20.ププリュの花
おはようございます◎
障害が直ったので投稿します。
「「えっ?!?!」」
ラルクも私はも同時に声を出す。
ププリュの白い花が一斉に咲いて、ほのかに甘い香りが漂っている。
「みゃあ!」
「スゥ、すごい!」
得意げな顔に見えるスゥを抱き上げ、スゥの耳元や耳の後ろを撫でてやるとぐるぐる喉を鳴らす。
「本当に驚いたな。魔力水をあたえるとプランツェが早く大きくなるのかもね。」
「!!そうかも!ラルクすごい!」
ププリュの花も木苺も魔力水の影響で大きくなっている。魔力水すごい!
「ねえ、リマ。魔力水をもっとププリュにあげたら実もつけるんじゃない?」
「みゃおーん!!」
スゥから 大・正・解!の副音声が聞こえる!
「「やってみよう!!」」
スゥを下ろし、ジョーロから魔力水をたっぷりたっぷりププリュにあげる。
…再び……目が眩むような透明なミントグリーン色の輝きを放った…
「みゃあ!」
「…っ!!すごい!!」
「これはすごいね!」
スゥに呼ばれ目を開くとププリュの実がたわわに実っていた!
「やった!やったよ!ラルク!!」
思わずラルクにギュッと抱きつく。
「うれしい!ププリュの木が元気になって実をつけるなんて…すっごくうれしい!ラルクのおかげだよ!ほんとうにありがとう!」
ラルクが優しく抱きしめてくれて、じんわり体温を感じるとレモンタイムの匂いがする。
「よかったね、リマ。」
「にゃーお!」
「もちろんスゥもありがとう!」
ププリュの実がなった!
辺り一面にあまいあまい匂いを漂わせている たわわに実っているププリュの実を眺める。
「みんなに手伝ってもらってププリュの実をとろう!」
お父さんとお母さん、マリィにマタルさん、もちろんラルクも!
ププリュの実をつけるのに手伝ってくれたみんなをププリュの木の下に連れてきた。
「これは凄いなぁ…。」
「こんなに沢山の実がなるなんて…。」
「すごいです…。」
「これは見事ですね。」
みんなが口々にププリュの実を見て感嘆をもらす。
「しゅうかくを手伝って欲しいの!」
こんなに沢山のププリュの実だ。みんなで手分けした方が早い。貴重な実らしいからラルクとマタルさんにもお裾分けしよう。
「お任せ下さい。皆様、お下がり下さい。」
…あれ?みんなで収穫するつもりだったけど、このお約束のパターンは……!!
「マタルさん、まって下さい!ププリュの実は落ちると傷んでしまうので手で取ったほうがいいです!」
マタルさんも魔法も凄いけどププリュの実が傷んだら大変だから慌てて止める。
「リマ、マタルは優秀だから大丈夫だよ。」
こっちにおいで とお父さんが私を抱っこする。
「 お父さんも火の魔法だったら得意なんだけどなぁ…焼いちゃったらダメだろう?リマにカッコいいところ見せたかったなぁ。」
「…?」
物騒なことを言うお父さんに抱っこされて後ろに下がり、マタルさんは皆が下がったのを確認すると…
「 収 獲 風 」
マタルさんの手がシトリンの黄色に輝くと、ふわぁと穏やかな風が吹いてププリュの木を揺らす。
ポトポトとププリュの実が落ちて地面にぶつかる瞬間にふわっと実が上がりゆっくり落ちる。
「これって風の優しさ…?」
「ああ、そうだよ。マタルの 収 獲 風 は上級魔法だからね、みんなに使えるようにしたものが風の優しさだよ。」
リマは賢いなぁとお父さんに頭を撫でられる。
ププリュの実が地面に落ちたあとは柔らかなつむじ風が起こりププリュの実を一箇所に集めてくれる…。
収穫の魔法…凄い!
「すごいです!ありがとうございます!!」
「お役に立てて良かったですよ。ププリュの実はどうするのですか?」
「やっぱりシロップ漬けかな!」
ここはやっぱり梅シロップでしょ!
小ぶりな梅だけど梅シロップを作ると品のある美味しいシロップが出来るんだよね!
カリカリ梅もいいよね!ご飯ないけどね…。
大人は梅酒がいいと思うけど、カリカリ梅と梅酒は食べれるまでの時間がかかるからやっぱり梅シロップがいいと思うんだ。
わぁーヨダレが出るなぁ!早く作りたい!
材料はププリュの実と氷砂糖くらいだもんね…!?
「…あっ!氷砂糖ってあるのかな…?」
本日も読んで頂き、ありがとうございました!
梅シロップの美味しい季節ですね。
昨日、かき氷にかけて食べたら絶品でした!















