせいだ……と親を恨んだこともあったし、転校するのを拒否したこともあるくらい嫌だった。


 僕は青春を味わうことができなかった。


 今日までは......


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