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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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幕間 ブルー・ルリーナの王太子様(リサ・ルリーナ)

今日は忙しいので早く投稿します。

クレハに髪を切られて、絶縁宣言をされて以来、私の心は晴れた試しがないです、ああ、あの日に戻れるなら、絶対に『どりあえず』なんて失言しないのです。


『リサ・ルリーナ、僕に愚痴っても仕方がないと思うけど。』

親友の(セント)リニアの王太子ラピルーナ・セラフィス・ハリマに端末で愚痴ったらそう言われました、今はそんなに遅くない夜なので自室にいるようです、私は仕事が終ったところなのでで執務室の机にまだいますが。

「あなたは、良いですよね、長年付き合って来た、五十嵐美由紀さんとついに婚約したそうじゃないですか、しかも近々、式を挙げるとか...うらやましいです。」

高校時代からの付き合いでしたね...親友の幸せがうらやましくて、憎く思うなんて思いませんでしたよ。

『リサが黒いな~、僕と美由紀はさ、生まれる前からの腐れ縁って言うか...ま、美由紀は、僕のものだし...美由紀は婚約不本意らしいけどね。』

見た目だけなら、短い黒髪、青目の美形王太子なのに、ラピもそうとうな人ですね。

「いいじゃありませんか、どんな手を使っても、結婚できるんですから、ぜひ、秘訣を教えてもらいたいものです。」

クレハは、紫世界で国組織を作り上げ女王をしているとヤーシュ・キャセラから聞きました、まだ、恋人はいないはずです。

『ええ?、僕は、ただ単に、美由紀にお願いしただけだよ、結婚してくださいって。』

本当にそれだけですか?

『聞いた途端、美由紀が逃げようとしたから、予測しておいて、部屋には鍵かけたうえに美由紀も逃げられないように壁に押し付けといたけどね、両手首押さえつけて。』

...逃げられないじゃないですか。

「お気の毒に...。」

クレハにそれしたら、髪切るどころですみそうにありません。

『逃げなければ、きちんと抱擁して可愛がってあげたのに、あえてきつい道選ぶんだもん、美由紀、変態だよ。』

ニコニコしながら言いやがりました、さすが、私がの親友、凶悪です。

「その、美由紀さんは元気ですか?」

画面の向こう側のベッドの中にいるようですけど。

『美由紀?...生きてるよ、ここにいるけど。』

やっぱり、居るのですね...生きてるって...。

「いったい何したんですか?」

ちょっと、低い声が出ました。

『何って?婚約してるし、もうすぐ、結婚だから可愛がっただけですよ。』

爽やかに言われました、ちょっとうらやましいです、好きな人を好きなだけ可愛いがれるのは。


あの、ベッドでぴくりとも動かないのは美由紀さんですよね。

『大丈夫だよ、息もしてるし、医者も待機させてるしリサも腹くくって、その、紫世界に渡って行動起こしなよ。』

医者を待機ってどんだけですか?

「紫世界に渡る?」

そして、クレハにもう一度プロポーズする?

『行動起こしなよ、クレハさんの友達の世界魔王に協力してもらって、界渡りしなよ。』

そうですね。

「仕事も、一段落したし、いってみます。」

そういえば、その、世界魔王も五十嵐でしたね、意識無さそうな美由紀さんにつなぎは頼めそうにありませんが。

『頑張ってね、リサ。』

凶悪な親友はニコニコしながら言ってくれました。


クレハ、待っててください、今、行きます。

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