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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その21 女王陛下の改造記録3

「ねー、聞いて良いですか?キノムさん、本当にこれ正装?」

私は思わず聞いた。

「そうですよ。」

ニコニコしながらキノムさんは言った。

キノムさんが提示したサンプル映像が端末に映っている、透け透け?胸元見えすぎ、アンダーも最低限と言うかみえてるわ肌が大分。

「ヤーシュ、これじゃ見えすぎよねぇ。」

ブルー・ルリーナ時代から側近のヤーシュ・キャセラは自分の正装リフォーム案の端末映像から真っ赤になって顔を上げた、あら、そっちもスゴいの?

「...クレハ宰相姫...女王陛下、私、こんなの嫌です。」

ヤーシュは珍しく動揺してるみたいね、ブルー・ルリーナ時代の私の役職呼んだもの。

「このくらい、独身なら当たり前ですわ。」

キノムさんの奥さんがにニコニコしながら言ったわ、長袖、詰め襟、足首丈のスカートのアタランテ帝国の宮廷服着てるのに色気ありまくりね。

「奥さんは、ほとんど出して無いじゃない。」

と私が言うとキノムさんが言った

「既婚者ですから、肌は見せないんです、僕も見せてないでしょう?」

そういえば、キノムさんも詰め襟に長袖にズボンのアタランテ帝国の宮廷服だわね。

「私、こんなに胸を見せたくありません。」

ヤーシュは抗議した、わあー、アタランテ帝国風にカシュクールの襟元の間から胸の谷間どころかおへそまでみえてる、スカートは超ミニスカートだし...元の瑠璃絹のかっちりした正装の影も形もない...元のはショールカラーのツーピース、スカート、膝下20センチだしヤーシュにはきついわ。


「クレハ様のコンセプトは上品なエロ可愛い正装、これで、ラームヘルト様もメロメロですね。」

とキノムさんは説明した。

メロメロどころか、押し倒されても文句言えないわね、これじゃあ。

「ヤーシュさんのは、これで集団お見合いもモテモテ☆勝負かけるよ♪正装です。」

とキノムさんの奥さんがにこやかに言った。

ヤーシュが理解できなーいって言う顔でキノムさんの奥さんを見ていた。

「クレハ宰相姫、私、キノムさん達の事が理解できません。」

ヤーシュはもう、泣く一歩手前らしい。


「そちらがお気に召さなければ、こちらはいかがですか?」

とキノムさんの奥さんがニコニコと端末を操作した、次は...ベリーダンスの衣装ですかって言うのが映像で出ていた、イヤ、ベリーダンスの衣装の方が露出度少ないわ。

「ヤーシュさんはこちらですよ。」

とキノムさんも端末を操作した。

ヤーシュは見たとたん逃げた、イヤ~って叫んでる声が聞こえたよ、まあ、どこぞのゲームの踊り子って言う、素晴らしい露出度で乙女なヤーシュなら泣くわ、私?私も逃げたいけど、そうしたらこの夫妻暴走しそうよね...ハア。


「クレハ女王陛下、お客様です。」

しばらくして落ち着いたらしいヤーシュが誰か連れて戻って来た。

「お初にお目にかかるですの、碧露(アオツユ)族の長ネーフェン・ローと申しますの。」

ヤーシュの背の半分くらいの小さな女性が立っていたわ、背中に妖精のような羽根がある...って妖精?

「よお、オレのツガイのヤーシュ。」

あら、赤狼人の若長?...ツガイ?...ヤーシュと?あら、後ろから抱きつかれてるわ。

「.......ビアナリードさん...私は承諾した覚えはないですよ。」

ヤーシュは冷たく言ったけど聞いてないわね。

「おお、ついに碧露族もクレハ女王様の傘下に入るんですかい。」

とビアナリードさんは驚いてるわ、ついに?

(ワタクシ)達は虫人ですの、あまり数がいないので『光の教国』の被害なかったのでこの間は、お邪魔しなかったですの。」

居なかったわね、たしかに、とりあえず、ソファーに座ってもらったわ。


「一族のものがクレハ女王陛下を見て、創作意欲がわく美女って、興奮してとんで参りましたの、それで興味がわいたのですの。」

創作意欲?何の?

「どういうことですか?」

私が彼女を見つめるのと同じように彼女ネーフェン・ローは私をすみずみまで観察している。

「クレハ女王陛下、ぜひとも傘下に加えてくださいませ。」

ネーフェン・ローはニヤっとして言ったわ。

何か、ますます見られてる気がするわ。

「ええ、よろしくお願いいたしますわ。」

傘下に入ってくれるのは嬉しいけど、何か不気味ね。

「ところで、クレハ女王陛下は簡素なお召し物がおおいんですの?」

ネーフェンさんは聞いてきた。

「ええ、正式な場では正装きるけど。」

そういえば、キノムさん夫妻あっちのテーブルに置き去りだわ、怖いわ。

「正装は、お作り直しになる気はありませんの?」

ニッコリとネーフェンさんが言った。

そう言う、話ししてたわね。

「今、まさに考えていたところなのよ。」

もしかして、そう言うの得意なの?

「実は、碧露族は布地作りとか、染め付けとか、服のオーダーメイドとか、デザインとかしてますの。」

やっぱりそうなんだ。

「相談にのってもらっても良いかしら?」

私がそうに言うとすごく嬉しそうに笑って、承諾してくれたわ。


「ヤーシュ、この衣装が良いぞ、これ来て嫁にこい。」

ヤーシュ、赤狼人の若長、ビアナリードさんの膝の上に乗せられて、虚ろな目してるわ...あのキノム夫妻なんて全然助けようとしないしむしろ応援してるわ。

「ビアナリードさん、ヤーシュを放してくださらない?」

私がそう言うと。

「ヤーシュはオレのツガイだ、放さない。」

と言いやがったのでコノハに合図して強引におろさせたわ。(コノハは私の守護戦士だからどうしてもの仕事以外は、私と一緒なのよ)


「デザイン見ましたの、私はこのデザインを提案いたしますわ。」

ネーフェンさんはそう言って紙にデザイン画を描いて、布地のサンプルを提示してくれた、いつも、持ってるそうです。

濃い紫色に金糸が織り込まれた生地を綺麗なドレープのどこかエスニックなデザインの正装は素敵だった。

「もっと露出させた方が、クレハ女王様に色気が出るのでは...。」

キノムさんの奥さんが言ったわ。

「きちんとしたものの方が国の権威と品格を保ちますの。」

そうだよね。

「このドレスの上に光の木の花柄を織り込んだマントを着けますの。」

透けた素材のマントが紫色に映えてキレイだった。

「国旗と同じ刺繍をドレス背中に金糸でしたいですの、デザイン教えてですの。」

国旗...ないわね。

「まだ、国旗考えてないのよ、相談に乗ってくれる?」

私がそう言うとネーフェンさんは目をキラキラさせた。

「ぜひ、お願いしますの。」

と言ってくれたわ。


そっちはかたずいたも同然ね、正装は、ネーフェンさんに頼んだし。

後は...。


「ヤーシュさんにこの正装はいかがですか?」

キノムさんがますます露出の多い衣装を提案したらしく、もう、嫌だって言うヤーシュの声が聞こえたので目をやるとえらいことになってたわ。

「いいな♪」

とビアナリードさんがニヤニヤしていってるわ。

「ねー、キノムさん、ヤーシュをビアナリードさんとくっつけようとするのやめて下さる?」

さっき、おろさせたのに今度は赤ちゃんダッコされてるわ、かわいそうに、抵抗したのか髪乱れてるし。

「え~、せっかくいい契る相手見つかったのに~、ちゃんと婚姻も結んで下さるそうですよ。」

よけいなお世話よ、やっぱり、他国人は常識がちがうわね...キノム・ラセードは特級事務官だから、超掘り出し物なのよね、なんで皇女様の事務官してたかわからないわ、普通、皇太子殿下のしたで働く人材よね?特級なんて、ヤーシュも優秀だけどキノムには負けるわ、でも大事な友達で部下なのよ、コノハが今助けるから待ってて。

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