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出会い

挨拶遅れてすみません。これからも連載するのでよろしくお願いします!

是非、読んで貰えるとうれしいです!!

素人なもんで段落のつけ忘れとかもあったりしたらごめんなさい、、笑


 

  僕は目を疑った......。

 そこには杉咲華(すぎさきはな)が立っていた。


  今日教室の廊下で僕は彼女に告白された。

 身長が僕と同じ一六五センチくらいで、顔立ちがとても綺麗で可愛く、クラスの男子にモテモテだった。性格は明るく素直で真面目な印象だ。


  そんなクラスで人気の彼女を振ってしまったのだ。「ぼくなんかが付き合える相手ではない」と勝手に自分で解釈してしまったのだと思う。改めて岳が怒る理由も納得がいった。


  今日あった出来事を思い出していると、彼女は僕らの元に向かって駆け下りて、庇うようにして僕の前に大の字に手足を広げてたっていた。

 

「やめなさい!! 優人くん可愛そうよ!!」

「なんでこんな事するの!」

  彼女は懸命に声を張った。


「うるせえ! 可哀想なのは華ちゃんだろ!!」


「私は別に......」彼女はそういって俯いていた。


「こいつは華ちゃんの事何も考えてなかった」

「これは罰だ!!」

  岳は気分悪そうに口を尖らせた。


  岳の言ってる事は正論だと思う。僕は相手の事を考えずに軽率な発言をしてしまったのだ。彼女にはちゃんと断った理由も説明していない......。


「だからって...... 殴ることないじゃない......」

「暴力振るう人はきらいっっ!!」

 

「......っっ 」

  好きな人から言われた言葉があまりにも威力があったのだろうか? 岳は言葉を失った。


「分かったよ......」

  ショックのあまりか、覇気がなかった。


「優人......お前おぼえてろよ」

  岳は僕の方をむいてさっきの鋭い表情で睨みつけてくる。


  僕は返事ができなかった。というのも、岳の鋭い表情からさっきの殴られた光景が脳裏に浮かんだ。まるで獣が小動物を狩るように凄まじく恐ろしかった。動物で例えるならチーターくらい獰猛であり、今思い出しても鳥肌が立つ......。


「もう優人君には近づかないで!!」

  とどめを刺すように彼女は言い放った。


「............ちっ」

「おい! 帰るぞ勉」

  岳の後に隠れて見えなかったのか、勉はひょっこりと横から顔をだし、こちらを見て、つまらない表情をしていた。


  2人は僕らと反対方向に遠のいていく。さっきの岳の大きかった背中が夕日に重なり、次第に小さくなって、消えていった。


「はあ......助かった......」

  思わず深くため息を吐いた途端、足が崩れ後ろに倒れた。岳からの恐怖から逃れられた僕は、安心した。緊張が解けたせいか両足は痙攣していた。


「大丈夫......? 立てる?」

  彼女は困惑しながら笑みを浮かべ、そっと僕に手を差し伸べてくれた。下から見上げる彼女の笑顔は、まるで天使のような存在で、痛みが軽くなるように思えた。


  その手を離さないように大事に掴んだ。

 僕は彼女に救われたのである。



 


 







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