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あっあっあっ

ええええええええええっ!周りがざわめく。マジで?あいつが!?もちろん一番驚いてるのは自分だが…。

彼女はニコニコしながらプロのようなクオリティの弁当を出しながら俺に話しかける。

「亀梨君の好きな食べ物はなんなの?」

「あっあっあっ…卵焼き…です。」

「今度、作ってきてあげるね。」

周りからの目線が痛い。違うんだ、コレは。そういうんじゃないんだ。みんな知ってるだろ?

「あっありがとう。」

「それより、このウィンナーくれない?」

「あっあっあっあっ、うん…」

明日からあだ名がカオナシになっていないことを祈るしかない。

「あっあっあのー、どうして…どうして…」

どうしていきなり距離を詰めてくるんだろう、俺に一目惚れなんてありえないし、もともとそういう例えば見かけによらずアメリカナイズされたフランクな文化で育ったとか、心はヤンキーだとか?…。するといつのまにか後ろの席にもどっている西が彼女にこう聞く?

「どうしてこいつとの距離を詰めるんですか?一目惚れなんてありえないし、もともとそういう例えば見かけによらずアメリカナイズされたフランクな文化で育ったとか心はヤンキーだとかそんなんですか?」

グッジョブ西!まさに以心伝心。心の友よ!

そんな早口にも冷静な顔をして彼女は口を開く。

「アメリカナイズされてませんし決して元ヤンじゃないです。一目惚れしたんです!」

ええっ、ファーッッッ!!!!

周りの生徒が騒然となる。自分の顔が真っ赤になるのがわかる。

「あっあっあっ…」

カオナシになりたい…。

ほとんど呆然としてしまった彼は脳内までカオナシになってしまいその後をあまり覚えていない。西がどこ中出身なのとか?部活は?剣道部です。みたいな会話をしていたけども全然記憶にない。だからもう一人の女性がじっとこっちを憎々しげに見つめていることも気がつかなかった。そして5限目が始まる。

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