7件目
お久しぶりです!
来月から新社会人として生活していくので、その準備のため、なかなか更新出来ず、すいませんでした。
それでは、本編をどうぞ!
「め、メアリー! 話せば分かる!」
「……何が分かるって言うんですか?」
「いや、誤解だから! デュラは、男だからな!?」
女の子であって欲しいと心の底から思うけどけど!
俺は今、気絶したお姫様(デュラのこと)を背負って、魔王(メアリーのこと)と対峙していた。……何でこうなった!?
それは、第3試合終了まで遡る。
瞬きする間もなく第3試合が終わった。
もう、本当に一瞬の出来事で、試合に参加したメアリーとアリスを除く全員が、ズタボロの状態だった。
何を見たのか知らないが、アリスはブルブル震えていた。たぶん、メアリーが原因なんだろうが。
「ねぇ、ネグ君。みんなボロボロだけど……何かあったの?」
トイレから帰ってきたデュラが首をかしげて、俺に何があったのか聞いてきたが、俺も聞きたいくらいだった。
あれかな? メアリーとアリスは、最上級クラスの契約でもしたのかな? もしそうなら、誰も勝てねぇけど。
「……全員、揃いましたね。では、決勝戦を始めますので出場する生徒は円の中に入ってください」
……入りたくねぇー。
だって、瞬殺だったじゃん。しかもズタボロって……冗談にしても笑えねぇよ。
「ネグ君、お互い頑張りましょうね……」
おまけにメアリーからターゲットされてるし。
これはもう試合じゃなくて、一方的な虐殺だからね? 殲滅戦だからね?
そんな俺のSOSをロバート先生は、笑顔で一言。
「女性は怖い生き物なので、コレを気に女心を勉強しましょうね」
女心を勉強するよりも、目の前の殺戮から逃れる方法を知りたいです!
ロバート先生、授業で死人が出ますよ!?
「アルフレッド先生、お願いします」
残念ながら、俺の熱い視線もロバート先生には届かずに決勝(殲滅)戦が始まろうとしていた。
俺、生きて帰れるかな……。
アルフレッド先生に『逆召喚』され、第2試合と同じように、青白い炎が消えると森林の中にいた。
「デュラ。早速だけど、準備をするぞ」
「うん! 頑張ろうね!」
今回ばかりは、マジで頑張るよ。だって死にたくないもん。
俺はデュラをオンブすると早速、デュラハムを召喚してもらった。
理由は、メアリー達の偵察をしてもらうためだ。
デュラが、指示を出すと
「うむ!喜んで!!」
っとか言って、心の底から喜んで偵察に向かってくれた。
……ホント……ウザったいなぁ。
「ゴーレムの準備もしておいてくれ」
「うん。召喚は?」
「いや、すぐに召喚出来る様にしていれば問題ない。召喚すると俺達の居場所が、他の奴らにバレるからな」
おまけに足音が大きいからな。移動してもすぐに追跡される。
今回のゴーレムは、俺達の武器になってもらわねぇといけねぇからな。使いどころが難しい。
それに第3試合に何があったのかが分からねぇ以上、下手に動くのも危険だからな。
偵察にデュラハムを使ったのも足が速いし、攻守ともに優れているからな。
「ちょっと移動するぞ」
「うん、分かった」
俺は、移動するために立ち上がった瞬間。
--ズドーーーン!!!
「な、何だ!?」
地響きと共に薄暗い森がオレンジ色に明るく染まる。
「ね、ネグ君! あ、あれ! 燃えてない!?」
デュラの指差す方を見ると、木々が赤々と燃えていた。
「と、とにかく! ここから逃げるぞ!」
全力で火の側から逃げ出そうと、火事と反対方向へ走り出したのだが、再びズドーーーン!!! っと激しい落雷が目の前に落ちた。
「うおっ!!」
「うわぁ!!」
その落下点となった木々が燃え出した。ってかどう考えても、この原因ってメアリーさんの契約者の仕業ですよね?
「デュラ!」
ゴーレムをここで使わねぇとマズイ! マジで殺される!
そう思ってデュラに声をかけたのだが、
「でゅ、デュラ?」
返事がない。ただの屍のようだ。って! 冗談をいってる場合じゃねぇぞ!?
「お、おい! デュラ!! 起きろ! 頼むから、マジで起きてください!!」
「ネェーグゥーくぅーん……どぉーこぉーでぇーすぅーかぁー?」
ヤバイ!
死神(メアリーのこと)の足音が聞こえてきた!!
「く、くそっ! こ、こうなったら俺だけでも戦い抜いてやる!『召喚』!」
俺は、デュラが気絶しても握っていた札を取り、ゴーレムを召喚させる。
なんだかんだ言って、交渉が難しかった相手だ。そう簡単に殺られ--ズドーーーン!!!--ない……ナンテコッタ。一撃で沈んだぞ!?
「ソコに居たんですか。……ネグ・ディザイア君」
大火事の中から目が虚ろなメアリーが現れた。後ろに巨人を従えて。
「また、デュラ君とイチャラブしていたんですか? ……学習しない子には、体に覚えさせないといけませんねぇ」
な、何を言ってるんだ!?
イチャラブ出来るもんなら、とっくにスゴいところまで進んでる!
……今の彼女にそんな事を言ったら人生がゲームオーバーになりそうだけど!
そして、話しは冒頭に戻るわけだ。
「め、メアリー! 話せば分かる!」
「何が分かるって言うんですか?」
「いや、誤解だから! デュラは、男だからな!?」
もうこうなったら、俺が生き残るためには、メアリーを説得するしかない!
「……ネグ君は、男の子とイチャラブするんですか?」
「ち、違う! デュラを女の子にしてからイチャラブしたいと思っている!」
って何を言ってるんだ俺は!!?
恐怖のあまり、本音を暴露してしまった!
おかげで説得に失敗したよ!? 後悔は無いけど!
「トールさん。……殺っちゃってください」
トールと呼ばれた巨人が、その腕を空高く振り上げ
「ま、待って! お願い、殺さないで!!」
俺の必死の命乞いも無視されて、巨人の腕が俺を目掛けて降り下ろされた。
落雷の原因は、雷の巨人だということを頭に入れながら、1枚の札に魔力を込める。
「『召喚』!!」
俺は、必死の思いで最後の契約者を召喚した。
最後の最後に彼女に頼るってのは、イマイチ釈然としない。