武道会もいよいよ終盤を迎え始めるよ。
今の所、学祭として参加できているのは、武道会に参加していることと食事ブースで色んな食べ物を食べているだけ。
自分で武道会や競技会に参加したい!って言って参加してるんだからしょうがないんだけど、学祭!っていう、いかにもなイベントにはまだ参加していないんだよね。色んな個別ブースのイベントに参加してみたりだとか、出店しているお店を見て回ったりだとか。
学祭も5日目。今日で武道会全種目の予選トーナメントが終わって、明日明後日の2日を掛けて全種目の決勝トーナメントが執り行われる。
前日までの結果をまとめると……。
まず初日にあった魔法種禁止単騎戦トーナメント。
ボクは2回戦敗退で、知り合いで決勝トーナメントまで勝ち残ったのはリンクと、あとティグロ先輩も残っている。後はボクが負けたアニエラさんも。
次に魔法種禁止団体戦トーナメントは、ボクとリンクのチームも一応予選は突破し準々決勝まで勝ち上がったんだけど……。ボクの実力不足で棄権を申告してある。どうやらベスト16に勝ち進んでから負けてしまったチームで敗者復活戦があったらしく、そこで勝ったチームがボク達のチームの代わりに決勝トーナメントに進むらしく、ちゃんと8チーム揃っている。
フラ先生の研究室の先輩達は、団体戦の方では準々決勝まで残れなかったそうだ。なんだか優勝候補みたいなチームが3年生のチームにいるらしいんだけど、そこに負けたらしい。因みにその人は魔法種禁止単騎戦トーナメントの決勝にも勝ち進んでいるそうで、個人戦でも優勝候補なのは言うまでもないらしい。先輩達が話してるのを聞いちゃっただけだから、その人がなんていう人なのかは知らないんだけどね。
そして2日間かけて予選が行われた全兵種解禁単騎戦トーナメントは、ボクが予選トーナメントGブロックを1位通過という結果となった。これは結構すごい事らしくて、まずそもそも3回戦まで進んだ1年生はボクしかいなかったんだそうな。
1回戦が1年生同士って言う組み合わせは多かったから、2回戦まで進んでいた1年生は結構な数いたらしいんだけど、こぞって2回戦負け。それだけ1年生と2年生の間には差があるってことだね。
ボクの知っているところでは、アレクとイオネちゃんが2回戦進出。他の1年生の知り合いはまぁ殆どが1回戦負けだったかな?
ちなみに、その他で言えばリンクは予選トーナメント2位通過だったらしい。知り合いじゃないけど、アニエラさんも2位通過で、もしかしたら決勝トーナメントでどっちかと当たるかもしれないね。
ちなみにフラ先生の研究室の先輩達は軒並み準決勝で惜しくも敗退。まぁ先輩達は殆どが2年生だから、来年が本番って感じかな?まぁボクは予選突破したけどね!
そしてもちろん最後の武道会種目は、全種目解禁団体戦トーナメント。参加者数は個人トーナメントから少し減って320人の78チーム。
総参加人数からチーム数を割って考えれば、1チーム4人以上の編成がきちんと成されていることがわかる。もちろんチームの最大人数は魔法種禁止トーナメントと同じ5人。魔法種禁止トーナメントとは違って、前衛として需要がある人と後衛として需要のある人両方が参加できるのだから、必然的にチームは組みやすくなるというものだろう。
こうやってまとめて考えてみると、魔法種禁止トーナメントの結果に打ちひしがれはしたものの、兵科の人間じゃない割には頑張れていたのかもしれない。
もちろんまだすべてのトーナメントは結果が最後まで出たわけじゃないんだけど、今の所1年生で決勝トーナメントまで残れたのはボク1人だけだし。
だからといって鼻を伸ばしていると、どんどん追い抜かれちゃうんだろうけどね。2年生で決勝トーナメントに残ってる人はそれなりの数がいて、当たり前だけどこの人たちは去年1年生だったんだから。
さて。最後の団体戦なんだけど、やっぱり今までの武道会トーナメントの結果がかなり反映されるらしくて、ボクとリンクがいるチームは第3シードの位置に配置されていた。
そりゃ全4種目中、3種目の結果を見たら全種目実質決勝トーナメントまでちゃんと残ってるリンクと、2種目決勝トーナメントまで残っていて、一応魔法種の個人戦では1位通過のボクがいるんだから評価が高くないわけがないのだ。それでも第3シードに留まっているのは、もちろんボク達よりも上位の成績を残しているチームがいるのと、人数が3人しかいないせいもあるかもしれない。
団体戦の参加チーム数は78チーム。
流石に78チームであれば個人戦のように予選トーナメントに分けたりせず、1つのトーナメントで執り行われる。
ボクのチームは第3シードなので、左右に分かれているトーナメント表を見て一番右上の位置となるわけだ。因みにチーム番号は40番って書いてある。
もちろんこのトーナメントも例に漏れず、準々決勝までを今日1日で執り行い、準々決勝以降は他の種目の決勝トーナメントの日と一緒に行われるわけで。
つまり、ボク達が全兵種解禁団体戦で決勝トーナメントまで残るのに必要な勝利数は3となる。
学祭5日目、早朝6時。
王子2人と待ち合わせた場所へ時間10分前に行くと、既に2人が待っていてくれた。……待ってくれるのはいいんだけど、平民が王子待たせるとか正直心臓に悪いから、ちゃんと時間通りにきてくれたほうがボクとしては嬉しいんだけどなぁ……。
「おはよ。早いね2人とも。」
「おはようレティ。」
「おせぇぞ。」
声をかけると、近づいているうちに気付いていた2人が返事を返す。まぁリンクのは返事って言っていいのかよくわかんないけど。
「約束の時間より10分も前だよ?」
「う、うん……。兄さんが1時間も前に家を出てったから僕も慌てて出てきたんだよ……。」
「で?お前、昨日社の奴と長々何話してたんだよ。」
……それを聞きたくて早くきちゃったってことじゃないよね?
「社さん?がリンクと幼馴染って言う話とかかな?」
「はぁ?幼馴染?単なる腐れ縁だろ?……それだけか?あいつ性格悪ぃからな。もっと嫌な事とか言われたんじゃねぇかと思って。」
あ、心配してくれてたのね。
「ううん。気さくでいい人だったけど……。なんかいい物くれたし。」
「ああ、あれなぁ……。」
思い出した途端、リンクが大げさに肩を落とした。
「神器・碧帝槍。名前の通り柄の部分も刃も碧王石って鉱石でできてる、現代技術じゃ加工すらできない唯一無二の武器なんだぞ。」
「え?な、なんかすごい物ってこと?」
「だから神器だっつってんだろ?13本しか確認されてない超がつく稀少品なんだよ。」
え?確かにそんなようなこと言ってたけど……。なんか13本あるシリーズの1本とか、なんとか言ってた気はするけど、そんなの誰かが作ったシリーズ物程度だと思うじゃん。
「ん……あれ?それって貰っていいの?」
「いいわけねぇだろ。」
「……え?じゃあ返さないとダメってこと?」
「まぁあの馬鹿が勝手に集めたコレクションの1つでもあるからな。あいつから正式に貰ったんなら誰にも文句はいえねぇがな。ただアマツの国側としては面白くねぇだろうな。」
「国って……。え~、じゃあ勿体無いけど返そうかなぁ。めんどくさいのやだし。」
「お前がそれでいいなら、それがいいんじゃねぇか?正直面倒なのは目に見えてるし、あいつの性格の悪さは折り紙付きだからな。もしかしたらそうなることも全部込みでレティに渡した可能性すらあんだよ。」
「え~……そうなんだ。ちぇ。な~んだ。折角いい物貰ったと思ったのになぁ。」
「まぁまぁレティ。何かの対価としてそれを貰ったのなら、返す代わりに別の何かを貰うっていう手もあるわけだし。ね?」
アレクの言うとおり、他の何かで手を打てった方がよさそうだ。
確かにすごい物だとは思ってたけど、そんなとんでもない物だったとは。
むしろそれをポンと出せる社さんって何者なんだろう。
「で?他には何を話してたんだ?」
リンクってば付き合ったらめちゃくちゃ束縛する彼氏とかになるんじゃないかしら。ボクはそういうのあんまし好きじゃないなぁ……。
「に、兄さん。ちょっと……。」
そんなことを考えていると、流石のアレクがリンクを引っ張っていった。
「……まぁなんだ。何もなかったならいいんだ。」
帰ってきたリンクが、アレクに何を言われたのかわからないけど小さくなる。
「それとレティ。ちょっと……先に先生達に呼ばれてるから……試合の前に職員室に行こうか……?」
「……?」
「ボクが先生に呼ばれてるの?」
「うん……。」
そうなのだとしたら、なぜそれをアレクから言われるのだろうか?
……なんだろ。なんか嫌な予感しかしないんですけど。
よろしければ、ご意見・ご感想お聞かせください。
ご評価・ブクマのワンクリックがとても励みになります。是非よろしくお願いします。
勝手にランキング様に参加しております。応援していただけるようでしたら、
勝手にランキングのリンクをぽちっとお願いします!1日1投票できます!
ブックマークのクリックはすぐ↓に!
ご評価いただける場合は、『連載最新話』の↓にスクロールするとアンケートが表示されています
是非よろしくお願いします!




