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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その20 側近達の井戸端会議1 (キノム)

僕は最近、紫世界のルーリーナ国の女王、クレハ・ルリーナ・アルファンガス・宇水様に側近として雇われて界渡りしてきた。

「どうして、クレハ女王様は、お綺麗なのに色気がないんですかね。」

今日も明正和学園、政治科の名前が入った長Tシャツ、飾り気のないカーゴパンツ、黒いミニエプロンにネギせんべいのココネヤのタオルを頭に巻いてたし。

「昔からだよ、クレハちゃんは。」

もう一人の側近はブルー・ルリーナ王国からの付き合いだそうで、やっぱり、ジャージの上下着てる、宮廷服着てる僕の方が馬鹿みたいです。


申し遅れました、僕はキノム・ラセード(男、成熟度 青年 既婚)です、もともとは明正和次元の2次界のアタランテ帝国で幸音皇女様(サチネコウジョサマ)にお仕えする事務官でした...幸音皇女様、嫁がれちゃったんです、謎多い国ワラテリアス連邦の将軍に、だから、コノハ准1級守護戦士を通じてスカウトされたルーリーナの女王陛下にお仕えするべく、妻を連れて来たんですけど。


「ヤーシュさん、女王陛下って成年の儀すまされてるんだよね。」

それにしては、色気ないし、御夫君もいないけど。

「成年の儀?なんですか?成人式?」

知らないんだ、ヤーシュさん。

「成年の儀って言うのは、大人になりましたと神様に報告の儀式をして、その後、大人になった男女で契る儀式だよ、僕もそこでウチの奥さんと出会って、契って一緒になったんだよ。」

可愛いウチの奥さん...契れて良かったよ♪ライバル多かったんだから。

「...ごめん、意識飛んだ。」

わかってないな、アタランテ帝国の皇族何かだと、お添い寝役とか言うので、貴族のご子息やご息女が成年の儀で寝ても、気に入らないと婚姻結ばない事もあるらしいけど、庶民は、契る、即婚姻だもん、勝負かけるよ、事前集団お見合いあるし、成年の儀も集団で神殿で実施だけど、ちゃんと仕切りもあるし、布だけど。

「ごめん、ブルー・ルリーナには、そう言う儀式無いから、星見の塔に集まって、未来の目標を守護神白銀(シロガネ)様に聞いてもらうと言うちゃんとした儀式があるのです。」

ヤーシュ・キャセラ(女 成熟度青年 独身) はひきつった笑みを浮かべて言った、この人も色気ないな、成年の儀してれば色気あるのに、あの、研究者肌の幸音皇女様だってあの儀式の後、上品な色気が漂っていたのに...。

「ヤーシュさんもした方がいいですよ、お婿さん紹介しましょうか?」

ヤーシュさんなら、知的美女だから、争奪戦が起こりそうです、クレハ女王陛下は、ラームヘルト光の精霊王(仮)様でいいですよね、お相手は。

「けっこうです、そんな変な儀式、嫌です。」

ヤーシュさんが言った、照れてますね。


「ヤーシュ、他国の儀式を批判してはいけないわ。」

うわさのクレハ女王が海辺の散歩から帰って来ました、相変わらず 色気のない格好です。

「申し訳ございません、キノムさんごめんなさい。」

すぐに謝ってくださるのは、良いですね、お見合いの説明書きにも書いておきましょう。

「...ヤーシュ、キノムさん、大きい籠あったわよね。」

そういいながらクレハ女王様は、大きい籠を取り出した、たしか、赤狼人に差し入れもらった時の籠だよね...返してなかったのか。

「ラームさん、あったわ、ここにその座布団ごと入れてください。」

ラームヘルト様がクレハ女王様に言われて何かを座布団ごと抱えて、事務所にはいってきた。

「入れるぞ。」

籠にそっと座布団ごと一抱えもある水色の卵を入れた。

「なんの卵ですか?」

ヤーシュさんが聞くと

「さあ、でもラームさんと海岸一緒に散歩してたら見つけたの、拾った方が良いって言う気がして...。」

そう言ったクレハ女王様は綺麗だったけど、全然、デート後の女の色気がなかった。

「オレもちゃんと面倒見に来るからな。」

ラームヘルト様が甘い笑みを浮かべてクレハ女王様に言ったけど...聞いてないみたいだ。


「ねぇ、ヤーシュさん、女王陛下とラームヘルト様くっつけたら、女王様色気出ますよね。」

そうしたら、ヤーシュさんもお婿さんもらう気になるかな。

「色気はともかく新しい恋は必要かもね。」

クレハ女王様の転職理由、失恋でしたものね。


「新しい、正装はお色気路線でいきましょう、ヤーシュさん。」

僕がそう言ったら...い、良いんじゃない?ってヤーシュさんはひきつった顔で言った...ついでにヤーシュさんも正装も露出度高くしたいな♪独身だから。

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