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ボーダーライン  作者: ダーク半沢マスター
1章:日本は遠い
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時は過ぎ、世界は三十世紀を迎えようとしていた時だった。アメリカに突如として落下してきた一つの隕石から爆発的に増殖を続ける謎の未確認有機生命体が現れた。街を一つ一つ飲み込み続けるそれは前代未聞の怪物として瞬く間に世界各国へと情報が広がった。それと同時にヨーロッパでもアジアでもオーストラリアにまで隕石が落下し化け物が発生。人類は核を用いてそれらを撃滅する。しかし、それは同時に人類の領土を減らすことにもつながり、結果未確認有機生命体出現地区レッドゾーンは封鎖された。

そこにまだ取り残された同胞がいるというのにも関わらずに。


 とり残された人間たちは生き残るために未確認有機生命体の死骸を食った。そして彼ら全身に変調をきたし、死亡する。しかし、その数日後に、彼らは明らかに強くなり、放射能をものともしない体になっていた。同時に、全身の細胞を組み換え、姿こそ醜いものの、数々の超能力をもち爆撃されても無傷。そして重機を遙かに凌駕するパワーを持つ強化形態へ変化する力も手にいれていた。


 彼らは【生き残り(サバイバー)】と名乗り、人類へ復讐を開始した。


 圧倒的な劣勢の中、人類は身体強化戦闘外装【エクシード】を開発。【生き残り】を圧倒する力とその凄まじい攻撃に耐えうる装甲をもつ【エクシード】は代償として装着者にとてつもない負荷をかける。故に装着すれば死ぬ。核を使い果たした人類はそれに頼るしかなかったのだ。戦いは百年近く続き、現在はお互いに休戦状態に陥っていた。


 休戦状態が続いているうちに人類は不可思議な鉱石を発見した。微熱を発し、金色に光り輝く見事な正八面体。――――これが新元素、ディザニウム。核以上の出力に加え人体に負担をかけないディザニウムは取り扱いが難しく何度も暴走し、実験室は愚か研究所自体が吹っ飛ぶような事故もしばしば。その中で人類はようやく新型の【エクシード】の開発に成功した。


 だがそれに【生き残り】が気づかないわけがなかった。


 

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