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紫世界の魔王様  作者: 阿野根の作者
紫世界の魔王様
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幕間 師匠と弟子+一名(五十嵐の長老)

五十嵐家の茶の間で葵が苑夜と会っている所に出くわした。

「よう、苑夜、元気か?」

と俺が声かけると

苑夜は満面の笑みを浮かべて言った。

「五十嵐のおじいちゃん、元気だよ。」

相変わらず、可愛い反応だな、苑夜は。

「良いよね、ゆうちゃんは五十嵐のおじいちゃんって呼ばれててさ、僕だって前は苑夜に宇水のおじいちゃんって呼ばれてたのに...。」

お前、すねてるんか、(アオイ)は苑夜の師匠だろうが俺は五十嵐一族全体の長老だから苑夜は五十嵐のおじいちゃんって呼んでるだけだぞ。

「...苑夜、呼んでやってくれ。」

コイツがすねると面倒だからな。

「え...う、宇水のおじいちゃん?」

とまどってるなー、当たり前だが。

「は~い、宇水のおじいちゃんですよ~。」

蒼、年頃の娘に頭ナデナデはないだろう、嬉しいのは分かるが。

「し、師匠?」

コイツは苑夜の槍の師匠だからな、普通は師匠って呼ぶよな。

「宇水のおじいちゃんだよ、苑夜。」

ニコニコしながら強要しやがった。

「所で、苑夜、コイツになんのようだ。」

苑夜に聞くと救われたような顔をした。

「レーホヘルトさん、光の神様の事で相談がありまして...。」

遠慮がちに苑夜は切り出した。

「何?婚約が気に入らないなら世界ごと消してあげようか?」

蒼は笑いながら言った、おい、それ本気だろう。

「アハハ、冗談は寝てからにしてください。」

苑夜は乾いた笑い声をあげた...。

「で、頼みたい事って何?」

蒼は薄ら寒い笑いを浮かべて言った。

「...あの、婚約者のレーホヘルトさん、紫世界の光の神様が神力上げる修行したいって言ってるのですが、教えてくれる人、心当たりありませんか?」

苑夜が言った、おお、ヤル気があるんだな。

「うん、わかった僕に任せといて、ダメなら見捨てるけどね。」

それ、瞬槍使い(昔の蒼の直弟子)の時も聞いたぞ。

「師匠...いえ、宇水のおじいちゃん、その言葉私の時も言いましたよ。」

苑夜の時も言ったのか。

「宇水のおじいちゃん、苑夜の時もそう言ったよね~。」

蒼は嬉しそうにまた、苑夜の頭をなでた...そんなに宇水のおじいちゃんって言われるの嬉しいのか?

「俺も武術修行をしてやろう、写真見る限りひ弱そう出しな。」

苑夜の婚約者なら苑夜より強くないとな。

「やっぱり、ひ弱そうですよね。」

苑夜もそう思ってたか。

「ひ弱だよね。」

蒼は断言したな、何か情報入ってるのか?

「ひ弱そうだ。」

俺はもう一度言った、なんだ全員同意見か。

「ゆうちゃんもよろしくね、苑夜、報酬の事なんだけど。」

やはりただでは動かないか。

「ナニガイイデスカ?」

ありゃ怖がってるな...棒読みのような発言だ。

「管理魔王位取得5年で実行!」

ギリギリ過ぎるだろう、実務経験5年で受験資格発生の資格だぞ。

「鬼~。」

涙ぐみながら苑夜は言った...何当たり前の事いってるんだ。

「後、いい加減守護戦士2級とりなよ、僕の直弟子が持ってないなんて許せない。」

あ、って顔を苑夜はした。

「忘れてたね、受験資格あるのに忘れてたね。」

あきれたように蒼はため息をついた。

「すみません、次の時取ります。」

苑夜は蒼に頭を下げている。

「と言うことは苑夜は、空色(准2級)仕事着の守護戦士なんだな、頑張れよ。」

俺は笑って言った。

「はい、がんばります、五十嵐のおじいちゃん、師匠。」

キリっとした表情で苑夜が言ったが、蒼は宇水のおじいちゃんって呼んでよ~ってごねた...お前なぁ...苑夜の師匠だろうが。

葵→蒼に変更しました。

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