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HAMBURGER BLUES  作者: ハンバーガーブルース


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144/199

HAMBURGER BLUES : CONTINUITY CORE第82話 後幕② DJ WALKER 開演

HAMBURGER BLUES : CONTINUITY CORE第82話 後幕②

DJ WALKER 開演




カチッ



レコード針



静かに盤面へ落ちる


……


……


サァァァァァ……


僅かなノイズ


そのノイズだけで



Walkerは笑った



Walker


始めよう


ズ……


ズズ……


ドン……


ドンドドン……


低いキック ドドドドドォンッ


乾いたスネア ツッーーッ



惑星軌道で録音されたブレイクビーツ


そこへ


古いジャズピアノ


さらに


宇宙船の通信ノイズ


民族打楽器


全部が少しずつ重なる


タイトル


PLANETARY CONTINUITY JAZZ


一曲目


First Observation



Noah


……


凄い……


曲が……


景色になってる……



Walker


観測結果


音楽は


耳で見る映像だ



Noah


……


はい


その瞬間


YELLOW GHOST Mk-Ⅱ


起動


パァァァァァァァァァ……



黄色い一本のレーザー



ゆっくり



天井へ伸びる



星屑プリズムを通過



一本だった光が



百本へ


千本へ



さらに


黄金色のオーロラになる



宿泊客


うわぁぁぁぁぁ……



子供達


すげぇぇぇぇぇ!!



旅館女将


……


温泉の湯気まで……


踊ってる……



Noah


操作パネルを滑る


右手


左手


指先だけで


光が生き物みたいに動く



Walker


レコードを繋ぐ


二曲目


Dust of Continuity


ベースが深く沈む ボンボンボンボンボンォォン



Noah


その瞬間


レーザーが


音へ反応


ドン


パァァァン!!


ズン


シュゥゥゥ……



まるで


音楽そのものが


光へ変わっていた



beem


肉焼き開始ィィィィィィ!!!!


ジュウウウウウウウウウウウウッ!!


鉄板の音まで


リズムへ混ざる



今日の試作‼︎


AVOCADO CONTINUITY BURGER


超粗挽き和牛二百グラム


炭火焼き


表面だけ強火


中心は肉汁を閉じ込める


完熟アボカド


軽く炙る


香りだけ立たせる


自家製燻製チェダー


焦がし玉ねぎ


山わさびマヨネーズ


市場で手に入れた温泉蜂蜜を


最後に一滴


甘さではない


旨味を繋ぐためだけに使う


パンは両面をバターで焼き


最後に黒胡椒を一振り


香りだけで


腹が鳴る



宿泊客


何だこの匂いィィィィィィ!!


腹減ったァァァァァァ!!



beem


まだ食うなァァァァァァ!!


試作品だァァァァァァ!!



bads


その横


ホール中央


THE CORE


AURORA VOLCANO COLLECTION


さらに温泉街限定


湯煙真珠ネックレス


月白シルクストール


銀河火山鉱石イヤーカフ


オーロラチェーンベルト


十九色へ変化するクロップジャケット


レーザーを浴びる度に


服の色が


呼吸するように変わる



宿泊客


綺麗……


綺麗過ぎる……



女将


こんな綺麗な人……


初めて見ました……



bads


照れ隠しに怒鳴る


見るなァァァァァァ!!


もっと飲めェェェェェェ!!


もっと笑えェェェェェェ!!



Walker


観測結果


幸福は


静かに増えるものじゃない


誰かが叫ぶ事で


一気に伝染する


ドォォォォォォォォォォォォォン!!!!


曲はさらに加速するズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタ


レーザーはさらに踊る ウィーーーーーンヴォンヴォンヴォン


肉はさらに焼けるジュウウウウウーーーーーーッ


酒はさらに注がれる トクゥトクゥトクゥ



笑い声は



旅館を飛び越え



温泉街全体へ広がり始めていた



そして



まだ誰も気付いていない



この爆音を聞き付け



温泉街中の人々が



この旅館へ歩き始めていることを



──第82話 後幕③へ続く







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