表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/515

グリエンタールの開発を本格化しよう!

「スキルポイントはどうなった? 指標を出しただけでも減るのか?」

「あ~……減ってない? あ、いや減ってる……うん減ってるっぽい。」


そういえば、最近仲良くしているイリーとキーファの好感度が1になった為、スキルポイントもあれからさらに2増えたんだった。

今、槍と剣の取得指標をとって76になっているから、+2から-2で変わってないって事だね。


「そうか。じゃあ取得指標もあまり出しすぎてもしょうがねぇな。」

「まぁこれ以上出しておくと、ステータス画面がごちゃごちゃしちゃって見づらいかも。」


「そうなのか。色々相乗効果なんかも見ながら訓練できりゃ面白かったけどな。」

「ああ~確かに。必要な時に指標を出して、必要なくなったら消しちゃうってのもありかも。」


取って消してができるって、色々と試したりもできるしやりやすいよね。

まぁその分、好感度が下がったらスキルが無くなってくのかもしれないとか考えちゃうと、怖くもあるんだけどね。


「だな。まぁそれは今じゃねぇし、次に行くか。」

「うん。」


「あたしが現状試してみてぇと考えてるのは、まず今やった武器種スキルの検証。これは指標が出たし成功といっても間違いじゃねぇな。」

「うん。」


「次に、今取得しているスキルを最大にしてみること。これによって派生スキルの詳細が出てくるパターンがあるんだろ? そういう派生スキルは相乗効果があったり、効果が上乗せされる場合が多い。今スキルポイントは結構余裕があるんだ。余裕があるまま事故ったら元も子もねぇからな。今あるスキルレベルを完成させちまうこと。これも一つ。」

「確かに。これから魔物の大群と戦わなきゃいけないなら、なおの事、力も必要だしね。」


「そうだな。後あたしが前に言っていた、”他人の固有魔法を模倣できるか”だ。基本的に特殊技能や固有魔法ってのは各分野に特化してたりはするが強力なものが多い。もしこれができるのであれば・・・。」

「できるのであれば?」




「お前の価値は王より重い。」




「……へ?」

「たとえ出来たとしても露見するのは避けるべきだな。お前1人で戦況が左右するほどの戦術級魔法士だと知られれば、どんな手を使ってでもまずお前を殺しにくるだろうからな。気の休まる暇もなくなるぞ。」


「え……えぇ……? 先生? ごめん、ちょっと何いってるのかよくわかんないかも……。」

「固有魔法ってのはな。さっきも言ったが基本的にめちゃくちゃ強力なんだよ。」


「……はぁ。」

「じゃあ、なんでそこまで猛威を振るわねぇか、お前も持ってんだからわかんだろ?」


「……あ。燃費が悪い……?」

「そうだ。お前は魔力量が異常だからそこまで負担じゃねぇのかもしれねぇけど、固有魔法を持っているのに使えない奴すらいる。魔力量の問題でな。」


……確かに。

ボクのクリアの魔法で、姿や形を消す魔法の燃費は1人・1つの物につき大きさによって差は出るけど、大体1分当たり30の魔力を必要とする。他の消音効果やらを上乗せすればもっと必要魔力は高くなっていくわけで、3桁を超えれば魔力量としては高いといわれている中、1分当たり30も魔力を消費する魔法なんて、実際実践には耐えられないだろう。


……例えば、これをイオネちゃんがもっていた場合、3分も経たずに魔力が足りなくて解除されてしまうということになるのだ。そりゃ……3分消えられれば、場合によってはそれなりに使えるけど、魔力をすべて消費して3分。効率が悪すぎるだろう。


「確かに……。」

「それをお前は異常な魔力量でカバーできるどころか、固有魔法の重ね掛けすら可能な魔力量がある。賢王ですらそんな異常な逸話は持ち合わせてねぇよ。」


実際埋もれているだけで、クリアの固有魔法どころじゃないような性能を誇る魔法だって、あるのかもしれないもんね。

もちろん、逆に使えないのだっていっぱいあるのかもしれないけど。


「ま、まぁ使えれば……でしょ?」

「そうだな。ただ、もしそれが出来たとしても、固有魔法を取得するのにものすごいスキルポイントを吸われて解除できないなんて事態になってもおかしくはねぇ。それなら先に、2つ目のスキルレベルを上げておく方。これを先にやった方が正解だろうな。」


「残り76ポイント……。今あるスキルを全部取ったとしても、魔力知識に3ポイント、純白系魔法2種が5ポイントずつで10ポイント。合計13ポイント。今出ているマップ機能追加技能とやらを取ったとしても23ポイントならまだ50ポイント以上も余る計算になるね。」


「どうせいつかは取るんだ。今取っちまえばいいんじゃねぇか?」

「うん。そうしてみる。」


まず魔法知識Lv7をLv10に引き上げる。

ポイントを使用し、取得した事で詳細が表示された。


魔法知識Lv10

魔力構造・魔力術式を組み立てられる。


組み立てられる……?

構築とは違うのかな……?

なんだろ。いまいちよくわからない。

次の派生情報はでてこないね。

ってことはここで打ち止めっぽいのかな。


次に……

純白の魅了Lv10

好感度が-5以下の人物を強制的に信仰(+5)に変える。

ただし解除しない限りは今後好感度は固定される。

”漆黒の洗脳”を取得可能。



……え?

えげつなさすぎない?


ボクに敵対しすぎると信仰に変えさせられるってことでしょ……?

え? これってスキルポイント取り放題なんじゃ……?

だってもしボクが本当に戦争という場に立たされる日がきて、本当に戦術級魔法士として猛威を振るったとしたら? それこそ猛威を振るわれた方はたまったもんじゃない。憎しみや恨みの念で満たされるだろう。


そうなった時に、どういう条件下で発動できるのかはまだわからないけど、いくらでもスキルポイントを獲得できるってことになる。まぁその条件としては、ボクが戦争で大活躍! なんてする必要があるんだけどね……。そんな予定も、そんな気も。今の所さらさらないけど。


とりあえず現状は嬉しい事に好感度が-5以上の人はいないので、使いどころは無い。


次に……

純白の魔法Lv10

固有魔法インターセプトの開放

”反転の魔法”を取得可能

”有色魔法の開放”を取得可能


……わぉ。固有魔法が増えちゃった。

どんな魔法だろう。これも検証が必要かな。


さらに派生スキルが2つもある。スキルというより、このスキルから派生するのは全部固有魔法っぽいから、どちらかというと固有魔法と言った方が誤解がないかもしれないかな。




「どうだったんだ?」

「う、うん。やっぱりとってみると違うね。とりあえずこんな感じだったかも。」


今取得したスキルの詳細を書き出す。


「……魔法構造や魔法術式の組み立て……?」

「構築の事? でもLv10で最初に戻るなんてあるのかな?」


「もしかして組み立てって……新しい構造陣を作れるってことじゃねぇか?」

「新しい構造陣?」


「ああ、魔法の構造陣はもう決まってるだろ? 辞書にも載ってるように。」

「うん。」


「だけど、お前にはこの世界とは違う知識がある。ってことはまだ構築されていない陣を組み立てられる、つまり作りだせるってことじゃねぇのか?」

「……ふんふん。なるほど……? 今の魔法構造陣って誰が作り出したの? 賢王様?」


「いや、魔法はもっと昔からあったからな。昔話で言や神様ってことにでもなんだろうけど。そういう魔法の歴史ってのは過去の戦争やモンスターの侵攻なんかで、すべて消失しちまってるからな。わからねぇんだよ。そういう意味ではお前、神様にでもなったみたいだな。」


「……えー。ボク神様とかになる気はないなぁ。面白くなさそ。」

「欲が無いのか欲に塗れてんのか、よくわかんねぇやつだな。」


「どちらかというと塗れているよ?」

「はっ。いいことじゃねぇか。ま、わかんねぇのは後だ。後。魅了の方も現状はどうにもならねぇしな。こんなえげつねぇ魅了系魔法(チャーム)なんか聞いた事ねぇわ。」


「いやぁ……正直自分でもドン引きだよ……。できるなら使いたくないかも。」


大体好感度+5ですら親友レベルに仲がいいってことになるのに、-5って何よ。

親友レベルを逆転するくらい仲が悪いって、どれだけってことになるの?

それこそ親の仇! レベルじゃない……。


「危険を冒すくらいならちゃんと使う時は使えよ?じゃぁ現状検証が始められるのは……。」

「固有魔法”インターセプト”だね。」


「ああ。聞いた事ねぇな。」

「取得ツリーも沢山でてきてるけど、どうしよう?」


「正直、一目見てパッと効果がわかりそうなスキルがねぇんだよなぁ……。反転……魔法を跳ね返す……みたいなのか?」


「確かに……。まぁ跳ね返せるならそれだけでも強いけど。」

「インターセプトの検証がある程度まで行ったら、次はそれにしてみるか。それにしても、やっぱり派生スキルがどんどんでてくんな。今まで無意識にLv10までとってたスキルに派生はなかったのか?」


「え? そういえば詳細を見てないかも。」


10になっていたスキルは


グルーネ言語

魔力増幅


の2つ。


Lv10の詳細を覗いてみる。


グルーネ言語Lv10

グルーネ言語の専門用語等が自分の知識言語に置き換えられる。

”各世界言語”を取得可能。


魔力増幅Lv10

魔力回復量+20

”魔力吸収”を取得可能


「あ、あった。うわ。魔力吸収だって。」

「お、何々……? こっちはなんとなく意味が理解できるな。少ないポイントで取れるなら取っちまったらどうだ? 魔力は多いに越したことはないだろ?」


「うん。確かに……。」


魔力吸収の開放を技能変換にかけてみる……


[取得に失敗しました。必要取得条件を満たしておりません。]


「あれ?必要取得条件を満たしておりません。だって。他にも取得条件が必要なのかも。」

「ああ、複合派生スキルか……。いくつかのスキル条件を満たさないと取れないスキルだな。その取得条件については、武器系スキルの時みたいに記載されないのか?」


「う~ん……無いみたい。」

「それはないのか……。まぁわかんねぇことはこれから試してきゃいいんだ。とりあえずわかる事をどんどんやってくか。」


「うん!」



現在試せる事は後3つ。


マップ機能追加技能の開放。


他人の固有魔法を扱えるのか。


固有魔法インターセプトとはどんな効果なのか?



夏休みまでもう少し!


やりたい事も、やることも沢山ある。




よし!がんばるぞっと!!




よろしければ、ご意見・ご感想お聞かせください。

ご評価・ブクマのワンクリックがとても励みになります。是非よろしくお願いします。


勝手にランキング様に参加しております。応援していただけるようでしたら、

勝手にランキングのリンクをぽちっとお願いします!1日1投票できます!


ブックマークのクリックはすぐ↓に!

ご評価いただける場合は、『連載最新話』の↓にスクロールするとアンケートが表示されています

是非よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ