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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その25 闇の魔王の後始末レポート7

12月17日分です。

すみません。

「新しい、領域見に行ったんですって?」

明正和次元に修行に出てる、レーホさんをストーカー…癒されに…あれ、私、混乱してるわ、リサ王子怖いよ~。

「うん、ちょっと、ルーリーナ国がある大陸以外の大陸も見てきました。」

レーリィンシア王国があの世界で文化的に一番3次界に近いかな…他の大陸でも車とか電気とか有るけど…辺境になるとランプとか、発電機って言うところもあるらしい…獣人の国もあるから進んでる所もあるけど。

「そうなの、物知らずでごめんなさいね。」

レーホさんはさびしそうにいった。

「仕方ないよ…『光の制御』があるんだし…そうだ、お願いがあるんだけど。」

頼んで見ようっと。

「なあに?」

レーホさんが私を見つめてる。

「あのね、こっちの世界で…デートしたいの。」

忙しいかな…ダメ?ダメ?

「そんな可愛い顔でおねだりしないでちょうだい、どうしてこっちの世界でデートしたいの?」

レーホさんに聞かれた。

「あのね、こっちの友達にレーホさんに会いたいって言われて…私もデートしたいなって思って…あのレーリィンシアムデート以外いけてないし…。」

王宮見学の約束はたせてないよ~。


「わかったわ、師匠に聞いてみるわね。」

そう言ってレーホさんは五十嵐本家の居間からでていった、(私の家は近くだけどべつの建物です)道場にいったんだよね、どの師匠の許可とったのかな、浄化の矢の師匠の狩人の神ガンサー様かな、武術全般の五十嵐の長老かな…宇水の妖怪師匠かな?

「苑夜ちゃんの婚約者のレーホヘルトさんってかっこいいね。」

本家のおばさんに言われちゃったよ…最近ますますだよね。

「ま、美由紀の婚約者のラピルーナ様も綺麗だけどね。」

とおばさんがお茶を飲みながらいった。

「美由紀お姉ちゃんは?」

美由紀お姉ちゃんは成熟度は同じだけど学年が上だったからお姉ちゃんだ。

「………もうすぐ、挙式だからって、花嫁修業の名目で帰してくれないんだよね。」

ハアっとおばさんはため息をついた…やっぱり愛されすぎてるんだ…怖いよ~。


「苑夜、宇水の師匠が許可くれたわ、いついくの?」

とレーホさんは言った、宇水の師匠なんだ。


とりあえず、美奈ちゃんと美土里ちゃん、クレハちゃんにメールして見た。

「急で悪いんですけど、明日お願いします。」

連絡とったら明日って美奈ちゃんから、美土里ちゃんはいつでもいいよ、クレハちゃんは残念だけど当分無理っていうメールがかえってきた。

「わかったわ。」

とレーホさんはほほ笑んだ…わぁ…癒されるな。

じゃあ明日迎えにいくって言う約束をして別れたよ…くすん


今回は前回行けなかった紅茶専門店『はっぱ、葉』で待ち合わせした。

「苑夜~、ひさしぶり~。」

美土里ちゃんはあいかわらず露出の高い服をきてる…隣の枯れ葉色の髪の人は彼氏さんかな。

「苑夜ちゃん、ひさしぶりだね。」

美奈ちゃんは手を振った、隣のすごく長い青い髪の人…ウワサのスニラ王だね…よく、つれてきたね。

「ひさしぶり、会えてよかったよ。」

私もあいてる方の手を振った…もう片手はレーホさんとつないでる。


席につくと美奈ちゃんが言った。

「その人が婚約者のレーホヘルトさん?綺麗な人だね。」

うれしいけど、美奈ちゃんを青い綺麗な目で甘く見つめるスニラ王の方が綺麗だと思うよ。

「美奈ちゃんの恋人の方が綺麗だと思うけど。」

私がそうに言うと美奈ちゃんがいやそうな顔をした。

「スニラは無駄に綺麗なだけだから、苑夜ちゃんの婚約者さんの方がさわやかな美形だよ、それにスニラ、恋人じゃないし。」

と美奈ちゃんは言った、恋人じゃないのにこの場にいるんだ。

「美奈さん、ひどいです、子供も生まれるのに。」

爆弾をスニラ王は落としたよ。

「子供できたんだ、でも、界渡りしたんだよね大丈夫?」

妊婦が界渡りすると子供が取り残されたりする事故がたまにあるので妊婦は界渡りしない事になっている。

「うん、ソウトントン自らの界渡りだから完璧ってソウトントンがいってたよ。」

と美奈ちゃんは言った。

そういえば、『塔世界』ってまだつながってなかったっけ転移の門で…関係者周りに多いからわすれてたよ。

「あー、ついに出来たんだね子供。」

美土里ちゃんがいった。

「うん、出来ちゃったんだよ~、だからスニラと結婚、ちょっといやかも。」

本当に嫌そうに美奈ちゃんは言った、子供ができるほど仲良くしたのに、美奈ちゃんいやなの?

「美奈さん、まだ、そんなことを子供の為に納得してくれたんじゃないんですか?」

スニラ王が悲しそうに言った。

「スニラが一般人なら、自分一人で生んだのに…。」

そんな、過激すぎだよ、美奈ちゃん。

「一般人じゃないんだっけ?」

そういえば、王様何だっけ?

「『塔世界』の『アクアウィータ国』の国王陛下よ。」

美土里ちゃんが教えてくれた。

「玉の輿じゃない、美奈ちゃん。」

美奈ちゃん、すごいなぁ。

「苑夜も婚約者さん、紫世界の光の神様だからそうなんじゃない?」

美土里ちゃんに突っ込まれた。

「レーホさんは、ひきこもりだし…セレブ感ないなぁ。」

私がそうに言うと美土里ちゃんの彼氏がひでぇってつぶやいてるのが聞こえた。

「そうねぇ、私も全然、そういう感覚ないわ。」

レーホさんはほほ笑んだ。

「…女言葉、はなされるんですね。」

美土里ちゃんが言った。

「美土里ちゃん、ひどいよ、話し方は人それぞれでしょ?」

って言うか、なれちゃって、忘れてたわ、違和感もうないし。

「ごめんなさい。」

美土里ちゃんはすぐ、あやまったけど…あやまるくらいなら言わないでよ。

「ごめんない、私、お母様のしゃべり方しかわからなくて…。」

レーホさんは落ち込んでいるようなので手を握って届く肩をもう片っぽの手でなでた。


「とりあえず、自己紹介しませんか、オレは『塔世界』で海賊してるモエギ・ルーロっていいます、美土里の彼氏です。」

ツンツン頭の彼は明るくいった、たぶん、美土里ちゃんの子分だろうね。

「私は『塔世界』で海賊団『みどりの風』を率いてる伊十院美土里です。」

海賊の親分さんだよね、美土里ちゃん。

「わ…た…し…レーホ…ヘルト。」

あーもうレーホさん意識しちゃってるよ。

「普通にしゃべってください、こめんなさい。」

美土里ちゃんがもう一度あやまった。

「…ごめんなさい、無理みたい、私は『紫世界』の光の神でレーホヘルトと申しますわ、よろしくおねがいしますわ。」

とレーホさんが言った、やっぱり落ち着くよ、そのしゃべりかた。

「私は『紫世界』で世界魔王してます、五十嵐苑夜です。」

と言って、頭をさげた。

「私はスニラ・ウォータ・アクアウィータ…本当はもう少し長い名前なのですが略させていただいます、『塔世界』のアクアウィータの国王です。」

美奈ちゃんの未来の旦那様は、艶やかにほほ笑んで言った。

「私は『塔世界』で風の放浪者やってる山口美奈です。」

美奈ちゃんはそういって頭わさげた。

なに、これ『合コン』?でもみんな相手決まってるしな。


「御注文はおそろいですか?」

かわいい制服のウェートレスさんが言った。

「はい。」

美奈ちゃんが答えた。

「この紅茶シフォンおいしいよ。」

モエギさんが美土里ちゃんにフォークにさしてさしだした。

「そう?」

美土里ちゃんは親分へのみつぎものって言うくらい淡々と答えた。

でも、そのまま、あーんで食べさせてもらってるよ…ラブラブなんだね。

「苑夜、この紅茶アイスおいしいわよ。」

ふと、横をみるとレーホさんがスプーンにアイスをもってさし…あーんしたいんだね…わかった。

すごく恥ずかしかったけどしてもらっちゃいました、おかえしにワッフルいれてあげたよ。


「仲いいね。」

のほほんと美奈ちゃんが言った。

「そうですね。」

美奈ちゃん見てれば満足なのかスニラさんが答えた。

子供できたカップルが一番冷静ってどうなんだろうね。

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