ステータスチェック
チェック
夕飯はブラッディグリズリーのワイン煮込みになった。大分減ったなあ。リツさんが、次は四本腕の熊でワイン煮込みを作るとな、はい、お手伝いします。きりっ。
夕飯後に居間にアーサーも集合。
ローズさんがお茶を淹れてくれる。
リツさんが言っていたステータスチェックだ。
「私、ステータス開けられるようになったよ」
嬉しそうに手を上げるミーシャ。
一番手だ。
ミーシャ レベル11
12才 獣人(銀狼) 見習い狩人
スキル・水魔法(9/100)・魔力感知(7/100)・短剣術(10/100)・体術(8/100)・弓術(2/100)
固有スキル・瞬力(1/10)・感覚特化(聴覚・嗅覚)(2/10)
かわいい。
見て見てと、ミーシャが見せる。
ほわわ、とお花が飛ぶ。
うん見習い冒険者だ。
でも、全体的にスキルアップを目指さないとねえ。
「さて、次に誰開ける? 年功序列?」
リツさんが言う。
「じゃあ、私が開けます」
ルミナス・コードウェル レベル63
15才 人族 魔法剣士
スキル・火魔法(27/100)・風魔法(38/100)・無属性魔法(8/100)・魔力感知(40/100)・魔力操作(14/100)・剣術(38/100)・双剣術(2/100)・槍術(19/100)・短剣術(18/100)・弓術(14/100)・体術(29/100)・盾術(23/100)・気配感知(30/100)・索敵(22/100)
加護・天使バートル
「なんであんなにレベル高いの?」
ミーシャが訴える。サーシャは諭すように言う。
「あれはな、違う生き物なんだよ」
失礼だね。でも、うーん、上がりにくくなってるかな?
「流石、アタッカーね」
マリ先輩が誉めてくれる。嬉しい。
戦闘スキル、低いのがあるから、伸ばさないと。
「あの、私開けていいですか?」
アーシャがおずおずと手を上げる。
どうぞ。
アーシャ レベル19
15才 獣人(銀狼) 見習い薬師 見習い剣士
スキル・水魔法(16/100)・魔力感知(16/100)・短剣術(14/100)・体術(11/100)
固有スキル・感覚特化(聴覚・嗅覚)(1/10)
うん、順調だ。
「まずまずだな」
アルフさんの一言で、アーシャがほっとした表情。
「後は中間距離を取れるといいですね。アーシャ、槍とか弓とかどう?」
私の問いに、アーシャや悩み答える。
「どちらも欲しいです」
「よし、なら、槍は儂だな。弓はサーシャに教われ。いいなサーシャ」
「「はい」」
二人は頷く。
さて、次は。
「自分開けます」
アーサー レベル43
15才 人族 奴隷 魔槍士 支援魔法使い 見習い錬金術師
スキル・火魔法(24/100)・土魔法(26/100)・闇魔法(31/100)・無属性魔法(6/100)・時空間魔法(28/100)・魔力感知(39/100)・魔力操作(22/100)・剣術(7/100)・槍術(29/100)・盾術(10/100)・体術(18/100)・気配感知(14/100)
主属・リツ・サイトウ
いい感じだ。とうとう支援魔法使いの称号がついたね。
うん、闇魔法スキルが30を越してる。
「すごいわ、アーサー君」
リツさんに誉められて、アーサーは照れる照れる。
「魔力系スキルはいいな。気配感知を上げて、出来れば索敵も欲しいな」
「そうですね」
こればっかりは、後発スキルだからね。
「どうしたらいいでしょうか?」
「まあ、戦闘経験を積むしかないな」
「そうね。ダンジョンに潜れば覚醒する可能性あるかもね」
多分、潜るでしょうね。フィーラ・クライエ。
「焦るな、アーサー」
「はい」
アルフさんが落ち着いて言うと、アーサーも落ち着く。
「じゃあ、私開けるわね」
年功序列です。
リツ・サイトウ レベル25
16才 人族 魔法使い 錬金術師
スキル・火魔法(18/100)・水魔法(31/100)・土魔法(20/100)・風魔法(23/100)・光魔法(26/100)・闇魔法(4/100)・無属性魔法(13/100)・時空間魔法(21/100)・魔力感知(35/100)・魔力操作(5/100)・剣術(16/100)・体術(4/100)
固有スキル・鑑定(2/10)・アイテムボックス
加護・天使リリィ
隷属・アーサー
うん、魔法使いとして順調だし、自衛手段もある。
水魔法スキルが30を越してる。魔力操作も覚醒している。
「すごいわ、リツちゃん」
「ありがとうマリちゃん」
お花が飛ぶ飛ぶ、かわいいなあ。
「じゃあ、私開けまーす」
どうぞどうぞ。
マリーフレア・クレイハート レベル29
17才 人族 魔法使い テイマー 錬金術師
スキル・火魔法(22/100)・土魔法(33/100)・風魔法(24/100)・光魔法(30/100)・無属性魔法(17/100)・魔力感知(39/100)・魔力操作(6/100)・剣術(9/100)・棍術(18/100)・体術(5/100)
従魔・グリフォン・ワンカラーシープ
加護・女神から見出だされた者
おお、いい感じだ。
土魔法と光魔法のスキルが30越してる。魔力操作も覚醒してる。
「どうどう? ルナちゃんどう?」
「いい感じですよ」
「剣術スキル、あげた方がいいよね?」
ウキウキマリ先輩。
「あはは、ダメですよ」
「あはは、ならんぞ」
「くうっ」
ダメですよ、危ないって。
悔しがるマリ先輩。
「ピィピィ」
ショウが自己主張する。
「あ、ショウ、いいわよ」
「ピィッ」
ショウ レベル59
3才 カラーレスグリフォン
スキル・風魔法(47/100)・魔力感知(39/100)・魔力操作(26/100)・気配感知(54/100)・索敵(43/100)
固有スキル・スコープ(4/10)
主属・マリーフレア・クレイハート
詐欺よね、本当に。
目を剥く三兄妹。
「すごいわショウ」
マリ先輩に撫でられて胸を張るショウ。
「何であんなにレベルが高いの?」
「あれはな、本当に違う生き物なんだよ」
分かるよ、ミーシャ。
次にサーシャが開ける。
アレクサンドル レベル36
19才 獣人(銀狼) 狩人
スキル・水魔法(22/100)・光魔法(21/100)・魔力感知(18/100)・剣術(3/100)・双剣術(10/100)・槍術(4/100)・短剣術(20/100)・弓術(29/100)・体術(28/100)・気配感知(27/100)・索敵(23/100)
固有スキル・暗視(3/10)・罠感知(2/10)・瞬力(3/10)・感覚特化(3/10)
パワーレベリング効果だ。
しかもこの短期間で新しいスキルがいくつも覚醒してる。
「戦闘スキルはサーシャが一番のようだな」
「そうですね、私の存在意義が」
いかん、本当にいかん。
「何か言ったかルナ?」
「いいえ」
ほっとした表情のサーシャ。
「では、私ですね」
年功序列。
ローズ レベル34
20才 人族 メイド 錬金術師 剣士
スキル・雷魔法(29/100)・無属性魔法(14/100)・魔力感知(38/100)・魔力操作(3/100)・短剣術(24/100)・棍術(6/100)・盾術(3/100)・体術(21/100)
固有スキル・アイテムボックス
「すごいわ、ローズ。すごいわ」
「マリ様、ありがとうございます」
恐ろしい戦闘メイドだ。
ローズさん、どこを目指しているんだろう?
「最後は儂だな」
アルフレッド レベル86
39才 ドワーフ族+人族 鍛治師 魔槍士
スキル・火魔法(33/100)・土魔法(51/100)・無属性魔法(25/100)・魔力操作(42/100)・魔力操作(7/100)・剣術(23/100)・槍術(52/100)・短剣術(12/100)・斧術(24/100)・棍術(10/100)・体術(30/100)・盾術(34/100)・気配感知(40/100)・索敵(32/100)
固有スキル・精霊魔法(1/10)
加護・天使ハバリー
「流石アルフさん」
「すごいすごい」
「アルフお兄ちゃんすごーい」
リツさん、マリ先輩、ミーシャがパチパチ。
確かにスキルレベルがすごいし、アルフさん自身のレベルも思ったより上がっている。オークの巣で、上位種かなり倒していたし、ゴールドオークも倒したしね。
しかし、パーティー内のレベルの差が激しい。
こうしてステータスチェックは終了。
今後もメンバーの方向性は変わらない。
次の日、リツさんが携帯電話でナリミヤ氏と連絡を取る。
コーヒーとカカオについてだ。
「あ、はい、はあ、はあ、そうですか? はあ、はあ、分かりました」
「ナリミヤ様何だって?」
「一緒にダンジョンアタックしましょうって」
…………え、レベル200越えの大陸最高SSランク冒険者が?
読んでいただきありがとうございます
なんだかんだで、(祝)200話になりました