猫耳少女のお姉さん
ハロウィンが近づいてきて だんだん肌寒くなってきた
外の気温が低くて寒いので 家に籠っていたかったんだけど
友達がやって来て 無理やり外に連れ出された
一体どこに行くのかと思いきや なんとメイド喫茶
「勘弁してくれよ」と言いながら 帰ろうとしている僕を 友達は決して放してくれず
仕方なく店の中まで入っていく
「おかえりなさいませ ご主人様♡」なんて 甘い声で言われても 正直何も良い気がしない
友達は席に着くなり いつもの子を指名したようで
「今日はちゃんと友達を連れて来たんだよ! お金もたくさん持ってるから!!」
なんて得意げに言っている
「早く帰りたい」と思いつつ 僕の隣にも女の子がやって来て 声を掛けられる
女の子の方を見ると 思わず 「猫耳?」と言ってしまった
ハイトーンのホワイト髪に 白い猫耳がついていて その姿がとても幻想的だった
「あ そうなんです もうすぐハロウィンなので」と 彼女は照れながら 静かにそう言った
メイド喫茶は とにかく可愛く見せて 高いテンションで甘い声を出しながら
接客するものだと思っていたから
控えめな彼女の姿に 僕は拍子抜けしたと同時に そんな彼女に 興味を持ってしまっていた
 




