海鮮・野菜達②
短いです
カラーラクラブやシーサーペントを冒険者を提出。大騒ぎ。
「ぜび、シーサーペントの素材を」
「では、この辺からこの辺り以外なら」
「もうちょっと、どうにかなりません?」
カラーラの冒険者ギルドの人が必死だ。
それから、アルフさんに伝言が。
言わずと知れたトウラの鍛冶師ギルドからだ。早く帰って来い的な事かな?
通信用の魔道具で話をしていた。
お仕事だろうから、聞かなかったけど。
アルフさんため息付きながら出てきた。
「どうしました?」
「いやな、ギルドマスターが倒れたらしくてな」
「え? 倒れたって? ダビデさんじゃなくて、バルハさんが? 病気かなにかですか?」
「いや、アダマンタイトか扱えるのが楽しかったようでな。副ギルドマスターの制止を無視して仕事して倒れたそうだ」
なにそれ?
「今、ギルドマスターのかみさん管理で静養させとるが、根っからの仕事人間だからな。納期を遅らせたくないと、な。出来れば早めに帰って来て欲しいと言われてな」
なるほど。
アルフさんがリーダー達に報告し、トウラに帰る日を繰り上げることに。
本当は青龍の棲みかに挑みたかったけど。マルコフさんもフレナさんも、帰るのには何も言わない。
「一緒に帰らないと、トウラに着くのが1ヶ月もかかるしな」
「そうね。ショウ君の馬車のスピードに慣れちゃったし」
次の日、カラーラクラブとシーサーペントを引き取り、カラーラを出る。
その前に、マルシェで大量にお買い物。
帰る道中、馬車の中でいろいろ作業した。
馬車の中、魚臭い。けど、きっと美味しいご飯になる。
で、カラーラ出たその日は夜営した。
リツさんとマリ先輩が次々に料理を作り上げる。私達は夜営の準備。うん、匂いが。ローズさんとリーフがお手伝いする。夜営の準備を済ませて、皆でお手伝い。
「さあ、皆、ご飯よー」
はーい。
本日はワンプレートだ。
カニチャーハン、カニクリームコロッケ、シーサーペントの唐揚げ、アーサー畑の野菜サラダ。
頂きます。
まず、カニクリームコロッケ。
「「「「熱ッ」」」」
熱。熱い。
でも、カニクリームコロッケ、美味しい。芋のコロッケとはまた違いけど、美味しい。
ふー、ふー、パクパク。
シーサーペントの唐揚げも、淡白な色のお肉だけで、ジューシーだ。
ふー、ふー、パクパク。
カニチャーハンもほんのり塩味が絶妙だ。
パクパク、パクパク。
「このパエリア、絶品だな」
「このコロッケ? 熱いけど、とっても美味しいわ」
「唐揚げ、うまっ」
「妹にも食べさせたい」
「カラーラクラブって、こんな食べ方もあるのね」
「ガブガブッ」
皆さん大好評だ。
「皆さん、コロッケと唐揚げはおかわりありますからね」
「「「はーい」」」
帰りも問題なく5日でマリベールに到着する。大型の宿はなく、それぞれ宿を取る。
残念金髪美形が、挨拶に来た。
リツさんがカニクリームコロッケ渡してて、踊ってたよ。レベル300が。
私はちょっと気になっていたキンキンキラキラの件を聞いた。もしかしたら、うちや、クレイハート伯爵に変な事になってないか心配だったからだ。マリ先輩は、心配ないわよ、っていってくれたけど。
「ああ、あれね。例の大奥様と令嬢は除籍されてね。まだ、いろいろあってもうすぐ裁判じゃないかな? まあ、結果はわかりきってるけどね。で、侯爵は財産ほとんど慰謝料とかでなくなって、爵位も子爵に落とされたってさ。まだ、小さな息子がいるから、その子が後を継ぐことになるよ」
「そうですか」
残念金髪美形はカニクリームコロッケ抱えて帰って行った。
それから2日間、雨に降られる足止めされる。
その間も野菜やカラーラクラブの処理、シーサーペントの革を使った装備品の検討だ。
水魔法補助があるため、リツさん、三兄妹、キャリーの装備品だ。
キャリーが遠慮していたけど、リツさんが押しきる。カラーラの冒険者ギルドの職員さん、泣いてたなあ。
まず、リツさん、アーシャやミーシャにはベスト、籠手、ブーツ。キャリーもベスト、ショートブーツ、そして杖の強化だ。
トウラに帰ってから作成に入ると。
「ルナちゃん、シーサーペントの骨せんべいよ、あーん」
「あーん」
パリパリ、美味しい。
ショウもリツさんにすり寄っていく。
「ピィピィッ」
「ふふ、はい、ショウもあーん」
「ピィピィッ」
リツさんにかかれば、上位魔物でも、骨まで美味しいいただきます。
パリパリ。
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