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主要登場人物(第二十章まで)

主要登場人物(第二十章まで)


●図書館都市ダンジョン

 関八州(板東とも)・武蔵(むさし)の国「足立」にある高さ100m余りの丘の上。無数の図書館を積み上げた塔型ダンジョン。正式なダンジョン名は無い。

 度重なるダンジョン災害により巨大化しダンジョン影響圏を拡張。急速な人口増加により約100万人もの住民が居住し、その感情を収集し寿命が尽きたら生命エネルギーも回収する「人間牧場」。周囲に広大な農村地帯を形成しつつある。なお、巨大化しすぎて年1万人程度の生贄を必要とする。

 ダンジョンの運営理念は「物心共に健康で豊かな生活を実現する」。

 移民の流入は続いており、各地で母親に「図書館都市に行くのよ。」と言われ絶望する子供達が多数生じているだろう。


 タイプ:図書館。図書館施設及び蔵書・備品を複製召喚可能。

 規模:本体高さ142km、影響圏半径1,371km(世界半径6,595kmの20.79%)、うちシステム管理1,231km(255リーグ)

 固有法則:建物内火気使用禁止、コアルーム等は部外者立入禁止、高層階の住環境維持(大気保持など)


複製召喚可能なモンスター

 チュートリアルによる召喚モンスターは人間の図書館員の予定だったが、マスターが無理矢理召喚したため、紫蘇(ファミリー)修羅に置換された。

※1章1話では冷蔵庫に野菜・果物・肉・魚・卵・牛乳などが並んでいたが、5話では修羅用の泥水みたいな不味い飼料となっている。

 他は、図書館に居るネズミなどの小動物で、戦力になるモンスターは皆無。


複製召喚可能な図書館

 複製召喚可能な建物は、各異世界日本の国又は地方政府が設置する公共図書館・公民館図書室・大学図書館・学校図書館・図書館類縁機関。

 複合施設に含まれる図書館はその施設ごと召喚できるが、備品は図書館所属の物のみ。

 対象年代は近代国家成立(世界により異なるが概ね19世紀後半)から21世紀末頃までの200余年。

 ダンジョン中枢(本体)の塔には、異なる世界であっても対応する図書館は重複召喚出来ない。新館と旧館など年代の異なる施設なら個別に召喚可能。また、学校図書館は召喚出来ない(影響圏内には召喚可能)。

 塔以外では、対応する同世代の図書館でも設計に異なる点があれば重複召喚可能。


複製召喚可能なアイテム

 既に複製召喚済み図書館の蔵書・備品を複製召喚可能。異世界は無数にあるため召喚数の制限は無いが、量産品で大量に普及している物ほど召喚コストは低い。書籍の場合、印刷、または大量に写本された物のみ召喚可能で、発行部数が極端に多いと召喚コストはタダ同然となる。



【ダンジョンマスター】1章1話

 いまだに名前自体が無い。一人称は「我輩」。畜生。

 主食はビール・ブラックコーヒー・チューハイ・エナジードリンクなど。ヨシ!。

 ダンジョンシステムによる設定上の経歴は、埼玉県大宮市出身、工学修士(マスター)だが、もちろんダンジョンにより生成された者。



名前付き(ネームド)モンスター

 紫蘇(ファミリー)の修羅。生物学的には大部分が雌雄同体だが、「人間体」の服で見えない部分は「無い」ため裸でもR18にはならない。このダンジョンの名前付き(ネームド)モンスターは寿命が無いため概ね年齢不詳。


【マリー】1章3話

 紫蘇(ファミリー)ロスマリヌス・オフィキナリス。ローズマリー修羅。一人称は「わたし」。

 外見は女性に見えるが性別は無い。身長はわずかに高め(163cm)で細身。1纏めにした青い金属光沢(構造色)の黒髪と尖った(長くは無い)耳を持つ。肌は白く目は深い青みがかった黒色(青を濃くした黒目)。

 ダンジョンと一体化した「世界樹」であり、ダンジョン影響圏を掌握している。

 官位は自称図書頭(ずしょのかみ)。正式な名乗りは、ロスマリヌス・オフィキナリス・紫蘇図書頭(ずしょのかみ)・マリー。

 ダンジョンシステムによる設定上の経歴は、埼玉県松山市出身、修士(マスター)。元技官。マルサス・ダーウィン主義の泡沫政党「進化党」議員秘書、国家公務員1種試験合格による政策担当秘書資格。だが、あくまでも設定だけ。


【ミント】1章13話

 紫蘇(ファミリー)ミント修羅。

 外見は中性的で、やや背が低い(158cm)。短い髪は明るい緑の金属光沢(構造色)の緑髪で、目も鮮やかな明るい緑。肌は淡褐色。

 スーパー薄荷で、主に科学技術関係を担当しコンピューターシステムを管理している。生物学的には雌雄同体だが種族名と個体名が同じダンジョンモンスターなので、追加召喚も種子繁殖もクローンの作成も出来ない。

 12体の分身に仕事を分担させている。分身の見た目は男だったり女だったり不明瞭だったり気分で変えたり多彩。


【アン】1章14話

 紫蘇(ファミリー)ラヴァンドラ・アングスティフォリア。ラベンダー修羅。

 外見は女性で、背は高く(174cm)痩せ型、薄紫の金属光沢(構造色)の黒髪で、目の色は黒に近い深い紫。

 服装はダークグリーンの地味なロングドレス、白のエプロンと帽子が標準。生活力のないマスター・マリー・ミント達の面倒を見るのが仕事。

 自称由緒正しきイングリッシュラベンダーで、ウサギ耳の付いたフレンチラベンダーはハレンチと見なしている。


【サピエン先生】2章22話

 紫蘇(ファミリー)サルビア・オフィキナリス。セージ修羅。一人称は「私」または「儂」。

 外見は男性で、身長は普通(167cm)。髪はわずかに緑を含む灰色の金属光沢(構造色)で地の色は灰色。目は緑がかった灰色。格好は男性で雰囲気はオッサン。

 医者で設定上は医学博士。


【ラージャ】3章33話

 紫蘇(ファミリー)オキムム バシリクム。バジル修羅。一人称は「私」。

 外見は女性で、背が高く(165cm)細マッチョな筋肉質。鮮やかな濃い緑の金属光沢(構造色)の腰近くまである長髪。目は黒(緑を濃くした黒)。肌は褐色。

 薙刀と乗馬を嗜む武将で、主に軍事と行政を担当。


【スカーレット】6章102話

 紫蘇(ファミリー)サルビア・スプレンデンス。サルビア修羅。

 外見は女性で、深い緑の金属光沢(構造色)の長めの黒髪、目は鮮やかな赤。服装は通常パンツスタイルのピシッとしたスーツ。

 営業。


【キンラン】6章102話

 紫蘇(ファミリー)コリウス修羅。

 外見は男性で、光の当たり方で赤や黄色など色の変わる金属光沢(構造色)の短髪、目は薄い紫。多少肌の色は濃い。服装はド派手な極彩色のスーツだったりアロハだったり。

 営業。


【ファリゴール】6章104話

 紫蘇(ファミリー)ティムス・ウルガリス。タイム修羅。

 外見は性別不詳で、緑がかった金属光沢(構造色)の黒に近い濃い緑髪、目は薄い桃色がかった黒。小柄だが別に子供に見える訳では無い。

 設定上は新聞記者だが異世界転生者では無いため新聞社の設定までは無い。学芸員資格持ち。司書では無い。



名前有り一般(ネームドモブ)モンスター

 紫蘇(ファミリー)の修羅。召喚枠16中13名が居る。残り3枠は保留中。全て生物学的には雌雄同体。


 大場おおば、農学博士、青シソ、専門は農業

 荏原えばら、工学博士、荏胡麻(えごま)、専門は電気

 サック、工学博士、チーク、専門は機械。細身で少し小柄のタイっぽい男。ウェーブのかかった短めの黒髪。

 浜田、工学博士、ハマゴウ、専門は土木。見た目は短髪の女。背はマリーより少し低く、比較的がっしりした体格。

 レオノール、理学博士、広葉ラベンダー、専門は化学。外見はポルトガル系の女。


 蘇我そが、工学修士、赤シソ、専門は生命工学(バイオテクノロジー)

 水戸みと、工学修士、ミズトラノオ、専門は造船。

 メリッサ、工学修士、レモンバーム、専門は航空工学、特にドローン。外見はギリシャ系の女。


 芋川、文学博士、チョロギ、哲学者、裏方であまり出番は無い。

 グラハム、理学博士、チェリーセージ、数学者。

 レオナルド、看護師、オレガノ、外見はイタリア系の男。

 マリベル、栄養士、サルビア・ヒスパニカ、外見は南欧系の女。

 アウローラ、獣医、マジョラム、外見はイタリア系の女。



●眷属

 ダンジョンマスターの同族・類似種族で現在54人居る。この世界には無い技術を持つ専門職で、ダンジョンを運営するのが仕事。

 人文系はゼロ、社会系は事務チーム5名だけで、残りは農業・工業など技術系。

 この世界の人でも可能な事務仕事は、多数の武士を登用して任せている。



●ダンジョンの住民たち(人間道)


【岡田太郎左衛門】1章15話

 最初の入植者で今は名主。半ハゲの男。一人称は普段「俺」だが、目上には「拙者」。


【岸団長】3章40話

 岸播磨介(はりまのすけ)

 武士団「岸団」惣領にして岸村の国人領主。一人称はそれがしおれわしなど使い分けるが、この世界の人間にはよくあること。


つじ文蔵ぶぞう】7章120話

 岸播磨介(はりまのすけ)の親戚で「辻団」惣領。もちろん文蔵はいみなではなく仮名けみょう

 親戚に西にし帯刀たてわきかなえ弾正だんじょうが居る。


【仙波左馬允(さまのじょう)次郎】7章111話

 村山党一族の国人領主。武蔵の仙波掃部助(かもんのすけ)の子。


戸田へた都濃つの大領だいりょう夜市やじ】8章137話

 戸田とだでは無く戸田へた。妻は富海とのみ湯野ゆの。遥か西方の「中国」から来たらしい。


私市きさいち山手やまて】8章140話

 私市きさいち党の惣領。


海上うなかみ太郎】9章153話

 (ふさ)の国を財産没収の上で追放され亡命。

久喜くき左馬頭(さまのかみ)】9章154話

 久喜水軍。九鬼水軍ではない。

村上(むらかみ)八千代(やちよ)】9章155話

 瀬戸内ではない(ふさ)の村上水軍。平戸川ひらとがわダンジョンの開発を巡り一族で内紛を起こし亡命。


岡野おかの小源太こげんた】9章158話

 谷越の名主だっらが井戸が涸れ村を捨てることになる。


【尼さん】7章109話

 夫が亡くなり子供達も自立したため出家し、観音様を信仰して余生を送るために来た。お付きの侍女が1人いる。



●ダンジョンの住民たち(修羅道)


横野よこの】【西条さいじょう】ほか。7章112話

 柿修羅の医者達。丸顔が横野、馬面が西条、馬面で背が高い坊主頭が祇園坊、酒飲みが川端。みな渋柿なので甘くない。

 なお、この世界は植物の柿も大抵は渋柿で甘柿は少ない。


【ロカイ】7章112話

 アロエ修羅の医者。真の百合ユリではないと(ファミリー)を追放された。


田島だじまさくら】9章159話

 名前は「さくら」だが、薔薇ファミリーではなくサクラソウ修羅。ちなみに、村は「たじま」と読む。


【横瀬さくら】19章342話【青倉関平】【堂上(どうじょう)こもり】【白岩霧藻】19章350話

 桜草(ファミリー)、秩父岩桜のプリムラ・レイニー・横瀬さくら

 吸葛(ファミリー)岩衝羽根空木のザベリア・インテグリフォリア・青倉関平

 金鳳花(ファミリー)節分草のエランティス・ピンナッティフィダ・堂上(どうじょう)こもり

 樺木(ファミリー)秩父峯榛のベツラ・チチブエンシス・白岩霧藻

 好石灰植物の修羅。道路工事を行う。



●ダンジョンの住民たち(畜生道)


【ハルナ】3章44話

 毛の国出身の半馬人(馬脚)。小栗上野介(小栗忠順ではない)の娘で大食い。一人称は「あたし」。

 下半身と目・耳が馬で、頭は人間。毛色は鹿毛。牝。顔が動物では無いが、この世界では畜生道なので獣人。

 ラージャが騎乗、つまり背負子に乗っている。かなり足が速い(さすがに異世界の競走馬よりは遅い)。

 小栗ハルナという氏名を持ち、ダンジョンに召し抱えられた騎馬身分の侍で俸禄は100俵5人扶持。(四公六民なので、ざっと150石相当)


【カスミ】【ツクバ】4章60話

 東の国の半馬人姉妹。下半身と目・耳が馬で、頭は人間。毛色はカスミが栃栗毛で全体に暗い赤茶色っぽい色。ツクバが尾花栗毛で体は赤茶色だが、髪と尾は金髪。どちらも気性難で武将の騎乗に向くがタイプは異なる。

 ツクバは騎乗訓練を始めたばかりの子供でマリーが乗っている。


【ヴァサンティ】7章109話

 シャルミシュターの娘ヴァサンティ。自称龍のアオダイショウで雨を降らせることができる「雨降らし龍」。ダンジョンの力があれば人化できるが質量は変えられない。たいへんな酒好き。

 通常、ある程度の知能を持つにはそれなりに脳が大きい必要があるが、ヴァサンティは頭は小さいのに、なぜか普通に会話が出来る。


吉川(よしかわ)一族】7章113話

 二郷半領(にごうはんりょう)水郷という湿地に住んでいた鯰獣人の一族。外見は服を着た人間サイズかやや小さい程度の鯰で、なぜか手足がある。現在は見沼や旧二郷半領(にごうはんりょう)水郷跡にまで広がった湖に住んでいる。

 族長は高齢の雌ナマズ、吉川(よしかわ)きよみ。息子の吉川(よしかわ)高久たかひさが走り回っている。


陽子ようこ】7章118話

 高齢の妖狐。外見は二足歩行し服を着た狐。一族を呼び寄せ狐カフェ(いけないお店)を開店。別に稲荷神の眷属ではないため、食べるのは稲荷寿司ではなく鼠。特に鼠の天麩羅が大好物。狐狸はダンジョンの力があれば変化出来、見た目の大きさはかなり自由に変えられるが、質量は変えられない。


朝霧あさぎり入道】【大蔵おおくら入道】【人丸ひとまる入道】7章121話

 はるか西の国から来た蛸入道。ただのタコでは無く、出家して仏僧(入道)となった蛸獣人。なお、この世界では肉食動物が出家できる宗派は限られる。


正五位しょうごい野田のだ右中弁(うちゅうべん)】9章159話

 ゴイサギの半鳥人。頭が人間なので鳥人では無く、ダンジョンの力を借りないと飛行出来ない。

 他のゴイサギに、

正五位しょうごい野田のだ治部大輔じぶたいふ

正五位しょうごい野田のだ大膳大夫だいぜんだいぶ

ら。全て正五位・従五位の官職を自称し、仮名(けみょう)は持たない。白鷺に、

コサギの寺山てらやま美園みその

チュウサギの間宮まみや大門だいもん

ダイサギの大崎おおさき玄蕃げんば

らが居る。


ウサギ(USA G.I.)】11章189話

 ウサギ獣人。イングランド湖水地方ではなくアメリカっぽい一族。バーガーやアイスクリームを求めて移住してきた。知能を持つには十分な脳が必要なため動物のウサギより大きい。

 図書館都市ダンジョンの外征軍の主力。武士団は惣領のみが直臣で部下達は陪臣だが、ウサギ(USA G.I.)は全員がダンジョンから直接俸給を貰う。


【狂犬隊】【火豚隊】20章360話

 図書館都市ダンジョンの外征軍。突撃を行う犬獣人の歩兵部隊と火力支援を行う豚獣人の砲兵部隊。火豚隊はイカレた豚野郎。



●ダンジョンの住民たち(外道)

 六道を外れた妖怪で仏教を信仰していない種族が「外道」。天狗や鬼や河童など。必ずしも「邪教」ではない。外道の多くは輪廻転生しない。


河童(プルトゥゲシュ)】7章119話

 比較的希少な水棲種族。代表はアントニオ・アウグスト・サントス・ペレイラというパードレ(和尚)。この地域とは異なる文化を伝える。御禁制の切支丹宗門とは全くの別物と思われており「河童はデウスという外道の神仏を信仰する」という認識。

 ちなみに「カーパ」とは河童の言葉で外套を意味し、河童が陸上では乾燥避けに外套を着ていたことに由来する。自称は「プルトゥゲシュ」。



武蔵(むさし)の国

 図書館都市ダンジョン付近から西方向と南方向に広がる。図書館都市ダンジョンに最も近いのは入間いるま。国府は多摩(たま)府中(ふちゅう)・国主は武蔵守(むさしのかみ)入間(いるま)比企(ひき)など郡ごとに代官が置かれている。松山まつやま河越かわごえといった一部の城は代官ではなく世襲城主が支配。

 武蔵は当て字で語源は全く不明。悪口では「むさし」=ムサい、など。

 住民は多くが人間。人口約160万人→140万人。砂漠なので生産力は乏しく人口密度は低い。


 西の山岳地帯に多数のダンジョンがあるが、大多数は天然洞窟と差がない。



【代官】1章9話

 吉田(よしだ)西市佑(にしのいちのじょう)

 偉そうなオッサン。この地域としては背は高いが、1.7m程度で、別に6尺あるような大男ではない。

 ダンジョン都市より西方「入間」地方の代官(非世襲領主)。


【越前屋】(名前は未出)1章8話

 燃料商。一人称は「わたくし」が多いが場合によっては違う。

 新聞紙や燃やすための本(最もありふれた本)を仕入れて各地の炭薪仲買(燃料小売店)に売るのが仕事。石炭を扱うのが夢。図書館都市ダンジョンに入り浸る。


【隅田屋】8章135話

 酒屋。杜氏を呼んできて、くだらない酒を造る。


【三郎】2章28話

 比企小森新戸(ひきこもりにいと)三郎、無位無冠。

 北西の比企に住む武士団の生き残り。兄二人をマリーに殺された。


【右馬太夫】【兵衞次郎】【左衛門太郎】2章28話

 冒険者。


【小塚原刑場ダンジョン】11章190話・崩壊

 豊島としま代官所・平塚ひらつか付近にあったダンジョン。ゾンビパニックを起こすもダンジョンごと掘り崩されて崩壊。放出されたエネルギーでマリーの脳を焼き切りかける。

 様々な異世界の刑死者を異世界複製転移させて使役するダンジョン。死罪や獄門では首を切り落とすため、ほとんどの死体は首無し。



(ふさ)の国

 図書館都市ダンジョンの南東を中心に広がる。首都は葛飾(かつしか)国府台(こうのだい)・国主は上総介かずさのすけ

 住民は人間が多く畜生と修羅がいくらか。人口約110万人→90万人。千葉氏・結城氏が居る。国土は国府台こうのだいを中心に南北と東へ長く延びる。


(ふさ)国主】17章307話

 武田上総介(かずさのすけ)


【総の使者】6章91話

 ふさ奏者そうじゃ、岡本主油正(あぶらのかみ)。国主の武田上総介(かずさのすけ)の使者。


飯沼(いいぬま)ダンジョン】8章125話

 (ふさ)東端に位置する水属性のダンジョンで魚を産するが、たまに大規模遭難を引き起こす。

 元は海上うなかみ氏が支配していたが、銚子ちょうしに乗って国府台こうのだいの指示に従わないため討伐された。


中山(ちゅうざん)競馬場ダンジョン】2章29話

 国府台近くに位置する農園ダンジョン。「本質」は農場では無いため徐々に衰退中。



(あわ)の国

 ふさの南にある。文化的には南方系で多数の民族集団からなる。

 住民は人間・修羅・畜生。狸獣人が有名。人口約60万人→40万人。戦乱により減少中。


 主な産物は砂糖・柚や染料の藍など。サツマイモは河越芋より美味しいと言う人もいる。


(あわ)軍】8章125話・死亡

 総大将、細川ほそかわ民部少輔みんぶのしょうゆう阿波守あわのかみ三好みよし木工頭もくのかみ安房守あわのかみ里見さとみ右馬頭うまのかみふさ海上うなかみ典膳かしわでのすけら。餓鬼の大軍「大餓鬼夜行」を呼び込むも敗北。



()の国

 北の方に位置する。首都は群馬郡の総社(そうじゃ)・国主は上野介こうずけのすけ。特に一芸に優れた者に上野介の名乗りを許す慣習がある。

 住民は毛の者、つまり畜生が多い。人口約100万人→90万人。宇都宮氏・小山氏が居る。国土は東西に長く延び、その北側は人口希薄な山岳地帯。


 東部に広大な塩の大地「那須塩原(なすえんげん)」ダンジョンがある。その南方には餃子を産するダンジョンがあるが、当然日持ちしないため乾燥させて出荷される。


上野介こうずけのすけ

 国主こくしゅ。だいぶ高齢の婆さん鹿。雌なので角は無い。


【狸獣人】6章90話

 群馬(ぐんま)郡司(ぐんじ)、高橋対馬守(つしまのかみ)。大きい古狸。雌。好物は鶏頭。植物のケイトウではなくニワトリの頭。


【アサマ】6章90話

 馬獣人の牝。大食馬四天王。


【メークイン男爵】14章257話

 ソラナム・ツベローサム・アイリッシュコブラー・メークイン男爵。つまり男爵薯。那須塩原(なすえんげん)ダンジョンの住民。


入山(イリヤマ)クニ(六合)】19章345話(穴地獄は14章267話)

 群馬鉄山(穴地獄)ダンジョンのマスター兼モンスター。ソレノストーマ・ブルカニコーラ・入山(イリヤマ)クニ(六合)茶蕾苔(チャツボミゴケ)修羅。

 身長140cm程度と小柄の女性(栄養体は配偶体なので雌雄がある)。和服に袴の女学生スタイル。鮮やかな蛍光緑の髪は腰まであり、頭に大きい明るい赤色のリボンを付ける。



(ひたか)の国

 東方に位置する。厳密にはふさ北部を挟んだ向こうだが境界は曖昧。郡の範囲が不明になるほどの混乱状態。本来の国主は常陸介ひたちのすけだが、現在は有力者が自称する状態。

 筑波内薬佑つくばないやくのじょうが討たれたことでさらに混乱が酷くなっている。小田氏や佐竹氏が居る。

 住民は人間が多く畜生と修羅がいくらかだが、東部はほぼ人間。人口不明(推定でおよそ60万人→40万人程度と急速に減少)。


 土地が痩せているため、水を与えても大豆しか育たないと言われる。


【小田城主】6章92話

 小田右京亮(うきょうのすけ)。若き小田城主で亡き小田讃岐守(さぬきのかみ)の子。名は信治のぶはる

 屋形号を称する名門。なお、マリーは「織田」と思っているが小田である。


【内薬佑】4章48話・死亡

 筑波内薬佑つくばないやくのじょう。常に一人称を使わない。

 遥か東方、総の国のさらに東の国にある筑波の殿様。配下に加え傭兵や冒険者をかき集め図書館都市ダンジョンを制圧しようとしたが、本隊・別働隊とも虐殺された。

 宇都宮氏や小山氏といった屋形号を称する名門よりもさらに古い古代氏族だが、屋形号を称することが出来ないのが最大の不満。



相撲(すもう)の国

 武蔵むさしの南に位置する。相模さがみでは無いがガザミ(蟹)は産する。首都は餘綾(よろぎ)にある本郷。

 人口約35万人→35万人たらず。


 木材を産する森ダンジョン「丹沢ヒルズ」があるが、不快な吸血動物が多い。


【茶坊主】6章93話

 大膳亮(だいぜんのすけ)入道(にゅうどう)照頭(しょうとう)。僧侶。

 ラクダに乗ってやってくる。


天狗(ドイチェ)】13章250話

 マスターの居ないダンジョン丹沢ヒルズに住む外道種族。自ダンジョン内では飛行可能だが外では飛行出来ず、他のダンジョンでは墜落する。大天狗の蛭田(ヒルダ)、坊主の余半(ヨハン)とその妹李奈(リナ)などが居る。数百年前に宗教戦争を引き起こし大幅に数を減らした。丹沢ヒルズの天狗(ドイチェ)河童(プルトゥゲシュ)と同じ宗派。

 天狗は『鬼』をエルフェン、妖精と言い、鬼は天狗をネーメツ、物言わぬ動物と言う。なお、天狗には「ドイチェ」以外の種類も居る。



(かひ)の国

 武蔵むさしの西に位置する。農業という視点では貧しく風土病だらけの土地だが、山の産物が多い。

 住民は人数では人間が多いが、活躍しているのは餓鬼。人口約35万人→30万人。餓鬼は石垣・餓鬼は城。



(しな)の国

 武蔵むさしの西に位置する山岳地帯。

 住民は人間・修羅・畜生・餓鬼とも居るが人数では人間が多い。人口約90万人→85万人。


 多くのダンジョンがあり食品・木材・鉱物資源などを産するため、冒険者も多い。



(こし)の国

 の国よりさらに北、山の向こうにある。

 領域は広大で人口は300万程も居るが、一体感は乏しい。

 いくつか米を産するダンジョンがあるが、海が無く水上輸送が使えないこともあり、関八州では米は貴重品だった。

 (こし)の者は真面目で忍耐力がある努力家。種牡人を使うため家庭には父親はいない。


【越後屋】17章314話

 (こし)の両替商。越後屋はこの世界にも異世界にもたくさんあるが、相互に直接の関係は無い。


【魔の山谷川】15章278話

 ()(こし)の境に居座る危険なダンジョンで、ここ100年ほどの間に少なくとも800人が遭難。現在は転送陣で迂回可能。



●【サド金山】11章206

 (こし)の先、サドの国にある金山ダンジョン。「女王様」が奴隷を豚と罵って鞭で叩くと金を産する。また、ダンジョン産の雑多な金貨や小判を規格品に鋳直す。



●奥州

 図書館都市ダンジョンの北東方面。


【左遷城】15章275話

 4つの城が並び、西に松永隠岐守、北に父島弾正忠、東に高井六位蔵人、南に天王寺摂津大夫が居る。松永家は密貿易、父島家は盗賊黙認、高井家は性的不祥事、天王寺家は越権行為により左遷されたという。


【日本駄右衛門】15章275話・死亡

 左遷城の北に住み着いていた海賊。呼び寄せた鼠小僧や石川ともども処刑された。


捨猫和泉(すてねこいずみ)】20章351話

 猫啼温泉ダンジョンのマスター。本名「そめ」。和泉式部に捨てられた猫という伝承があるため、こう呼ばれる。命が9つあり、殺されると相手が死亡後、子孫に七代祟る。つまり繁殖能力が無くクローンしか作ることが出来ないマリーには無効。



身終(みのおわり)の国

 西方の大国。自称濃尾(のうび)


【長田左馬頭(さまのかみ)】19章338話

 身終(みのおわり)国主。自称左馬頭。裸子植物なので裸でうろつく松修羅。側近に胡瓜(きゅうり)修羅の桐生六郎と雄鶏の河田次郎。なお、異世界には左右から棒で突かれて(はりつけ)にされた松がある。



●遠方のダンジョン

【商都梅田】

 はるか西方にある巨大ダンジョン都市。商人の株仲間などの組合が多数あり、商人達の代表が管理する。各層群は直径1km程度はある。

 技術的には「大大阪」時代の1920年代頃。各層群に「駅長室」と称するコアルームが多数あり、全層群の全コアを同時に制圧しないと攻略できない。

 200~300年前に突如木造2階建ての建物が発生し、数十年おきに姿を変え成長してきた。


 タイプ:駅(駅の備品を産出・在阪企業のみ)

 規模:七層群。

 固有法則:影響圏外でも半径100リーグ(482.7km)以内に線路を生成可能。

 モンスター:召喚モンスターは鉄道により殉職した駅員で、チュートリアルによる名前付き(ネームド)モンスターは清水太右衛門という。人間のままで寿命があったため、とっくにこの世界での天寿を全うしている。


 第一層群(group)「梅田」

 地上は明治大正風の市街地。地下は迷宮となっており、地下だけで2万人が居る。新幹線大阪駅、阪奈電鉄、阪亀鉄道など世界によっては建設されなかった鉄道駅が組み込まれている影響で迷路は複雑怪奇となっている。

 第一層群のみ鉄道路線が外部に延びており、「大大阪」時代に大阪に存在した鉄道車両のみ召喚可能。ただし石炭が無いためSLは動かない。


 第二層群「名古屋」

 比較的小規模。第一層群の地下にある。「地上部」は木造の住宅街の中に、高さ200m以上ある天井に届く高層ビルが数棟建っている。天井は地下だが光る「空」となっている。


 第三層群「池袋」

 東西南北に4つの鉄道系百貨店を持つが、北口に南武鉄道(川崎あたりが地盤)、南口に北武蔵急行電鉄(北武を自称するが、本来の北武は大正時代に行田あたりにあった鉄道で別物)など名称と東西南北の位置関係が逆になっているという紛らわしい層群。


 第四層群「新宿」

 ひたすら巨大で、その広さで人々を惑わす。感情の無いダンジョンモンスターの「通行人」が万単位で棲息している。


 第五層群「渋谷」

 複雑な構造の立体迷路。下層の地下5階には凶暴な東横キッズ(トー横ではない)が出没するため誰も踏破しておらず、そのさらに下、第六層群は存在の有無を含め不明。


 第六層群「横浜」

 動的に内部構造が変わるという迷惑極まりない層群。地図を作ってもすぐに時代後れになるが、そもそも到達者がおらず地図を作る者も居ない。


 第七層群「東京」

 最深部。東銀座・茅場町は層群中心から1.5kmほどという、とてつもない広さの地下迷宮。



【石の神殿アスカ】

 商都梅田から電車と徒歩で2日程度とに比較的近い位置にある。

 ダンジョンにはダンジョンモンスターでは無い修羅が住み着いており、生贄狩りを行っている。『鬼の俎』で黒曜石のナイフを使って生きたまま心臓を取り出して、血を『酒船石』の水路に流す。

 ダンジョンには珍しく影響圏外への攻撃手段を持つ。『亀石』に多数の生贄を捧げ、敵対する都市に『亀の瀬』を形成し泥沼に沈めることが可能。

 人間牧場には珍しく300年以上存続しているが、領域拡張を抑え、過剰な生贄を捧げることで人口爆発を抑えている。

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