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ハロークロス

作者:
掲載日:2015/07/15

ちょっと気分転換に………


「おはよ!」

「おはよう」


隣の席の女の子。 交わった言葉はただの挨拶。



「昨日さぁ! うちの猫がさぁ!」


突然始まる君の会話。 僕はそれに相槌をうつ。 話すのがとても好き、結構どうでも良い内容ばかりだけれど。


「あ、そういえば僕も昨日ーー」

「そんでそんで! 餌あげようとしたら!」


……話すの好きで、聞くのは嫌い。 とても自分勝手、そのワガママを笑って受け入れてるのは僕だけだって気づいてる?



喋るのが好き、聞くのは嫌い。 そんな君を、僕は好きで。 でもそのことを知らないのは、恐らく君だけなんだと気づいている?






どうすれば気づくかな? 僕の気持ちに。

僕にとってそれはとっても難しいことだ。


例えば。 一流大学に合格するよりも。

例えば。 円周率を解き明かすよりも。

例えば。 総理大臣に就任して、この国を平和にするよりも。

例えば。 どんな病気も治せる医者になるよりも。



どんなことよりも難しいと思うんだ。





そんな例えをしたらさ。 君はきっと「そっちの方が何百倍も難しい」なんて言うだろうね。 でも、そんなことはないんだ。


だってさ。 一流大学に合格しても、円周率を解き明かしても、総理大臣になっても、名医になっても。


それで君に、何をしてあげられるんだい?


僕は世界より、君の方が大切。君に何もしてあげられないなら、富も名声も意味はないんだ。





君の攻略法、検索しても0件で。

教科書開いて、無駄な知識を頭に入れる。 知りたいことは、君のことなのに。


知りたいことを知ることが出来ないのは、なんてもどかしいんだろう。 でもきっと、知ることが出来たなら。 それはもう、最高に嬉しいことなんだろうね。







今日も君を見て、そんなこと考えてた。 結局何も出来ない僕。 情けない、いくじなし。




「バイバイ!」

「うん、またね」



そう言って手を振る。 たったそれだけで、こんなに好きだと思えるのに。








交わした言葉に、胸は高鳴る。


まだ少し勇気が足りない、僕の恋心。






ありがとうございました。

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