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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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その15魔王の部下の報告書4 (出浦千波)

浄化クラゲを沼に設置したり、ドロドロになったり、天気に精霊は言うこと聞かなかったり、超古代遺跡チックな建物郡を探索したり今度の現場は忙しいかな。

俺は24(ニーヨン、コンビニっぽいお店です。)の本家鉄焼き弁当を食べながら思った。


今はみんなで休憩中、本拠地にしている、光の神殿で昼食中です。

「どうぞ。」

綺麗な若い光の精霊の女性がハーブティーを庭園のテーブルに置いた。

「どうもすみません。」

一応頭下げといたけど、種族的に取れる食材か聞く配慮がほしいな、ま、俺は火竜と地竜の種族が強くでてるからあんまり食べられないもの無いけど...宮川さんなんか吸血族だからな、プリン以上に固い固形物食べられないし。

「また、鉄焼き弁当なの~?好きね~。」

三山さんが自分で作った(旦那のついでに詰めるそうだ。)弁当を食べながら言った。

「好きなんですよ。」

この、鉄のジャリジャリした食感がたまらないな。

「そう言えば、いがちゃんどこいったんっすかね?」

やっぱり、24のオカカオニギリ食べてる田中が気がついた。

「あ~、休み時間なのに『光の神様の代役』さんと打ち合わせに行っちゃったわ~、レーホヘルトさんが明生和次元で修行中だからあの謎の生き物来てるのよね。」

あー、あの顔部分が看板になってて『私は光の神様の代役』って書いてあって、体が紫のローブ着た謎の生き物だね...ちゃんと光の制御してるみたいだけど。

「謎の生き物ですよね。」

肯定しといた、俺も良くわからないや。

副官の宮川さんいたら『先に食事してからにしなさい。』って注意するだろうけど..宮川さん、今は娘の(小学4年っていつか言ってた。)優美(ユミ)ちゃんのことで大変な事が有って休んでるしな。


「五十嵐魔王、きちんと食事しないと午後の仕事に差し支えますよ。」

しばらくして、臨時の副官で派遣された竹内事務長がやたら甘い声で五十嵐さんの手を引いて連れて来た。

「すみません、竹内事務長、あの『光の神様の代役』さんの動きが気になってしまって、つい、打ち合わせに。」

五十嵐さん、手を握られて戸惑ってるみたいです。

「わー、捕獲ですか?」

村中が言った、いつもの可愛い愛彼女弁当だ。(中学から付き合ってるって以前のろけられた、可愛いですよーって。)

「ギル、良くやったって言いたいけど、手を握るのはやり過ぎよ~。」

三山さんが遠慮会釈無く言った。

「五十嵐魔王がどこかに行ってしまわないようにですよ。」

竹内事務長はムダに色っぽい微笑みを浮かべて名残惜しそうに五十嵐さんから手を放した。

「すみません、竹内事務長、お手数お掛けしまして。」

五十嵐さん、全然その色気に気が付いてないし。

「まあ、苑夜さん、御飯食べてからにしたら、午後も泥まみれだし。」

大盛カツ丼(大黒屋だなあれは。)をかきこみながら平山が言った、細いくせに相変わらず大食いだな。

「すみません、泥まみれ...、事務長もお時間取らせてごめんなさい。」

そう言って五十嵐さんは差し入れ小袋からお母さん特製の弁当を出した。

「いいんですよ。」

やっぱりムダに色っぽい微笑みを浮かべて事務長も差し入れ小袋からサンドイッチ(どうみても手作り、事務長、独身だよね。)を出した。

「しっかりと食べて午後も頑張りましょうね。」

事務長はさりげなく椅子を五十嵐さんの隣に移動して座った...事務長、五十嵐さんの事、好きらしいなぁ。

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