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小春の小庭〜転生先でも樹木医を目指します〜  作者: 楠結衣
5歳は異世界生活のはじまり

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22.回復薬

おはようございます!

回復薬が出て来ます◎




「「……!」」


「これは凄いな!」

「マリィに聞いていたけど、こんなに美味しいなんて驚いたわ…。」


お父さんとお母さんがププリュのシロップ漬けを飲んで驚いている。



「…凄い回復薬(ポーション)が出来たな…。」


「…えっ?これ回復薬(ポーション)なの?!」

「リマは気付いてなかったのかい?!」

「…うん。おいしく出来たなぁとは思っていたよ?」



「美味しくて驚いたよ。リマ、回復薬(ポーション)は色々な種類があるんだけどね、よく使われるのは、『体力回復薬(マハト・ポーション)』と『魔力回復薬(マジー・ポーション)』だね。あと回復薬には、下級・中級・上級・最上級の4つに分けられているんだよ。」

うんうん。色々あるんだねと頷きながら聞く。



「…リマ!貴方、回復薬(ポーション)を売ってみたらどうかしら?」


「えっ?」

「そうだね。我が家の(エディンリーフ)防具店で売ってみたらいいかもね。」


「ヘリオスもそう思うでしょ?リマの回復薬(ポーション)なら人気商品間違いなしよ。」


「……。」

「…リマ、…ティエラがああいう風に言い出したら絶対に引かないよ。覚悟を決めなさい。それに商売人としての才能は間違いないからね。」

小声でお父さんが教えてくれる。


「あの、お母さん、ラルクにププリュのシロップ漬けあげる約束したの。その分は渡したいんだけど、いい?」

「勿論よ。約束を守らない子はだめよ。」

にっこり口角を上げて笑うお母さんは相変わらず美人だけど、今日は目がキラキラとギラギラの間くらいで圧倒される。


「そうねぇ…あとはププリュ回復薬(ポーション)の品質鑑定をしてもらって、回復薬の瓶とデザイン決めよね。リマ、任せておいて!」


「…はい。おねがいします。」

気付けばププリュ回復薬(ポーション)を販売することに決まっている。不思議だよ!


お母さんの話しが終わったのを見てお父さんが静かに話しかけてきた。

「リマ、魔法を使ったって聞いたけど…見せてくれる?」

「…そうね。リマの魔法を見てみたいわ。」


「…うん。」

先程の楽しそうな雰囲気は無く真剣な表情で頼まれれば断れる筈もなく…マリィにガラス瓶、ププリュの実と甘水晶を用意してもらう。


「えっとね、こうやってププリュの実と甘水晶を交互に入れて出来上がりなの。本当は毎日ゆすって甘水晶が溶けるようにするんだよ。」


先程と同じように蓋を閉めたガラス瓶を両手で持ち

心を込めて……


「おいしくなあれ…おいしくなあれ…」



ぱあぁぁ…私の両手が淡くミントグリーン色に光り、その光がゆっくりガラス瓶を包み込む…


ププリュの実のシロップが溶け出し、次々としわしわになり、甘水晶もどんどん小さくなり、完全に消え、ププリュシロップが一瞬で完成した!



「「……!?」」


「……これって魔法なの…?」

「っ!ああ!魔法だよ。リマ凄いぞ!」

「マタルさんみたいじゃなかったから違うのかなぁ?と思ってたの。」

「ああ!詠唱のことかな?あれは魔法学校行かないと習わないからな。まだリマには難しいんだよ。

…リマのププリュをもう一度飲ませてくれる?」


「もちろん!」

ん?変な間があった?魔法に驚いたのかな?

「あー本当はシュワシュワしたお水があればもっとおいしく飲めるんだよ!」

梅シロップのソーダ割りが夏に最高に合う!

お風呂上がりに飲むのも大好きなんだよね。


「炭酸水のことかしら?マリィ?」

マリィが水差しにシュワシュワの炭酸水を持って来てコップに注いでくれ、差し出してくれた。


こくりと一口飲めば、シュワシュワの炭酸水が口の中で弾ける!


「うん!これ!これをププリュのシロップ漬けと混ぜて飲むともっとおいしいよ!」


マリィがププリュのシロップ漬けをコップに入れ、水差しのよく冷えた炭酸水と合わせ、私に渡してくれたので受け取る。


「お父さん飲んでみて?」

笑顔で渡すとお父さんは受け取ってくれて、ごくっと一口飲んでくれた。


「…おおお!これは旨いな!!」


「うん!サイダーって言うんだよ!」

「私にも飲ませて。」とお父さんのサイダーのコップをお母さんが横で貰って、こくりと一口飲む。


「…まあ!爽やかで美味しいわね!」


「あら?でも…ヘリオス?これ…?」

「ああ…やっぱりティエラも感じた?」


「え?どうしたの?やっぱりおいしくなかった…?!」


「リマの作ったものは最高だよ!」

お父さんが笑顔で褒めてくれる。

「あのね、リマ。あなたの作ったププリュのシロップ漬けなんだけど、最初飲んだ物は魔力が大幅に増えたのよ。ププリュは元々魔木だし、実を食べるのも魔力を回復するために食べていたから美味しさは別にして魔力回復薬(マジー・ポーション)が出来たのは分かるの。」


お母さんは一度言葉を止めてここまで分かる?と私を見たので、こくんと頷くのを確認して、お母さんはもう一度ププリュのサイダーを口に含む。


「…やっぱり。間違いないわ。…このププリュのサイダーは体力が回復するのよ!体力回復薬(マハト・ポーション)になっているの…!」



梅シロップを作ったら回復薬(ポーション)になって、炭酸水でサイダーにしたら別の回復薬になったらしい…。


今日も読んで頂き、ありがとうございました。


この前、ベーグルを貰って食べました。

チーズと枝豆のベーグルでした。

ベーグルをちょっと焼いてカリっとムチムチの食感を両方楽しむのが最高でした!


今日も一日頑張りましょう◎

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ヘッダ
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