フラ先生の研究室って結構イケメンが多いのよね。
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さてさて、学園に戻ってきて一晩が明けました!
なんか一昨日はシルが全然帰ってきてくれなかったこととか、ダンジョン攻略が中途半端で打ち切られちゃったこととか色々あって寮に戻ってきてもゆっくりできなかったし、昨日は走り詰めだったし。
初めて正式にではないけれど外国へ行って来たりで精神的にも肉体的にもかなり疲労がたまっていたのか、昨日はベッドに入るとすぐに寝てしまった。
今日から夏休みまでの1週間、学園生活ももちろんだけど先生との約束で冒険者昇級試験も受けないといけない。
まぁ受けると言うか受からないと怒られそうだけど・・・。
「あれ? 冒険者の昇級試験ってどこで受けるんだろ??」
肝心な部分を教えてもらってないんだよね。いつものことだけど……。
まぁここの学園にはそれなりに一般冒険者の資格を持っている人はいるから、誰かに聞けばすぐわかるか。
聞くとしたら……シルは当たり前だけど今いないし、やっぱりフラ先生の研究室の先輩かな。放課後にでも研究室に寄れば誰かいるだろう。
大人しく学園の講義へ。今日は元素と次元の実技講義をイリー達と受け、放課後にフラ先生の研究室に顔を出した。
先輩達は夜までここで体作りとか整備とか。色々してるからね。
誰もいないことなんてほとんどない。
ちなみにイリー達お友達陣は、冒険者ギルドの登録なんてしてようはずもないので聞きもしなかった。もしかしたら知ってたかな? まぁ急ぐ事じゃないし、いっか。
「せんぱーい。」
ガラガラと扉を開けると、予想通り研究室に入っている先輩が軒並み揃っている。
「あ、レティーシアちゃん。いいとこにきた。」
「うん?」
「先生知らない? 今日見かけないんだよね。」
「あれ? 先輩達何も聞いてないの?」
あ、そうか。そのまま調査に向かったから誰にも何も言ってないのか……。
そ、それでいいの……? 学園の講師よ……。
「先生なんかモンスターパレードとか、モンスター群異変関連の調査で夏休みまでの1週間戻らないかもって言ってたよ?」
「えぇ!?」
研究室にいた先輩達が軒並みこっちに顔を向けた。
魔道具関連でこっちの研究室に顔を出していたフラ先生の魔法科研究室、研究員の先生も驚いているようだ。
「さすがフラ先生だね。誰にも何も言わずに帰ってこないとか……。」
「ま、まぁ確かにいつものことだけどさぁ。後期の準備とか先生の認証が必要なこともあるんだけどなぁ。そんなに緊急だったの?」
「先輩達ももしかして冒険者ギルド行ってない? 今年のモンスターパレード結構やばい感じだよ?」
「え? そうなの? 誰か行った?」
「いや、今の時期クエストやってる暇もないからなぁ。」
「俺も行ってないわ。」
「モンパレってもうちょい先だろ? もうそんなクエスト発注されてんの?」
あれ、誰も情報仕入れてないの?
先輩達も先輩達で色々大変なのかな。
「モンスターパレードの規模も例年の倍以上で山脈から別モンスターの大群の侵攻もあるからって。先生が結構真面目な顔してたから状況的には深刻かも。」
「え? まじで?」
「うん。山脈のモンスター部隊はモノブーロ村の跡地でまた大規模な戦闘があったみたいで、シルが今直接現地で指揮してるし。」
「いや、まってまって。それって本当に大事じゃん。あれ? まじ?」
研究室内がざわつき始めた。
まぁここにいるのは全員学生なんだし、こんなものなのかな?
「俺ちょっとギルド行ってくるわ。」
「あ、じゃあ俺学園で情報集めてくるわ。誰か生徒会室行ってくれよ。」
「俺行くわ。」
ここの先輩達って結構纏まってるよね。
一瞬でチーム作って動き出した。
研究室に1人。ぽつんと残される。
あれ? おかしいな。
「誰もいないじゃん……。」
冒険者ギルドの昇級試験の話を聞きに来たはずだったのに誰一人として残っていない。
待っていればそのうち戻ってくるだろうけど……。
うん、まぁいいや。
ボクも生徒会室いこ。
リンク様とかいれば知ってるでしょ。
そういえば忘れかけてたけど、リンク様ってこの国の王子じゃん……。いるかな? 思ってたより国の一大事っぽいし、流石にいないか??
そう思いながら生徒会室へ足を向けると、研究室の中から先に着いていた先輩の声が聞こえる。くぐもっているから何を話してるかわからないけど、生徒会室に人はいるってことだよね。
「お邪魔しまーす。」
こんこんとノックをしながらドアを開けると、面識の無い生徒会の人と研究室の先輩の2人だけ。
やっぱこの忙しい状況でこの学園の生徒会メンバーが飛び回っていないわけがないか……
「あ、あれ? レティーシアちゃん。また会ったね、こっちにも用事だったの?」
「ううん、先輩達に聞きたいことがあって研究室に行ったのに全員出てっちゃうんだもん。リンク様でもいないかと思って。」
……うん?
先輩と生徒会のお姉さん、会話するにしては距離近すぎません?
逆に話しづらくない? その位置。
「リ、リンク王子なら一昨日から出ているわよ?」
先輩と話していた生徒会の女性の方が答えてくれる。
何かに慌てたように、突然ボクのほうに振り向いて近づいて来てくれた。
やっぱり一昨日からなんだ。皆忙しいね……。
ここにいる女性の生徒会の方は、お留守番なんだそうだ。
他のみんなはシルのように大忙しらしい。
……試験どころじゃなくなってきたけど、本当にあるのかなぁ試験。
「ねぇ先輩。ボク先生から今週末冒険者ギルドの昇級試験に行けって言われてるんだけど、この状況でちゃんと試験あるのかなぁ?」
「ああ、聞きたかったことってそのこと?」
「あ、うん。内容とかどうしたらいいのか聞きたかったんだけど、むしろ試験自体あるのか微妙な雰囲気になってきたから……。」
「あー……そうだねぇ。流石にそれはもう冒険者ギルドに行って直接聞いてみるしかないんじゃない?」
確かに。
よく考えたら先輩達探し回って学園内歩き回るより、冒険者ギルドに直接転移して聞いたほうが早いし確実じゃん……。
ボクも疲れてるのかなぁ。
「そっかぁ。じゃあボク冒険者ギルドに行ってくるね。」
「うん、行ってらっしゃい。ついでに今度の山脈モンスター軍の侵攻、学園でも義勇軍を募って対応する予定なんだそうだよ? レティーシアちゃんも参加したら?」
「あ、そうなんだ?でもボク、シルに直接色々任されちゃってるからあんまし身動きとれないかも。」
「え?! そ、そうなんだ……。それならシルヴィア様に任せた方がいいね。」
「? ……うん。じゃあまた後でー。」
「はーい。」
扉を閉めて物陰に移ってから、直接ギルド近くの物陰へ転移した。
ちょっと怪しいのでもう一度生徒会室に意識を飛ばしてみる。
「直接シルヴィア様に任されるって、レティーシアちゃんもう出世コースまっしぐらだねぇ。」
「あーそうそう。リンク王子もよ! も~~! 事あるごとにあの子の話するんだから! ほんと、色ボケ王子にも困ったものだけど、将来この国を背負って立つ人間にこうまで重宝される平民の子って、賢王様の物語を思い出すわよねぇ。」
「あ! それ俺も思ってた。あの子もそのうち女王にでもなるんじゃね?」
「あはは! 女王って!! この国で女性が王になったら快挙ね!」
「賢王様と同じ物語なら、それもあるかもな。」
「あ~今のうちにあの子にも面識もっておこうかなぁ。ねぇ、紹介してよ。」
「うっ……俺、研究室の中でも仲が遅れてる方だわ。出遅れたー。」
「うわ、ご愁傷様。後悔しながら戦争にでも行って体を張っていればいいわ。」
「うっせぇ。お前のまずい飯を食えるのは俺くらいなんだからな?」
「そん時には私のご飯はもっと美味しくなって、もっといい男でもいるかもね?」
「寝言は寝て言え。」
「うるさいわねぇ。」
あれれ? やっぱりそういう関係だったのね?
先輩も隅に置けないね! 生徒会の女の子をゲットするなんて。
ごめんなさいね! お邪魔しちゃって。
後はお二人でごゆっくりどうぞ!
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