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か、紙が・・・どうやったんだろ?

先生が出ていってしまい、現在この研究室には誰もいない。


座ってるだけじゃちょっと勿体無いので、少し見て回ってみよう。


研究室の広さは、小さな講義室3個分は優にあるだろうか? とても広い。

棚には何に使うのかよくわからない薬品や魔法関連の書籍、器具の類が並んでおり机の上にも乱雑に置かれている。

兵科用の部屋よりも少ないが、こちらの部屋にも武器がそこかしこに置いてあった。先生が冒険者だからかな?

ボクの固有魔法が戦闘向きとしてフラ先生に特殊魔法の講師の話が行ったのだから、フラ先生は魔法士としてもかなり優秀で、冒険者としてもかなり腕が立つということなんだろう。


そう思いながら部屋を物珍しく見て回っていると、先生が帰ってきた。


「わりぃ待たせたな」

「いえ、研究室って珍しくて見てて楽しいので大丈夫です!」

「そうかそうか。ここの研究室はこれから授業以外で寄ってもらっても構わないからな。後これ、サインしてくれ」


そういわれながら書類を渡された。

急いで作ったのだろうか? 文字が書きなぐりでちょっと読みづらい。


「あー! 文字が汚ねぇとか思ってんだろう! ったく。そりゃ魔法単位特別取得の書類だよ。元素と次元の講師んとこいって、特殊魔法単位1つ受けたら元素と次元の単位を取得したことにできるってやつ。神聖はさすがに適性がないやつには出席なしで単位はやれんとよ。もし神聖の適性があったら申請しといてやるが、どうする?」


「え? そんなことできるんですか?」

「まぁ特殊魔法課ではありえなくはないな。結局根源はどちらかに共有しているパターンが多いし、特殊魔法課の授業はそれを取ってるだけで他の奴らより他の課目履修のペースが遅れちまうだろ? 救済措置みたいなもんだ」

「へ~そうなんですね。でもボク神聖の適性はなかったので、元素と次元だけでもありがたいです」

「そうか。それにレティーシアはもう魔法構造も魔法術式も構築できるんだ。中級の講義くらいまでは飛ばしてくれるとよ」


おお、それはありがたい。

シルとイオネちゃんと講義を受けるにあたって、どうしても特殊魔法の課目が多い分二人にはついていけない可能性が高かったのだ。これである程度解決できる。


「あ、でもボク実技研修は受けておきたいんですが、出席することはできますか?」

「ああ、出席する分にはいいだろ。逆に今から上級生にまじって中級講義受けるってのもありだ。今は単位はもらえないが、そこまでの取得単位分を特殊魔法講義で達成したら認められるぞ」

「おお、それは魅力的……なんですが、友達と一緒に講義受けたいのでちょっと考えることにします」

「そうか。ここでは繋がりを作るのも大切なことだからな。そこは好きにしたらいい。」

「はい! ありがとうございます!」


書類にサインをすると、勝手に手から離れていきドアの隙間から飛んでいってしまった。

魔法の書類!? すご……


「うっし、じゃあはじめるか! とりあえずはレティーシアの固有魔法であるクリアが、何ができるのか? 何ができないのか? どれくらいの魔力を消費するのか? そして、どんなことに使えるか。そういったものを検証していく予定だが、何か気になることはあるか?」


「いえ、大丈夫です。ボクも12歳の時に通知で固有魔法を知ってはいましたが、実際使ってみたのは昨日魔法科の授業で魔結晶を貰ってからなんです。だから色々と楽しみです!」


「ある程度実用性がでてきたら、外に行くつもりだ。だから、それまでに兵科の授業も受けておくのが理想的だな。基礎体力はつけておけよ。折角持ってる力も、応用できないんじゃ意味がねーからな?」


確かにその通り。折角次元と元素の授業をある程度飛ばせることになったのだから、兵科総合の授業もうちょっと履修しちゃおうかな……?



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