領空侵犯
まだまだ未熟ですが、温かい目で見守ってください。
今回は、航空自衛隊を中心に書いてみました。
ごゆっくりご覧ください。
第2話 領空侵犯
日本は、領土を空と海に囲まれた島国である。
それがゆえ、脅威は海と空に集中する。
いかにして、日本の平和が保たれているのか考えてみようと思う。
▣ 2010年3月4日 午前5時50分 ▣
▣ 航空自衛隊百里基地オペレーションルーム ▣
ここオペレーションルームでは、24時間体制で領空に近づく飛行機を
監視し、日本の安全に一役を買っている。
そこに一本の内線電話が音を立てて鳴り響いた。
「ADIZに未確認機が急速接近!!百里にスクランブルを要請!!」
よく通った声がそれ以上に響いて聞こえる。
「オペレーションより緊急通達、ADIZに未確認機接近。スクランブルを要請する。」
▣ 同日 午前5時52分 ▣
▣ 百里基地滑走路 ▣
要請からわずか二分ほどで、滑走路にはF-15(イーグル)が2機展開していた。
整備士が、すばやく機器の点検を終了していく。
「Cleared for take-off wind 215 at 9 」
航空管制無線が耳元に流れてくる、これは離陸許可だ。
同じことを復唱して、指定された滑走路から飛び立っていく。
F-15は、最大マッハ2.5で飛行することが可能だ。
今もまだ、日本の空を守り続ける機体である。
話を戻そう...
「隊長、また中国機ですかね?今月になってから何度目ですか?」
しゃべっているのは305飛行隊所属の、長下 3等空尉である。
「そう言われても俺のせいじゃないからな...。」
隊長の桑田 3等空佐が口を開いた。
「けれども、何かあってからでは遅いからな。それを未然に防ぐことに
つながるならいいじゃないか。そろそろ該当空域だ、周囲を警戒!」
そういって一方的に無線の交信を終了した。
先月から断続的に、中国機の領空侵犯が27件発生している。
そのうち実際に防空ラインに触れたのは、5機ほどのとどまっている。
日夜日本の平和は、自衛隊によって守られているといっても過言ではないと思う。
「Here is the Japanese country Air Self-Defense Force. It invades Air Defense
Identification Zone in Japan.
It induces, and evacuate the sphere of identification promptly, please.
Shooting is executed if not obeying instructions. It repeats. 」
通例の日本語・英語・中国語で退去を呼びかける。
すると領空侵犯機のパイロットが返答してきた。
「申し訳ない。レーダーが故障してしまって、方角がわからない。誘導を頼む。」
日本語であることに少々疑問を持ったが、冷静に桑田が返答する。
「了解した。F-15に続いてください。」
了解の意を示したので、そのまま領空外まで誘導し、基地に帰還した。
帰還した桑田は一人考えていた。
「何事もなくてよかったけど、中国機の領空侵犯が急激に増加している。
なぜだろう?別に軍事行動間近というわけでもさしわけない。
それとも、わざとやって日本の戦力を試しているのだろうか?
なぞは深まるばかりだ。
世界が平和であれば、領空侵犯など起きないのだろうか?
答えはおそらく、NOだ。
一つの国のバランスが崩れると、後はドミノ倒しだ。」
複雑な問題が絡み合うことで、また新しい問題を引き起こす。
社会とは、なぜこんなに複雑にできているのだろう?
僕には、しばらくわからないだろうな...。
日本は島国なので、脅威は常に海と空からといっても過言ではないかもしれません。日本は複雑な状況に常に立っていますが、これからもがんばっていってほしいと思います。
途中、意味が通じていない文もあったかもしれませんが、見ていただいてありがとうございました。
更新は不定期ですが、またご覧ください。




