ステータスチェック
久しぶりにチェックしよう。
荷物をそれぞれの部屋におき、リツさんのアイテムボックスからベッドと布団を配置する。いいのかな、こんな広い部屋。八畳以上あるけど。一応二階の小の部屋だ。日当たりもよさそうだけど。
「ルナちゃん、ご飯だよ」
「はーい」
マリ先輩の声に返事をして、部屋を出る。
一緒に台所に向かう。
台所ではすでにダイニングテーブルが設置されてる。食堂はあるが、台所も十分広いため、こちらに設置された。移動が面倒なのが一番の理由だけど。
「本当は引っ越し蕎麦だけど、そうもいかないからね。パスタで代用よ」
ヒッコシソバ? なんだろう?
何でも日本では、引っ越しすると食べる習慣があるそうだ。
リツさんはてきぱきと生パスタを茹で、バジルソースと絡める。いい匂い。さ、お手伝い。作りおきのキノコのソテーとマッシュポテトを盛るだけ。トマト飾ったら彩りいい感じ。
作ったばかりの木皿にパスタをくるっとしてリツさんがよそって、並べいただきます。
バジルの香りがいい。マッシュポテトは安定の美味しさ。キノコのソテーもいくらでも入りそうだ。
「ねぇ、食後にステータスのチェックしない?」
リツさんが食べながら提案してくる。
「三ヶ月たったしね。冒険者としても活動を本格的に始めるし」
あ、そんな話しだったね。私はキノコのソテーをマッシュポテトにのせて食べる。うん、美味しい。
「そうね、そうしましょう。ローズ、ルナちゃんは?」
「問題ありません」
「私も大丈夫です」
レベル上がってないだろうな、全然戦闘してないからなあ。
魔力感知は上がっているだろうけど。モグモグ。
マリ先輩とリツさんは楽しそうに話している。
「上がったかなぁ?」
「楽しみ」
うん、かわいい。お花飛んでます。
で、食後。食器を片付け、ダイニングテーブルに着席。
「じゃあ私から、ステータスオープン」
私はステータスを開ける。多分一番伸びてないはず。
ルミナス・コードウェル レベル24
14才 人族 剣士
スキル・剣術(26/100)・双剣術(2/100)・槍術(14/100)・短剣術(16/100)・弓術(14/100)・体術(17/100)・盾術(10/100)・風魔法(19/100)・火魔法(9/100)・魔力感知(34/100)・気配感知(18/100)・索敵(10/100)
加護・天使バートル
お、火魔法が上がっている。魔力感知も30越えてる。ひたすら身体強化したしなあ。戦闘スキル、全く上がってない。まあ、しょうがないか。
「ルナちゃん、本当にすごいのね」
リツさんが驚いている。
「私達の最高戦力ですからね。次は私ね」
マリ先輩が私のことなのに胸を張っている。
「ステータスオープン」
マリーフレア・クレイハート レベル8
16才 人族 魔法使い 錬金術師
スキル・火魔法(14/100)・風魔法(10/100)・土魔法(19/100)・光魔法(18/100)・無属性魔法(6/100)・魔力感知(28/100)・剣術(9/100)・棍術(8/100)
加護・女神から見出だされたもの
おお、全体的に上がっている。魔力感知なんて追い付かれそうだよ。
「上がった上がった」
マリ先輩が喜んでいる。かわいいなあ。
「リツ様、次開けます?」
「いえ、どうぞローズさん。私多分一番低いから」
「では、先に失礼します。ステータスオープン」
ローズ レベル10
19才 人族 メイド 錬金術師
スキル・雷魔法(16/100)・無属性魔法(7/100)・魔力感知(29/100)・短剣術(11/100)・体術(14/100)・棍術(3/100)
固有スキル・アイテムボックス
こちらも全体的に上がっている。
「ローズも上がっているね」
「はい、お嬢様」
「ローズさん、雷魔法あるんですね」
「はい、余り連発できませんが」
威力すごいものね、雷魔法。
「最後は私ね。えっと、ステータスオープン、でいいのかな?」
リツ・サイトウ レベル3
16才 人族 魔法使い 錬金術師
スキル・火魔法(10/100)・水魔法(13/100)・土魔法(12/100)・風魔法(8/100)・光魔法(11/100)・闇魔法(4/100)・無属性魔法(4/100)・時空間魔法(8/100)・魔力感知(16/100)
固有スキル・鑑定(2/100)・アイテムボックス
加護・天使リリィ
めっちゃ上がってる。この短期間で、めっちゃ上がってる。
レベルも上がってる。
「すごい、リツちゃん、一番伸びているんじゃない」
「そ、そうかな? でも、一番レベル低いわ」
きゃっきゃ言ってる。
「多分。リリィ様の加護のお陰かも」
あ、そんなこと言ってたね。
ローズさんが首を傾げていたので、リリィ様の加護の説明。スキルの経験値補佐。共闘関係にあればそのものにも加護がある。
「加護ってすごいですね」
「ねえ、共闘ってことは、やっぱり戦闘すると、一緒に戦うと私達のスキルも上がりやすく」
「ゴブリンの耳」
「うっ」
ノリノリのマリ先輩が、私の言葉でつまる。
「忘れてないのね」
「当たり前です。これができなきゃ、戦闘許可しません」
マリ先輩とリツさんがうっと唸る。
「ダメですよ。次の戦闘許可はローズさんだけです」
そんな恨みがましい顔してもダメですからね。
何だかんだで50話になりました。
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