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第1話 今日も、大切な毎日を幸せに生きようね。

 はらぺこの理のお姫さまとたいくつなお城でじっとしていられないねる姫とお友達の小さな湖の精霊の女の子のぴぃー。


 今日も、大切な毎日を幸せに生きようね。


 朝の早い時間。霧の立ち込める美しい森の中に顔と全身を隠すようにして、深く深緑色のフードをかぶり、同じ色の深緑色のローブを着て一人でこそこそと歩いている少女がいました。

 その少女はきょろきょろと周囲の様子を見ると、誰も人がいないことを確認してから、ふーと大きなため息をついて、それからばさっと顔を隠していた深緑色のフードをとって、その顔を出しました。

 少女が深緑色のフードをとった瞬間、長くて美しい少女の金色の髪が空中で遊ぶようにしてきらきらと輝きながらあらわになりました。

 少女はとても美しい顔をしていました。

 空のような澄んだ青色のぱっちりとした大きな瞳をしていて、小さな顔はお人形のようにとても綺麗で可愛くて、肌は白くて雪のようでした。

 少女はにっこりと明るい顔で笑っていました。

 その顔はまるで歌を歌っているみたいでした。

 森の中を歩いているだけで踊りを踊っているみたいでした。

 少女のお名前はねる姫と言いました。

 湖の湖畔にある白いお城のお姫さまです。(三人のお姉さまのいる四姉妹の一番下のお姫さまでした)

 ねる姫の近くには、小さくて白く光っている翼のある不思議な丸いものが浮かんでいました。

 それはねる姫のお友達の湖の精霊の小さな女の子のぴぃーでした。

「ふふ。ねる姫さま。本当に嬉しそうですね。お城の中みたいに、いつもの嘘の笑顔じゃありませんね」

 ぴぃーが言いました。

「ええ。もちろん。今日は本当の本当の笑顔ですよ」

 ぴぃーを見て、わざとらしく大きく一度、にっこりと笑って、ねる姫は言いました。

 そりゃ嬉しいに決まっています。

 だって今から私はいつもの嘘の仮面をとって、『世界で一番大好きで大切な人』に、『美しくて優しくて世界で一番物わかりのいい聡明な理のお姫さま』にたいくつなお城を抜け出して、本当の私の顔のままで会いに行くのですから。

 そんなことを笑顔のままで元気に歩きながらねる姫は思っていました。

 そんなねる姫はその綺麗な手に布をかぶせてある大きな籠を持っていました。(なんだかとっても美味しそうな、とってもいい匂いがしている籠でした)

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