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時間を忘れて

近くで見るとよりかわいく見える、なんかいい香りもするし本当はこの子、天使なんじゃないか。すると彼女が

「こんにちは、あの~クラス間違えた人だよね?」

「あっそうです、間違えた人です」

なぜか敬語使っちゃったよ、けどしょうがないよだってこんなかわいい子に話かけられたらそりゃ男子ならだれでもキョドるよ。すると彼女が少し笑った

「私同学年だよ、敬語使わなくていいよ。君が間違えて入ったクラスにいたんだよ。私、谷本春香。君は?」

「俺は福沢信吾」

「じゃあ行こうか」

「そうだね」

えっ!どこ行くつもりなの?まぁ谷本さんが行くところならどこでもいいからつい返事しちゃったよ。

「剣道やってたの?」

「やったないよ」

「じゃあなんで剣道部に興味持ったの?」

「まぁなんとなくかな」

全く言っている事がわからない、おかげで返事もかなり適当なものになっちゃったよなんかもっと面白いこと言った方がいいのかな、言おうと思っても言えないだろうからやめておこう。そんな事を話している間に剣道場と大きく書かれた看板が見えて来た。俺は谷本さんに続いて軽く挨拶しながら道場の中に入った。中では七人が活動していた、みんなよくわからない奇声を発しながら相手の事を竹刀でたたいていた。しばらく二人で練習を見ていると練習が終わったらしく一人の先輩が近寄って来た

「ようこそ我が剣道部へキャプテンの武田哲也です、今日の練習はこれでおしまいです、よかったらまた明日も来てね」

軽い挨拶をした後、谷本さんと一緒に道場を後にした。てかキャプテンの名前どうなの金〇先生とか叫んじゃいそうだったじゃん。教室に戻る帰り道で谷本さんが

「キャプテンの名前すごかったね、私驚いちゃったよ」

「俺もマジでビクッた、笑っちゃいそうだった」

「だよね」

そんなくだらない事を話していると谷本さんがじゃあねと言って自分の教室の方に戻っていった。マジで谷本さんと話していると心が癒されたわこの学校来て良かった。時間を忘れるくらい楽しかった。けどなんで剣道部だったんだろうかそれがわからない、しばらく学校の地図が描いてある看板の前で考えていた・・・すると突然ひらめいたこの先で活動しているクラブは剣道部しかないのだ、だから谷本さんはわかったんだろう、ぼんやり歩いていた俺は全く気づかなかった。けど何かまだ忘れている気がする。ふと時計を見ると一時半になっていた。一時に教室集合だった事を忘れていた。急いで戻ったが手遅れだった教室に戻るとHRも終わりみんなが帰る直前だった。俺はとりあえず謝った。

「すみませんでした」

すると土井先生が

「おかえり、福沢今度は教室は間違えなかったんだな、一つ進歩したじゃねーか。けど驚いたなまさか時計が読めないなんて思わなからよぉ。」

「時間を忘れてまして、本当にすみませんでした。」

クラス中が笑いで包まれた。その後、昨日の今日という事もあり職員室で罵声を浴びせられたのは言うまでもない。














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