先生?
出席確認が終わったのになぜか俺の名前が呼ばれない・・・なんで?入学初日から担任の先生と結託していじめてるのか?ってそんなわけねーよな、じゃあなんでなんだよ。仕方ないので俺は緊張しながらも担任の田中先生に聞いてみることにした。
「あのー田中先生俺の名前が呼ばれてないんですけど」
「えっ!本当?ごめんね、君の名前は?」
「福沢信吾っす」
「福沢君ね、少し待っててね・・・・探してみたんだけどみつからないみたい、クラスは本当にここで合ってる?」
その時クラスの扉が勢いよく開かれた、突然の事にクラスのみんなが扉の方を見た、そこには白いスーツに身を包み黒いシャツを着て髪はワックスでオールバックに固めておまけにサングラスまでしている人が立っていた。なんなのこの学校なんで校内に反社会的勢力の人がいるんだよ、守衛さんは何をやってんだか。その男が
「田中先生ここに福沢信吾という生徒が来ませんでしたか?」
背筋が凍りついた、なんで俺?俺、別に借金とかしてないよ麻薬の取引とかにもかかわってないのになんで。
「こんにちは土井先生、ちょうどよかった福沢君ならそこにいますよ」
えっ土井先生?先生なのかよもう少し身だしなみ考えろよ、グラサンはねーだろ。けど先生だとわかれば一安心だ、土井先生が手招きしているのでそっちに向かった。そうするといきなり胸ぐらを掴まれ
「てめぇ!クラスまちがえてんじゃねーよ!どんだけ迷惑かかったとおもってんだ!」
前言撤回します、この人先生じゃない・・・てか俺クラス間違えてたんだ、嘘だろって事はあのかわいい女の子と離ればなれになっちゃうのかよ俺の輝かしい青春の日々が遠のいていく、そして俺は土井先生に連れられて教室を後にした。放課後教員室に呼び出され土井先生に罵倒されまくったのは言うまでもない
「絶対に教育委員会に訴えてやる」
帰り道そう一人でつぶやいた。