プロローグ
俺の名前は鈴木蓮人39歳。
彼女いない歴39年、162センチ、102キロのちびデブだ。
大学卒業後、大手証券会社に就職、金には困らず生きてきた。
兄弟はいなく父親は俺が小さいころに他界、同じく証券会社の母親と2人暮らしだった。
先日そんな母親が病気により急死した。
葬式も終わり、遠い親戚や母親の古くからの友人に「落ち込まずに頑張りなさいよ」と声を掛けられた。
もちろん落ち込むし、言われなくても頑張っている。
しかし、孤独とはこういうことをいうのだろうか、誰もいない4LDKの一軒家に39歳の男が1人・・・。
「コンビニでも行くか」
独り言でも言わないと喋り方忘れてしまいそうだ。
街頭もぽつぽつとしかない夜道を一人で歩いていると、走る音が聞こえ突然右脇腹に痛みが走った。
振り返るが貧血みたいな感じで視界が点滅する、息も出来ない。
俺の最後の独り言は
「俺、死ぬのかな」
声が出てるかはわからないが、俺はだしたつもりだ。
そんな感じで俺の39年の人生の幕は下りた。
「ふざけんじゃねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーYO!!俺なんもしてないじゃねーか!挙句の果てに最後は謎の死??何があったんだよ!!!!!ってあれ喋れる?」
俺の視界には知らない部屋、俺が寝てるベッドはキングサイズくらいある。
確実に言えることは病院ではない、考えろ、俺、考えろ。
あれからどのくらいの時間がたったかはわからないが、わかったことはいくつかあった。
まずここは、日本ではない、部屋においてあった本の文字がわからなかった。
そして2つ目、現代とはかけ離れた部屋のつくりだ、建築のことは詳しくないが、慰安旅行でいったヨーロッパの古い建物につくりが似てる気がする。
3つ目、服が違う、タンスに入っている服も俺がきている服も違う、転生もののアニメで出てくるような服ばかりだ。
そして最後に、推定年齢8歳、黒髪、黒目、超かわいい顔、サラサラの髪の毛。
俺が違った。