有事対応
世界の背景を思い浮かべながら読んでみてください。
第3話 有事対応
日本は、海に囲まれている特性上の問題に悩まされてきた。
竹島、尖閣諸島、北方領土…が代表的だ。
しかし、政府が決定的な行動を起こさなかった事が祟り、竹島・北方領土は日本領土から離れようとしている。
このままでいいのか…、いいわけがない。
日本の動向を中心に書きたいと思います。
▣ 2010年3月16日 15時 ▣
▣ 首相官邸 ▣
「次のニュースです。本日12時ごろ、北朝鮮より声明が発表され明日、12時以降に日本へ向けてミサイルを発射すると警告文を発表しました。これを受けて、総理大臣によって自衛隊法第82条の3に則って、ミサイルの破壊措置を発令しました。
これのより、海上自衛隊イージス艦「こんごう」「きりしま」
「ちょうかい」の3隻が出航、各地にパテリオットミサイルが配備されました。
今後の動向が注目されます。次の・・・」
テレビのスイッチが消される。
今、絶望の境地に立たされている人がいる。その人の名は、第93代内閣総理大臣、鳩山由紀夫氏である。
2009年から総理大臣を務めているが、その中でも一番深刻な問題に直面していた。
「はぁ、よりによってミサイルを撃ってくると警告してくるとは…。」
しかし、一番大変なのはこの人ではない。何より、現場の人間なのだ。
「俺がしてやれるのは、環境を整えるくらいなんだよな…。」
どうなるのか・・・。
▣ こんごうCIC ▣
「総員戦闘配備、対空見張りを厳となせ!!」
出航と同時に戦闘配備が発令された。
こんごうは2度目の実戦であるが、実際に戦闘配備を発令するのは初めてのことである。
「全く、何考えてんだ北はよ。」
嘆いているのは、砲雷長の木村3佐だ。
確かに木村の言う事は正論だ。しかし、誰にも北朝鮮の狙いは読めないのだ。
実際に使った事のない装備を実戦で使う事が出来るのか。
また、その重責を受けるのは政府の人間でも防衛省のお偉いさんでもない。
現場にいる自衛官達なのだ。ボタン一つの重みを噛みしめながら戦場に立っているのだ。
しかし、実戦であればあるほど日本は不利である。
なぜなら、憲法9条がありまた、有事法がないからだ。
平和ボケと言われている日本だが、専守防衛は最低限まもるべき日本に課せられたルールなのだから。
守るのは当然のことだと思う。
けれども、本当の有事の際こんなモタモタしていたら一瞬の間に国家など滅んでしまうにちがいないと思う。
核軍縮とアメリカは提唱し始めたが、その核の傘によって守られている日本は、アメリカがいなければただのアリに等しい。
やはり、それなりの軍備が必要なのではと痛感させられる。
日本は一生この専守防衛を守り続けていくのだろうか?僕には数ある疑問の中の一つだと思う・・・。
読んでいただきありがとうございました。
ご意見やご感想をドシドシお待ちしております。
また、専守防衛の在り方についての考えも交換したいと考えていますので、是非ご感想をお願いいたします。