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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その24魔王の部下の報告書5(村中和巳)

スマホがトラブル起こして昨日投稿できずにすみませんでした。

若葉色の腰の下までのびた少し癖のある髪の彩る花のハナノカンバセ麗しき翡翠ヒスイの瞳って女性なら褒め言葉でしょうけど…リサ・ルリーナ王太子は男だしなぁ…僕は瑠璃絹の正装でばっちり決めた女顔のブルー・ルリーナ王国王子をみながら思った。


「ここが紫世界なのですね。」

リサ王子は空を見上げながら言った…みんな、同じような反応だなって、僕は思った。

「クレハちゃんの邪魔しないでくださいね。」

五十嵐さんがやや怯えながら言った…そういえば、ここに訪問させるように脅されたらしい…ブルー・ルリーナ怖いっていったよね。


「村中君、ちょっと。」

三山さんが僕を物陰に呼んだ。

「なんですか?」

僕は聞きに行った。

「昨日頼んだとおりついていってね。」

ああ、そういえば、チームのみんなは新しい領域の探索いくんでしたね…五十嵐さんも行きたがってたけど…リサ王子にねじ込まれたようです。

「わかりました。」

こんな、面白そうな見もの見逃したくありません、新しい領域探索役に立ちませんし…明日にでも五十嵐さんと見ますよ。

「頼んだわよ~。」

やっぱり、心配なんですね。五十嵐さん、気が弱いし…。

「では、送っていってください、五十嵐魔王。」

綺麗で底が黒そうなリサ王子がにっこり笑って言いました。

「村中さんも一緒に行くからね~、苑夜ちゃん。」

三山さんが言うと、五十嵐さんはあきらかにほっとした顔をしました…どんだけ脅されたんだろうね。


クレハ女王様は、今日も輝く美貌でした、まっすぐの肩までの銀の髪、翡翠色の瞳…本物の女性っていいなあ…正装もキラキラした織の紫の民族衣装ぽいドレスで上に着た透けてる白いマントが華やかです…国旗決まったんですね…1つの光の木の花に実が囲んでる物が玉座の壁に飾ってありました…飾りはそれだけですね。

「ようこそいらっしゃいました、リサ・ルリーナ王太子殿下。」

クレハ女王は丁寧に礼をとった。

「何で、そんなに他人行儀なのですか、クレハ?」

リサ王子は悲しそうに言った。

「私は、ルーリーナ国の女王、クレハ・ルリーナ・アルファンガス・宇水です。」

クレハ女王は続けて言った。

「…クレハちゃん、ごめんね~、なぜか、美由紀お姉ちゃんの情報を知りたければ、紫世界につれて行きなさいっていわれてさあ…、美由紀お姉ちゃん…ラピルーナ王子に可愛がられてるって聞いたのに。」

みゆきおねえさん?…親戚の人ですかね、五十嵐さん、お兄さんしかいませんし…。

「あ~、この前、リサ王子様がいってた婚約した友達って美由紀先輩のことだったのね…不安をあおったわけね…、苑夜ちゃんはいいからこっちいらっしゃい。」

クレハ女王が手招きしたので、僕も遠慮なく玉座側にいきましたよ、クレハ女王が良く見えるし。


「どういった、御用件でおいでになったのですか?」

相変わらずブリザード攻撃だな…。

「クレハ、私は…。」

リサ王子が口ごもりました。


「クレハ~、ただいま~、あらし、お腹すいたな。」

おお、ラームヘルト精霊王(仮)さんがあらし君、肩車して登場絶妙なタイミング…あらし君、大きくなったね、成熟度、児童ってかんじかな。

「クー、楽しかった♪」

おみやげって、貝殻渡してます…海辺行ったんだね。

「…ク、クレハ、その人達は誰ですか?」

リサ王子が顔をひきつらせているよ。

「え?…私の子供(みたいな子)と子供の父親(みたいな人)ですわ。」

何か、心の声も聞こえたよ…あ、リサ王子、真っ青だ。

「そんな、子供…夫?」

本当にショックだったんだね。

「父親っていえば、父親だよな。」

ラームヘルト精霊王(仮)はあらし君を肩車したまま言いました。

「御用がなければ、お引き留めいたしませんわ、どうぞ、お帰りくださいませ。」

にこにこしながら、クレハ女王はリサ王子を追い出しにかかった。


「ル…リ…ルリの木をこちらの世界に植えてみませんか?」

リサ王子はたてなおした、さすが、ブルー・ルリーナの王族、転んでもただでは起きないや。

「ルリの木ですって…こちらに根付くかしら?」

クレハ女王の心に引っかかったようです。

「ええ、ルリの木は良いですよ、実は食べられるし、種は加工すれば宝飾品になりますし、葉はお茶になります…いいことづくしですよ、樹液も加工すれば宝飾品や染め物になりますし。」

にっこりほほえんでリサ王子は言った、何処のセールスマンですかって感じですよ。

「植えたいわね…ルリ茶…、ルリ焼き…。」

なつかしいらしいですね。


結局、『紫世界にルリの木を植えようプロジェクト』が発足した…リサ王子は当分こちらに来るらしいですね…五十嵐さん、おびえてます…みゆきおねえさんは、ラピルーナさんに愛されすぎていると言う情報をもらったらしいです…ラピルーナってどこかで聞いた事がありますどこだったですかね。


ともかく、任務終了って言うことでいいですかね…三山主任事務員に報告っと。

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