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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の子供達
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紫世界の子供達1(ナミ・ルーリーナ)

恐ろしいことだが、オレ、ナミ・ルーリーナは昔から五十嵐玲夜しかみてなかった。


玲は気がついてないが実は玲は美人だし

しぐさは可愛いし男にもてた。

世の中には胸の大きさなんぞより

可愛さを優先の変態じゃない男は沢山いる。

ま、オレが近づけなかったけどな。


「ナミさん、姉ちゃんから聞いたんだけど、一緒に温泉いくって本当?」

玲の弟のエイタヘルトがオレの勤務地まできてやって来た。

今は日本にいるからエイタヘルトのいる。

明正和学園なら近いかな?

「ああ、時間をあわせて来月中には行くよ。」

オレは微笑んで言った。

「姉ちゃん、ナミさんが男だってしってて二人でいくんだよね。」

エイタヘルトが言った。

「知らないぞ、多分。」

あのムネプリンの言動をみるとな。

「...ねー、僕、姉ちゃんに言うからね、

ナミさんが男だって。」

それは...困るな。

「いわないでほしい、おどかしたい。」

警戒されるし。

「...ナミさんが僕の兄さんになるのなら考えるよ。」

エイタヘルトは言った。

「もちろん、エイタの兄さんになる予定だ、他の誰にも玲は渡さない。」

そんな事嫌だ。

玲はオレのものだ。

「.......まあ、気がつかないのがわるいんだよね。」

エイタヘルトはニコニコして言った。

こいつもなかなかな性格だな。

レーホヘルトオジサンと苑夜オバサンの子なのに....ああ、宇水の師匠か...。

「ものにしてもいいよな。」

オレは充分待った。

「いいんじゃない?ねえ、僕高校生だよ。」

エイタヘルトは言った。

そうだったな、悪い。


「お前、その玲さんってそんなに美人なのかよ。」

一緒に任務についてた梅山さんが言った。

「玲は美人ですよ、本人自覚なしですが。」

レーホヘルトオジサンの美貌を女性バージョンにして苑夜オバサンの可愛らしさを追加って感じだ。

なんと言ってもあの可愛い反応。

絶対に他の男に見せたくないな。

「そうか、まあ、守護業務対象者の桜川のお嬢には知られないようにしろよ。」

ああ、そういえばオレにベタベタしてたな。

「大丈夫ですよ、桜川様はしょせん守護業務対象者ってだけだし。」

仕事上の付き合いを誤解しないで欲しい。

「桜川のお嬢はお前の事大好きだけどな。」

梅山さんが言った。

そんなこと知らんオレは玲が居ればそれでいいんだ。


早く玲をこの腕に抱きたい。


玲、待ってろよ。

オレが可愛がってやるからな。

キールナーザ温泉旅行

楽しみにしててくれ。

絶対にオレはお前を嫁にするからな。

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