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本との出会い

六月六日の午後3時、午後のホームルームが終わり皆が帰り支度を始めている。星川うららもその一人であった。彼女は黒くつややかで腰まで伸びた髪が特徴的な美少女であった。

「うらら、今日も図書館?」

クラスメイトの女子が声をかける。

「うん、そうだよ。どうして?」

とうららは答える。

「いやあ、特に理由はないんだけどさ、なんとなく聞いてみただけ。」

「そう、じゃあ私は帰るね。」

そう言ってうららは教室を出て行った。外は梅雨の季節らしく雨がしとしとと

降っていた。うららはピンク色の傘を差し、毎日通っている図書館に

まっすぐ向かった。図書館に着くとうららは入り口から一番奥の窓側の席に

向かった。そこが一番落ち着く席なのだ。しかし残念なことに今日は先客がいた。うららは仕方なく一つ前のテーブルに先客と背を向ける席に座った。

学校の鞄をテーブルに置くと本を探しに本棚に向かった。

ミステリー、ノンフィクション、雑学本やサブカルチャーなど色々なジャンルを

うららは読むが特に気に入っているのはファンタジーである。現実離れした世界でどきどきはらはらする冒険譚が好きなのだ。数分後、うららは一冊の本に目が

留まった。タイトルは『聖杯を探しに』だ。うららの好むタイプそのもので

あった。その本の表紙はくすんだ緑色をしており、聖杯らしき絵が描かれていた。うららは席に着くと表紙を開き『聖杯を探しに』を読み始めた。


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