表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

天輪を扱いし男と気高き女騎士 (R15)

作者: 黒帽子

俺の名前は幡見はたみらん

10年前から英雄として呼ばれている

理由はおいおい話すとしよう

武器は天輪てんりんと俺は呼んでいる

武器というかなんというかどこでも出せる倉庫のようなものだ

そんな俺は訳あってある国に来た…

------------------------------------------------------------------------

「いやー、長い旅だったな…それしても噂通り国自体はとうの前に死んでるなこりゃあ」

ピピーピピー

「ん?何だこのロボットは初めて見る機種だ」

嫌な予感がした

人はまだ見えず、動物も居ない居るのは人型ロボットしか見えない

「俺に頼んできた人はまだ生きてるといいなぁ…」

ガシガシガシガシ

どこからか鈍い音が鳴り響く

「人...にしては音がでかいか...コイツは!」

自分の目を疑ったいや疑うしか出来なかった

「ロボットが人をペットにしているだとぉぉお!?」

ロボットが電線みたいな物を人の首輪に つけてまるで犬を散歩しているかのような光景であった

「あのロボ目が赤いなエラーということか」

ニヤリ

「天輪・カラドボルグ...」

緑と赤の色をした槍が輪っかから出てきた

「とりあえずロボはおとなしく...スクラップになりなそれがお前の未来だ!」

ガガガガ...

「よし、一丁あがりぃ!」

「あ、ありがとございます赤いパーカーを着たお兄さん」

「気にするな俺がアレをスクラップにしたかっただけだ...あとその...何か着てくれないかな目のやり場に困る...」

彼女は自分の身体を見るや否や顔を赤らめた

とても苛めたい

「よかったらこれでも着るといい」

「あ、ありがとうございます/////」

ぶかぶかなパーカーだがそこがまた可愛い

「キミ名前は?」

木藤きとうかすみといいます」

木藤?

「もしかして俺に依頼をしてくれたのはキミか?」

「そうですけど...」

「早速で悪いが何があったか話してくれないか?」

「わ、わかりました」

彼女が拠点と呼ぶ施設に案内してもらった

「ここが私たちの拠点Roomです!」

ドアからな何までが全て機械でできており

壁には武器や銃弾などの身を守るものが掛けられていてまるで何かと戦っているようだった

「では、話を聞かせてもらえるか?」

「は、はい

あれはまだ賑やかで動物も居た頃の話です

王が戦争をすると言い出し機械を造らせ、それを複製し改良を重ねより殺傷力のある機械を作った結果がさっきいたロボットたちです…

でもロボットは人と殺すべき人を認識する機械を埋め込んだらしくて今のように自動行動できるはずないのですが...ロボットと並行して研究されていたものがありました…それが今回依頼させて頂いた触手をもつバケモノです」

「バケモノをキミは見たことがあるかい?」

「あります...そいつに私以外のみんなは殺され、飲み込まれ、生殖行動をとられた子もいました…」

「キミ以外に何人居たんだ?」

「48人です...」

考えていたよりも酷い現実だった

まさかここまでとは思いもしていなかったからだ

「一つ気になることがある」

「なんですか?私に答えられることなら、なんでもお答えします」

「なぜ、ロボットが人をペットにしている?」

「そ、それは...ロボットの中に触手が居て動物、人間全てを食料、ペットとして扱っているからです…」

「つまりさっきの場所にはキミ以外に人はいるのだろうか?」

「います...、なかには触手にずっと嬲られている人もいると思います…」

「触手のバケモノは何体この国に居るんだ?」

「研究所が破壊されて出てきたのが確か...12体です

戦争用に作られたので大きいから探すのは楽です

おびき寄せるのも楽です…私がいる限り」

とても悲しい顔をしていた

きっと自分を囮にしてバケモノ達をおびき寄せる気なのだろう…

「お嬢ちゃん...キミがそれをしなくてもいい方法がある乗るかい?」

「あるなら何でも試しましょう!たとえ私を犠牲にしても...」

「なあ、どうしてそこまで死のうとする?生きてれば楽しいこともひとつぐらい見つかるもんだ、まあ俺の場合は妖怪や妖魔などの世の理から外れるものに裁きを与えることだけどな俺のようなやつでも、ひとつぐらい楽しいと思えるものがあるんだキミにも見つかるはずさ」

彼女は過去を思い出すかのように口を動かした

まるで機械人形ロボットのように

「私...王が直々に編成した王国騎士の団長なのです

そんな奴がのうのうと今を生きてるんですよ…

仲間や部下は目の前で散っていったのに自分は何もできず守ると約束した親友も失って...」

「ならば、殺した奴らに一死報いてやろうぜ

お嬢さん泣いてばっかだと綺麗な顔が台無しだ」

今は安易な言葉より前を向けるような言葉の方が

効き目はあるな…

「は、はい私もう泣きません!」

「なら、早速だがこの国で造られた哀れな生き物に制裁を与えに行こうか...」

「は、はい」

彼女が知っているバケモノ達が潜伏している場所をひとつひとつ行ったが1匹も姿を表さなかった

「参ったな...流石にキミもこの時間まで俺のパーカーでいるのは辛いだろう?」

「い、いえペットにされてからずっと裸でしたから

パーカーを着てるだけでお兄さんに守られているような気がして心地いいです」

何この子…可愛すぎ...コレを天使って言うんだな

この子が後1年経ってこの言葉を言ってくれたら

プロポーズしよう...

「お兄さん...大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫問題ない少し心が癒されて昇天しかかっただけさ...」

「大丈夫じゃないですーそれ!」

ガンガンガンガン

「お兄さん来ましたあれがバケモノです!」

え?バケモノってえ?

顔は龍、胴体は神話に出てくるテュポーンでその胴体から触手が気持ち悪ぐらい生えている...

王はなんてものを作ったんだよ全く...

「お嬢さんちょっと下がっててな巻き込まれると厄介だからな…」

「は、はい!ってきゃっ...」

彼女がロボットに捕まっている...

しかもロボットの背中から触手らしきものが3本生えている

「ロボットの中に触手があるってのは本当のようだな

仕方が無いあれを使うとしよう

この俺がお前らに救済を与える...

全てを葬り去らん...開け天へのヘヴンズゲート!!」

門から槍、剣、魔道具、召喚獣、銃、弓など様々な武器が幡見を軸に回っている

「まずは終焉を呼ぶバハムートよあのバケモノを葬りされ!」

幡見の呼び声に呼応し口を開き魔力を溜め放つ

全てを葬る終焉の一撃ロストブレイクを...



さっきまで建物やロボットに囲まれていた国が

たった数秒で焼け野原に変わった…

「おーい、お嬢さん生きてたら返事をしてくれー!

回収しに行くからー!おーーーい!聞こえるかー!」

ドーーン

建物の瓦礫から女性が顔を出した

「死ぬかと思ったーー!」

「待っててな!今から迎えにいくから!」

ズズズズズ.....

「来ちゃダメーー!!」

その声と同時に触手がバハムートに突き刺さる

やがて触手に覆われたバハムートは目の色が赤から紫に代わりこちらに向き威嚇の雄叫びを挙げた

「ほぉー!バハムートって魅了チャームにかかるのか...でも触手の数を見るにバケモノはあと2体ってとこかな...」

「助けてーー!!!」

木藤の周りに触手が這い寄っていたまるでエロゲのように...

「彼女は関係ないだろぉぁぉがぁぁぁぁ!

ロンギヌス...すべての触手と瓦礫、ついでにバケモノに時の終焉をもたらせ…貫けぇぇぇ!!」

ロンギヌスは4つに増えそれぞれ火・水・光・闇の属性に分かれ触手と瓦礫を次々貫きバケモノに突き刺さった...

ゴゴゴォォォ

軽い爆発が起きた正直やってしまった感がハンパない

しかし彼女は無事だついでにバケモノも一体生き残っていた

「我の願いを聞きたまえ...

罪ある生き物に制裁を...

マギア・パニッシュメント!!」

バケモノの周りに魔法陣が描かれ

魔法陣から誰も知らない武器や魔法がバケモノに

死という概念を連想させる

咄嗟にバケモノはバハムートで防ごうとしたが

既に手遅れだ何故なら

「私の同胞をよくも...飛翔烈風斬!!」

「仇を討てたなら少し離れな怪我じゃ済まないぜ…

我が名の元にバハムートよ汝の存在を認める

穢れなき姿に戻るが良い


またしても大地が地割ればかりになった

さっきまで国があった場所はバハムートが座っている

そしてロボット達はいつの間にか跡形もなく消えているそして木藤はいつの間にか俺のパーカーで眠りについているどうやら全て終わったようだ


「天へのヘヴンズゲート解除!

さてと国を元に戻しますかね…

創造クリエイト!そうだな直すのは国と人と動物と建物はオシャレな建物にしよう…

宮殿を創ってそれから...」

「私の服も直しましょう…」

「そうだな...」

国がみるみるうちに直されていく

建物も人も動物も、まるでバケモノが最初っから居なかったかのように...

「これでこの国は大丈夫だな…

依頼完了っと…」

「いえでまだ終わっていませんよお兄さん...

まだ終わっていません...」

「終わったろ?」

「まだ、です!!」

ニュルニュル...

彼女の胸、背中、腕、腰、体の全身から触手が出てきている...

「どういうことだ...?」

「どうやらバケモノを倒した瞬間に私に寄生したようです...」

女に寄生する触手とか、脳内エロゲか!

「私を殺してください...」

「その必要はない」

天輪から銃を取り出すと彼女に銃口突きつけた

「まがい物よ彼女から消え去りたまえ…」

バシュ...

彼女は無傷、触手は石化した

一瞬の事であった

彼女はまだ理解出来ていない

「な?必要はなかったろ?」

天輪に銃を投げ入れ

彼女に近づき囁くかのように言う

「同胞とやらと幸せにな

気高き志を持った騎士団長さん」

「はい!」

彼女は最後に笑顔で泣いた...

それは実にいい涙だった…








ニュルニュル...

ハタミ...ラン...

ツギコソ...ハ...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ