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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

元主人公達のモブ生活?

作者: 鈴春

誤字脱字が多いと思いますm(_ _)m

『目標二人が、A地点から移動を開始した。三分後にB地点に到着すると思われる。――どうぞ』



『確認した。こちらも準備を開始する。引き続き監視を頼む』



『了解した』



「今、無線が入った。目標が移動を開始し、三分後にB地点に到着するらしい!

 これより作戦『不良のナンパを助ける主人公に心がドキドキヒロイン』の準備を開始する!」



 俺の名前は浦野 直政


 ただの高校生役のモブだ。そんな俺達モブの仕事は主人公達の引き立て役だ。

 

 あらゆる場面で主人公を引き立て、物語を盛り上げる。

 そして、モブは決して主人公達以上に目だってはいけない。絶対にだ。

 それが俺達モブが産まれた瞬間から課せられている最大の任務だ。


 そんなモブな俺だが、普通のモブとは少し違った境遇なモブで、少し変わった仕事をさせられている。

 

 それは───昔、俺が主人公だったことに関係する。


 今から5年前、俺は主人公だった。

 その頃、小学5年生だった俺は、悪魔と人間の間に産まれた者だけが、持てる異能力で、地獄から地上を我が物にせんと侵略しに来た悪魔と死闘を繰り広げた。

 その時は何とか勝ち、色々な約束を取り付け地獄に帰した。


 こんな過去を持つからか、俺は自らを”神”と名乗る連中に

 

『出来損ないな平行世界を助ける仕事やってみない?結構この仕事楽だから、気が向いた時にやってくれるだけでいいからさ、ね?』


と、頼まれ過去の経験も有った為軽々了承したが、今は後悔の真っ只中。


 ──この仕事、かな~り大変で何度か辞めようと思ったほどだ。



 助けるのは世界ではなくて、世界を助ける主人公を誰にも張れずに陰ながらサポートする仕事だった。


 気づいた時にはもう既に遅く、自称神に何度も抗議してみたが

 

『え?もう約束しちゃったからな~。一度決めた約束を破るってのは、神である僕がやっちゃいけないんだよ。だから諦めてね』


 神であるのなら嘘を付くなよ!

 この後も何度か連絡をしているけど、こちらの要望は一切受け付けて貰えない。


 それならばと此方が勝手に辞めば、無言の圧力で脅してくるしで……………神というのはロクな存在ではないと思う。


 だが、人員の要請だけは異常な程早くしてくれて、二時間で他の世界の主人公だった者を4人も連れてきてくれた事には感謝しかない。


『え?ここ何処?』っていう言葉がなければ


 拉致られて来た4人は、神から容赦なく帰れないと言われ今では帰れないよしみとして一緒に仕事をしている。



「目標の『浦坂 亮太』がヒロインの『桐生 楓』と別れてトイレに行っているから、作戦の方お願いねって無線が入ったでござる」


 黒髪ポニーテールの少し口調の変わった美少女が俺に話し掛けてくる。



「あぁ、わかった。今行くって伝えといてくれ、香保里…………それで船坂は何処にいった?」



「ん?此処にいるだろさっきから」



 如何にも不良ですと言わんとばかりの格好をしている金髪男が俺に苛立ちながらガンを飛ばしてくる。



「ご、ごめんな?気がついてやれなくて」



 俺は少したじろぎながら返事をしたが、ビビっているのではなく、彼の過去を知って今の格好を見てしまうと、どうしてもこの反応になってしまうのだ。



「あ、あぁ。今度はちゃんと気づけよ?」



『ねぇ!早くして!あんたらが遅いから目標がトイレから出てきそうなのよ!』



『す、すまん!い、今直ぐ行きます!』



 俺は目標を監視してもらっているもう一人の仲間のシンディーに謝り、船坂と指定された場所に向かった



───────────


 指定の場所に着いた俺達は、ヒロインの『桐生 楓』を張れないように観察している。

 彼女は黒髪ロングで、冷酷美女というあだ名が相応しい程冷めた目付きをしている。

 

 普通の奴だったら絶対にナンパなんてしようと思わないだろう。


 だが俺達は、ナンパをしに行かないといけない。 

 覚悟を決めて口を動かした。



 「船坂、お前が先に声掛けろ」


 俺はなるべく自然に、隣にいる船坂に先に行くよう促した。



「先に声を掛けたいが、今回はお前に譲るよ」



 厳つい見た目の割に臆病過ぎるだろ!



「早く行かないと斬るでござるよ?始めは直政殿がやればよかろう」



 「「はひぃ」」



 近藤こそ覚悟を決めた船坂と俺は桐生の元に向かい、人生初のナンパを始めた



「ねぇ、君って今一人?良かったら俺達と遊ばない?」



「カラオケとかなんてどう?」



「お金何かは、俺達が出すから」



「好きな所でいいぜ」



 続け様に話しかけてみたが───全く反応しないな。少しキツくいってみる。



「お、おいてめぇっ!聞いてんのかよ!」



「無視するんじゃねぇ!」



「黙ってくれるかしら?さっきから貴方達の鳴き声で耳がとても不愉快なの」



 うっ!分かっていたが、断られると結構くるなー。しかし!此処で諦めるという選択肢は存在しない。

 隣で涙目気味の船坂と目を合わせ、ナンパを再開し───────



「貴方達は私が桐生家の者だと知っての狼藉かしら?私を誘うってことは其処らの店ではく、もっと格式のいい所にしなさい。それなら少しはなびくかも知れないけど」



『仕方ない…………お蔵入りになった作戦を実行してちょうだい』



 このままじゃ作戦が失敗してしまう。

少し強引になるが仕方ないか


 俺は船坂に目で合図をおくり、お蔵入りになる筈だった作戦を実行するよう命じた。



「調子乗るのもいい加減にしろよ?」


「いたっ!」

 

 

 船坂は桐生の手首を掴み、殺気を少し出しながら脅した。

 痛がってるがやむ終えない。


 次の行動に出ようと動いた時─────



「やめろ!桐生先輩から手を話せ!」



 主人公君が殺気を向けながら、ナイスタイミングで駆けつけた。



「ひっ、な……なんだよ」



「お前には関係者ないだろ」



 三下っぽくたじろぎ反論する。それに主人公君は殺気を強くして俺達を睨み。


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」


「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


 頑張って涙を流しながら情けなくその場から走って逃げた。


 

────────



 今回の作戦が終わったあと、俺達はファミレスで反省会をしていた。



「今回も皆の協力で上手くいったでござるな」



 こいつ、今回あんま活躍してなくね?だからといっていってストレートに言うのは可哀想だから俺は言わんが…………………。



「え、香保里さん何も活躍してないよね?」


「うっ!確かにそうだけどさぁ」

 

 

 やっぱりか。船坂は思った事を素直に言うから裏表なくて助かるが、ナチュラルに人を傷つけるんだよなぁ。



「そんな事よりご飯食べましょ」


 

 金髪美女のシンディーがメニューを見ながら言う。



「お前ら二人も何食べるか早くきめろよ」



 俺達は次の作戦の為に、話し合いを始めた。

下手な文章ですが楽しんで貰えたなら何よりです!

連載は希望があればする予定です。

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