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幕間 五十嵐道場(宇水の妖怪)
五十嵐道場の磨かれた木の床に久しぶりに立った
「ねぇ、ゆうちゃん、僕、こんな事聞いたんだけど、僕の大事な弟子が異世界で女装ヤローと突然婚約って言う話。」
知ってるよね。
「どこでその事知った!蒼?」
ツルツル頭のゆうちゃんが震えてた、その作務衣じゃ寒いんじゃないの?
「どうしてそんな事になったんだろうねぇ?」
ニコニコしながらいった目は笑ってないけどね。
「オレは何もしてないぞ。」
ゆうちゃんはますます震えてた。
「あの女装ヤローしめてやろうか。」
僕は低い声で言った。
「落ち着け、蒼、お前が動いたらその世界滅びるぞ。」
ゆうちゃん、僕は別にいいんだよそれでも。
「でも、そうしたら紫乃姉さんもその世界管理人に怒られるよね。」
そうしたら、紫乃姉さん泣くかな。
「お前もただではすまんぞ。」
そうだよねぇ…。
「オレが確認する、いざとなったら、オレも乗り込むから落ち着け。」
ツルツル頭がキラリときらめいてるよ
「うん、よろしく。」
道つれ決定~。
なんてね。
葵→蒼に変更しました、飛人参よりこちらが正しいそうです。