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湯けむり怪異譚「ぶらぶら」  作者: 秋野きつ
第3章 変化
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第99話 追記


 一連の出来事を、冷たく黒い目で観察しているものがあった。防風林に止まっていたからすの群れ、その中で、大波が寄せてくる中でも飛び立とうともせず、じっと止まったままの一羽だ。


 近くまで行ってよく見れば、違和感を覚えるであろう。不自然なほど真っ黒で、目も嘴も翼も脚も、まったく同じ色合いで区別がつかない。


 そして、三本脚。


 八咫烏やたがらすとも言われようか、その異形の烏は、大波が消え失せるのを見届けると、羽音も立てず、静かに飛び立っていった。

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