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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その28 側近達の井戸端会議2 (ヤーシュ)

本日はケア向上委員会につき早めに投稿致します。

最近、同僚のキノムさんとその奥さんのリュダさんが私の結婚問題でうるさい、赤狼人の若長、ビルナリードさんが最有力候補らしい、好みじゃないよ。


「ヤーシュさん、ビルナリードさんとの婚姻はどうなってるのかしら?」

リュダさんに色っぽく聞かれました。

「別になんともなってませんけど。」

あの男は、早くツガイになりたいとうるさいけど、私の好みじゃありません。

「やっぱり、好みじゃないのね。」

リュダさんは色っぽくため息をついた。

「...ビルナリードさんは、もういいよ、天音(アマネ)君が、ヤーシュさん紹介しろってうるさくて、お見合いよろしくお願いします。」

ニコニコしながらキノムさんは言った。

「アマネさん?」

アタランテ帝国の人ならきっとこんな感じの人?結婚に命掛けるような?

「天音様?キーノどう言うこと?」

リュダさんが怪訝そうに聞いた。

「天音君に、ヤーシュさんの集団お見合いの件頼んだら、端末映像見た天音君に、そこで止められちゃった。」

キノムさんは言った。...集団お見合いって...止めてくれていい人?

「そうなの、天音様にも、春が来たのね。」

とリュダさんは色っぽく微笑んだ。

「うん、親友としては応援したいけど、ヤーシュさんには、集団お見合いさせたかったな...絶対、争奪戦に成ったのに、他の人に頼めば良かったよ。」

よけいなお世話ですって言っても聞かないだろうな。

「天音様が本気 なら、キーノ、ヤーシュさんの婚姻は決まったも同然ね。」

リュダさんは色っぽく言って、お見合いの盛装これでいかが?って端末で見せられた服装はどこのエロゲームのお姫さまですか~って言う衣装だった...見合いは盛装なの?....天音さんってもしかして、高貴な人?


「アタランテ帝国、第2皇子、天音・アタランテ殿下ね、ヤーシュに目をつける、何ていい趣味してるわね。」

あ、クレハ宰相姫、また、変な服...皇子?

「第2皇子?!、私、ブルー・ルリーナの一般人ですよ、無理です。」

私は泣きそうになった。

「大丈夫だよ、天音君、あの様子だと全然気にしてないし、元々、気さくだけど。」

...いやだ、絶対、まだ、結婚したくありません、まして、アタランテ帝国の皇子様何て無理、クレハちゃんとまだまだ仕事したいから嫁げませんって言いたいけど、言葉でないもん。

「天音皇子と幼なじみで親友だそうね...それをやっかまれて、陥れられたとか、それで、幸音皇女の事務官していたそうね。」

クレハちゃんはニッコリ微笑んで言った。

「よく、調べましたね、まあ、秘密でも何でもありませんが。」

キノムさんは苦笑した。

「幸音皇女様が、拾って下さらなければ、とっくに外国に行ってました、正当評価されない皇太子殿下のところなど未練は、ありません。」

キノムさんはキッパリ言った。

「そう、だから、ルーリーナに来てくれたのね、期待してるわ、キノム・ラセード。」

クレハ女王は言った。

「ところで、天音皇子は、2級政治官の資格をお持ちだそうね、優秀な方ね。」

クレハちゃんは言った。

「ええ、そうなんです。」

キノムさんは自分のことのように嬉しそうに笑った。

「うちの国に婿入りは可能かしら?」

な、何いってるんですか?

「大丈夫だと思います、第2皇子ですし、他にも皇子はいるので、側妃様のですけど。」

キノムさんは言った、アタランテ帝国って側妃がいるんだよね、皇族...とか貴族だといるらしい、でも当主の性別に対してだから、側夫と言うこともあるらしいけど...って婿入り?

「私はいやです。」

自己主張した。

クレハちゃんがニッコリ微笑んだ。

「業務命令されたいの?、お見合いしろって。」

こ、怖すぎです、クレハ女王。


結局、私は押しきられた。


「その代わり、碧露族に可愛い盛装頼んであげるから...。」

さっき、リュダさんに色っぽく、露出度満点、夜のお姉さんみたいな盛装を提案された、クレハちゃんがうんざりとした顔で言った。


クレハ宰相姫の裏切りもの、アタランテ帝国の皇子なんて、キノムさん達と同じで変わってるに違いありません、イヤー。

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