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226:ネームドモンスター

【第三層群・管制室】


『マスターがモンスターをネームドに設定しました。モンスター『ローズマリー』の個体名を『マリー』に設定します。最初のネームドモンスターなので特典として知性を追加します』

「これは、『ダンジョン・ワンノーワン』では、もっと後ろの方で、基本的な操作を学んだ後で、実際のダンジョンの運営を準備するために主系列モンスターを召喚し命名する部分。最初のモンスターは案内役だが、最初の名前付き(ネームド)モンスターは副官を想定しており通常は兼用しないため、別途知能を追加する設定なのでしょう。」

(確かに、基本操作は共通でも、実際の運営となると、ダンジョンによって違いますからね。)

「あと、異世界転生の場合は最初から名前があるので、命名しなくても、そのまま名前付き(ネームド)となる。あれは輪廻転生の特殊例なので少し違うが、小塚原刑場ダンジョンの首無しゾンビも、おそらく最初から名前があり、それでダンジョンを出ることが出来たと思われる。」

(断言は出来ませんが。相手コアを破壊せずに分析できれば良かったのですが、ダンジョンコアの分析機器なんて有りませんからね。)

 地獄召喚なので、当然地獄に居る悪人しか召喚できない制約があった。ただし、冤罪や政治犯でも、他に地獄に行く理由があれば召喚される。もっとも、首無しでは生前の知識も技能も持ち込めない。


「最初に召喚したモンスターはどうするんだ。」

「鬱陶しくそこらを走り回るか……。ダンジョンの副官は多忙なので、暇なダンジョンマスターの話し相手にでもなるのでしょう。」

(わたし、両方やって来たのですが。武士なら知行二倍貰って当然ですが、わたしの場合、どうすべきなのでしょうか。)


「命名に関しては、異常な、いえ、特殊なことは行われていない模様。」

(マスターのネーミングセンスに関しては、いろいろと言いたいところがあります。でも、今更どういう名前が良かったかと聞かれても困るでしょうね。)

 ネズミの学名が「ムス・ムスクルス」だからと安直に「マッスルズ」と命名したが、実は筋肉の語源はネズミで妥当な命名だった。ということも起こりうる。しかし、rosemary(ローズマリー)の語源はrose(バラ)mary(メアリー)ではなく、|ros-marinus《海の滴》であり、マリーにするのは単なる豚切り。


「名前に関する詳細な基準は省略。」

「同じ名前は使えない。とかあったな。」

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