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アップ①

ステータス

 屋敷に戻り、アンナとクララがリツさんが駆け寄って来た。

「リツ様お帰りなさい」

「お帰りなさい」

「ただいま、アンナちゃん、クララちゃん」

「お帰りなさいませ、リツ様」

「ホリィさん、ただいま。申し訳ないけど、お風呂の準備してもらえます」

「はい、只今」

 ホリィさんが、お風呂の準備をしてくれる。

 はい、女四人で、入浴。

 はい、打撃、です、精神打撃です。こんちきしょう。ぶつぶつ、なんなのお胸の、あの厚み。

 アルフさんと入ったアーサーも、精神打撃を受けてた。ぶつぶつ、あんな筋肉、反則、と。

 二人で、ぶつぶつ。

 軽く昼食を食べ、各自部屋で休憩。

 しばらくして、夕飯の準備を始めたリツさん達。私とアーサーはトレントの実に格闘。きっとマリ先輩が美味しいお菓子にしてくれる。はず。硬い、硬いなあ。先日ダビデさんからもらったのは、アーモンドで、すべてマリ先輩に渡し済み。なんになるのかな? くう、硬い。

「手伝おう」

 昨日徹夜の番をしたアルフさんがやって来た。

「硬いですよ」

「そうだな」

 アルフさんはトレントの実を二つ握る。

  バキッ

 私とアーサー、絶句。

 え、素手で、割ったよ、この人。

「どうした?」

「「いいえ、何も」」

 怒らせないように、しよう。

  バキッ


 夕飯は私とアーサーのリクエスト通りで、グラタンとシチューだった。

 あつあつ、美味しい。うふふ、嬉しい。

「ねぇルナちゃん、ステータス見た?」

「はひ、見ました」

 グラタン、あつつ。

 仮眠する前に見たけど、多分、疲れが目に出たんだろうね。おかしい数値だった。

「アーサーも似たような事をいっとったが、それは、違うと思うぞ」

 アルフさんが諭すように言う。

「後で、皆で確認しましょう」

 リツさん発案で、食後ステータス確認となった。

 食後、ホリィさんが食器を片付けてくれる。

 ローズさんがお茶を淹れてくれる。

 ああ、美味しい。アーサーも呼んで、全員集合。

「まずは私ね。レベル一番低いだろうから」

 トップはリツさん。


 リツ・サイトウ レベル17

 16才 人族 魔法使い 錬金術師

スキル・火魔法(10/100)・水魔法(26/100)・風魔法(13/100)・土魔法(12/100)・光魔法(15/100)・闇魔法(4/100)・時空間魔法(11/100)・無属性魔法(4/100)・魔力感知(25/100)・剣術(5/100)

固有スキル・鑑定(2/10)・アイテムボックス

隷属・アーサー


 おお、上がってる。

 一気に上がってる。

 ウォーターバレット、打っていたもんね。

「次は私ね」

 マリ先輩がステータスを開ける。


 マリーフレア・クレイハート レベル23

 16才 人族 魔法使い 錬金術師

スキル・火魔法(14/100)・風魔法(13/100)・土魔法(25/100)・光魔法(23/100)・無属性魔法(14/100)・魔法感知(32/100)・剣術(9/100)・棍術(14/100)

従魔・グリフォン ・ワンカラーシープ


 レベルが20を越えてる。土、光もスキルレベルが20を越えてる。立派な戦力だ。

 魔力感知も30越えてる。

「じゃあ、次儂か? ん、クレイハート?」

「いいえ、私が」

 ローズさんがさっと開ける。


 ローズ レベル29

 20才 人族 メイド 錬金術師 剣士

スキル・雷魔法(24/100)・無属性魔法(7/100)・魔力感知(31/100)・短剣術(19/100)・棍術(3/100)・体術(17/100)

固有スキル・アイテムボックス


 上がってる、レベル上がってる。しっかり、戦闘職だよ。

「すごいわローズ」

「ありがとうございます、マリ様」

 クレイハート、と呟くアルフさん。

 気づかないでアルフさん。

「あ、アルフさんのレベルは?」

 私が、ちょっと考えようとしたアルフさんに話をふる。

「儂か? そら」


 アルフレッド レベル77

 38才 ドワーフ族+人族 魔槍士 鍛治師

 スキル・火魔法(30/100)・土魔法(47/100)・無属性魔法(21/100)・魔力感知(38/100)・剣術(19/100)・槍術(49/100)・短剣術(12/100)・盾術(30/100)・体術(24/100)・棍術(10/100)・斧術(21/100)・気配感知(36/100)・索敵(30/100)


 すごい、さすが、最高戦力。

 槍術なんて達人の域だよ。50目前だよ。

 ゴブリンジェネラルをかなり倒していたからね。

 土魔法もすごい。

「あ、自分、ステータス開けていいですか?」

 アーサーがおずおず言う。

「いいよ」

「ありがとうございます、ステータスオープン」


 アーサー レベル32

 15才 人族 奴隷 魔槍士

スキル・火魔法(15/100)・土魔法(13/100)・闇魔法(23/100)・時空間魔法(14/100)・魔力感知(30/100)・魔力操作(16/100)・剣術(3/100)・槍術(19/100)・体術(6/100)・気配感知(7/100)

主属・リツ・サイトウ


 上がってるッ。めっちゃ上がってるッ。

 最近まで、農家の男の子だったのに。一人前の冒険者のレベルだよ。

 火魔法と槍術が一気に上がってる。支援したしね。

 しかも、新しいスキルがあるある。

「すごいわアーサー君」

 リツさんに誉められ、照れる照れる。

「これなら、あの剣を持たせるのに、もう少し…」

「ルナちゃん、顔、顔」

 マリ先輩に窘められる。いかん、真っ黒な笑顔だったね。アーサーが引いている。

 あ、最後は私ね。


 ルミナス・コードウェル レベル55

 14才 人族 魔法剣士

スキル・火魔法(18/100)・風魔法(26/100)・魔力感知(39/100)・魔力操作(6/100)・剣術(34/100)・双剣術(2/100)・槍術(14/100)・短剣術(16/100)・弓術(14/100)・体術(22/100)・盾術(16/100)・気配感知(25/100)・索敵(18 /100)


「「「「はああぁぁぁぁ?」」」」

 アルフさん以外の声が重なる。

「まあ、そうだろうな。衝撃斬刃で、かなり仕留めたしな。キングも倒したしな」

「ナリミヤ氏の剣のお陰です。アーサーの支援のお陰様です」

 うん、自分の実力じゃないよね。

 しかし、上がりすぎな気がする。あ、確か、リツさんが持つリリィ様の加護ってスキルの補正じゃなかったっけ? あ、そうかもしれない。こんなに上がらないもんね。加護様々だ。リリィ様、そしてバートル様ありがとうございます。

読んでいただきありがとうございます

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