能力
「取り敢えず一服つけながらどうだ?」
俺の行動に3人が驚く。
「お兄!? それ良いの!?」
「っ、それは!?」
「ほーん。便利そうだな。」
三者三様の反応だ。
「ま、多少は誠意を見せないとな。」
そう言いながら、3人にお茶を配る。
「それで、教えてくれるか?」
まぁ、こんな事せずとも話してくれただろうが。
「んじゃ、俺から。俺は、基本的な肉体能力の強化と感覚強化、ほんで馬鹿威力な一撃が出せる。やり過ぎるとこうなる。」
そう言いながら右肩を見せる。
「お前等が言ってた、クロクマに会ってな。暫く凌いでたんだが、弾は効かねぇしナイフもいまいちだったんでな、ちょっと本気で腕ブチ込んだら、クロクマと周辺が消し飛んで腕が失くなってたわ。」
いやぁ、あれは痛かった、なんて言いながらお茶を飲む。
いやいや、痛かったじゃねぇし!? やはりキチガイさんか?
「つぎは私ですね。私の能力ははっきりしていませんが、全般的な能力強化ですね。恐らくですが、思考加速もあるかと。余り役立つ情報ではありませんが、分かっている事はこれ位です。」
結構強力な能力だな。情報が少ない為、推測すら覚束ないがそれでも単純に強力だ。
「優からで良いかな。」
妹が頷く。
「優は、氷を作れる。家1軒丸ごと凍らせる事も出来るな。」
2人が再び驚く。マジか、とか、それは流石に、とか言っている。
「最後に俺だな。俺は、見ての通り物の出し入れが出来る。」
「「嘘だな。」ですね。」
即答された。流石にバレるか。
「流石に分かり易過ぎる。俺と戦闘してた時なんざ、最早別人に見える程だしな。弱ったとはいえ、物の出し入れが出来る程度の一般人が俺と戦闘して追い詰めるとか有り得ねぇよ。」
「普通とは大分かけ離れた殺気でしたからね。少し離れた場所に居た私でも感じ取れる程でしたし。」
他にも何か色々言われた。てか、隊長さん、対策部隊の最大戦力の一人なのか…。
「俺は、“身体強化を始めとした自己強化”と“何かを代償として何かを得る”という能力だ。」
一応嘘はない。
「嘘でも無いが本当でも無いっつう感じだな。」
「説明が物凄く面倒なんだよ。嘘では無い。」
まぁ、良いか、と流してくれた。
「それで、他に知ってる能力はあるか?」
それが1番欲しい情報だ。
「では私が。能力についてですが…。」
要約するとこうなる。
・火や水といった四元素の能力は割と一般的。但し、優の能力は流石に異常。基本は氷を生み出し、多少物を凍らせる程度。広範囲に及ばない。
・身体強化程度ならば、差はあれどデフォルト。隊長さんやイズミさんは、更に意図的に操作出来る。優は出来ない為、デフォのやつになる。
・情報が余り多く無い為、確証は無いがほぼ間違い無い。更に能力は強弱が激しい。この場の4人は強力な方。
互いの能力についてはこんな所でだった。
その後も、互いに話し合った。2人を知り、正直2人が不憫だと思った。




