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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その16 女王陛下の改造記録2

「だから~、あなた方!私に何をさせたいの?」

ラームヘルトって言う光の神様の弟が海のそばに用意してくれたお城の掃除をしながら押し寄せてきた人達に聞いた...荒れ地の幽霊城とか言われてたらしいけど、それほど荒れて無くていい感じだわ。

「この間みたいに、説得して下さりゃいいんですぜ。」

赤狼人の若い男がにやりとして言った。

「何、他力本願な事言ってるのよ、自分達で何とかしようと思わないの?」

私はあきれて言った。

「だって、光の教国の連中、口だけで撃退してくれたじゃあないですか。」

ああ、あの事ね。


「けがれた亜人、さっさと光の女神様へのご供物を出せや。」

私が散策していたら、チビ赤狼人が柄の悪いギラギラした奴(男)にどうみても、カツアゲされてたわ。

「お金ないです。」

ぶるぶるふるえてワンコ耳は垂れ下がりしっほが足の間にはいっていたわ。

「...あなた、カツアゲする相手間違えてるんじゃないですか?」

なんでこんなにお金もって無さそうな小さな子襲うのよ、どうせならもっとお金持ってそうなあなたみたいのにしなさいよ。

「なんだ、えらい綺麗な姉ちゃんが来たな、コイツの姉か?...違うな、人間だな。」

違うわよ、異世界人よ

「子どもから、お金を取るなんて、男の沽券に関わるのではないですの?」

私はニコニコして言った。

「コイツけがれたは亜人だからいいんだ!」

馬鹿だコイツ。

「では、私があなたを他種族だからお金出せっていってもいいと言うことですね。」

ニッコリほほえんでいってやった。

「何言ってるんだ、光の教国の信徒ならけがれた亜人からご供物をせし...まき、召し上げてなんぼだろ。」

せしめる?巻き上げる?品がないわね。

「コイツらは光の女神レーリィンシア様に前世で逆らったからこんな姿なんだ。」

違うでしょう、単なる種族の違いよ、第一、今は光の神様はレーホヘルトさんよ。

「徳を積ませて来世こそ人間に生まれさせてやるのが信徒の勤めだ。」

なんて傲慢なの、信じられないわ。

「光の教国の信徒様、お話し心に染みましたわ。」

とりあえず、持ち上げて置いた、馬鹿は死んでも治らないでしょうけどね。

「わ、わかればいいんだ。」

動揺しているわ、一応、私の容姿有効みたいね、ま、ムダ美形だけどね私も。

「ぜひ、私にも徳を積ませてくださいませ、こちらのワンコではなく。」

懇願するような表情で私は小銭入れから、百分の1バン(10円相当)を取り出して渡した。

明正和次元の存在する最低額の小銭だけどコイツに分かるわけないし日本のは細工がこってて梅の花が浮き彫りになっている。

「これは?綺麗だな。」

価値観ちがうっていいわね、百分の1バンごときで喜んでるわ。

「お前、光の教国に連れていってやろうか?」

お断りよ、腕つかまないで!

「私のような卑しい女になんてやさしいでしょう、でも、卑しい過ぎてとても行けませんわ。」

と断ってワンコを連れて腕を奴の手から離してきびすを返した。

「残念だ、あんだけ綺麗なら大司祭様に献上して、おれが出世できるのに。」

馬鹿過ぎてはなしにならないわ。


「キアンの奴、綺麗な女王様に助けられたって大喜びだったですぜ」

赤狼人の若長がニヤニヤしながら言ったわ。

そう言えば、キアンちゃんを里に送ってから私の傘下に入りたいって言う部族が増えたわ...宣伝してくれたのね♪

「赤狼族でも、光の教国の襲撃に合ってるし、緑の闇竜人部族も略奪に合ってるんだよな。」

赤狼族の若長が連れて来た部族代表者達に話しをふった。

「ああ、若いのが大部怯えててな。」

怯えてる?竜人族なのに?

「おら達は、けがれた亜人、人外だからだんべか?」

虎人族の女長がモフモフの耳としっぽをだらんとさげて言ったわ、さわりたいわ。

「あのね、あなた達は。私の事人間だと思ってるでしょうけど、そう言う意味では人間じゃないわ。」

みんな、びっくりしたように私を見たわ。

「私の故郷の明正和次元は、あなた達のように純粋な純血を保つ人は少ないわ。」

ますますのおどろかれたわ。

「でも、みんな『人』として生きているわ、全く差別がないとは言えないけど。」

そう、みんな『人』よ。

「私は、水竜と神族の血がメインだけど他の種族の血も入ってるわ、苑夜ちゃん、世界魔王は魔族と闇竜の血がメインなんですって、

でも、『人』よ、だから、あなた達も恥じ入る事は何もないのよ、『人』なんだから!」

私は掃除中だったし、いつもの普段着の明正

和学園時代のTシャツとジーンズ、黒のカフェエプロンに頭には瑠璃焼きムギットの手ぬぐいを被って全然女王らしい正装してなかったけど胸を張って宣言した。

「で、でも、女王陛下が俺らの女王陛下なのは変わりませんぜ。」

赤狼族の若長が言ったわ。

「ついでに言っとくけど、あなた達の方が単独ではあの光の教国の人間より強いからね。」

部族単独では人数少ないけど、まとまればなんとでもなるわ、誇りさえ取り戻してやれば。

「光の神様レーホヘルト様は、あなた達の事、けがれた亜人、人外なんて思ってないわ、みんなひとしく光の恵みが降り注いでるでしょう、私も派遣されたしね。」

私がそう言うとみんな救われたような顔になった。


「もう、光の教国の連中に蹂躙されたくないんだべ。」

虎族の女長が言ったわ、そうよね。

「女王陛下、頼みがある、光の教国と話をつけてきてくれないだろうか?」

緑竜族の長が深々と頭を下げると他の種族代表者(7人いるわ、発言してない人もいるけど)

も一緒に頭を下げた。

「いいけどね、私がこの、国組織の代表としていくには下準備が必要なのよね。」

親書まず国としてだすでしょ、訪問が決まったら、護衛の手配、コノハ、今、アタランテ帝国の奥宮の臨時の護衛行ってたわね、帰ってきてもらえるわよね、もう一人は....苑夜ちゃんでいいわ、守護戦士2級この間取ったって言ってたわね、後は...正装ね、ブルー・ルリーナ時代のとりあえずアレンジでいいわ、今回は、でも、考えないとね...。

「当然、あなた達も一緒に訪問してもらうわよ。」

私が宣言するとみんなが怯えた。

「イ、行きますぜ、準備も協力しますぜ。」

赤狼族の若長がいった。

「もちろんだんべ。」

虎族の女長も、どこか目をさ迷わせていった。

「なんでもやるぞ。」

緑竜族の長がちょっと震えながらいった。


全く、みんななに怯えてるのよ。

「とりあえず、お城の掃除でつだってくれない?」

そう言うと全代表がそそくさと掃除道具を持って城に散っていった。

「何が怖かったのかしら?」


とりあえず、光の教国何とかしないとね。

それから、側近、明正和次元から募集しないと、一人は心に当たりあるけど、もう一人は必要よね。


そう思いながらわたしは誰もいなくなった、謁見室?の掃除を再開した。

明生和次元→明正和次元が正しいです。

すみません。

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