入部
次の日も俺は剣道部に見学に向かった、もちろん剣道になんて全く興味はなかったが谷本さんに会うためには剣道部に見学に行くしかなかったので仕方なく行くことにした。失礼しますと軽く挨拶をしてから道場内に入ると谷本さんがいた、この瞬間安心したもしもいなかったらここに来た意味がなくってしまう。そして今日も谷本さんは先輩達の練習を楽しそうに見ていた、俺はそんな谷本さんを楽しく見ていた。一応言っておくが変な意味ではないからな、男子高校生だからと言ってそういう偏見を持つなよ。
そして練習が終わり金〇先生じゃなくてキャプテンの武田先輩がこちらへ来て練習の終わった事を教えてくれた。そして少し雑談して俺が帰ろうとした時事件は起こった、なんと谷本さんが一緒に帰ろうと誘ってくれたのだ。普通の男子高校生にとっては大したことないだろうが、中学時代にまともに女子と話した事がなかった俺にとってはIPS細胞の発見よりもすごい大事件だった。そして調度いい機会だったので俺は谷本さんに入部するのか聞いてみることにした
「ねぇ谷本さん」
「何?ていうか敬語なんて使わないでいいよ」
「あっじゃあ谷本は剣道部に入部するの?」
「うん、マネージャーやるつもりだよ。福沢は入部するの?」
この瞬間俺の答えは決まった谷本が入部するならどんな部活でも入部しちゃう。
「もちろん、俺も入部するよ」
「そっかじゃあこれからよろしく」
谷本が笑ながら話しかけてくれるだけでも入部を決めてよかったと思う。
「こちらこそ、よろしく」
俺も笑いながら谷本に話しかける。剣道部の練習はかなりきつい感じが見てるだけでわかったけど俺についていけるかな?それだけが心配だった。