断罪イベント365ー断罪、ダブルブッキング
断罪イベントで365編の短編が書けるか、実験中。
婚約破棄・ざまぁの王道テンプレから始まり、
断罪の先にどこまで広げられるか挑戦しています。
〜罪と罪、交差するざまぁカオス〜
「それでは本日、断罪されるのは――」
壇上に立った司会官が、魔道具プロジェクターを起動させた。
スクリーンには、見慣れぬ2枚の肖像画が同時に現れる。
\\ カシャッ カシャッ! //
\\ パッ パッ! (魔道具音) //
「……あれ?」
場内がざわめいた。
浮かび上がったのは、**2人の女性**。
一人は、泣きそうな顔の庶民令嬢・リリアン。
もう一人は、凛とした顔つきの伯爵令嬢・アナスタシア。
司会官:「……え?本日、対象者が2名……?」
後方から、経理部執事長の怒鳴り声が飛ぶ。
「*これは断罪の“ダブルブッキング”です!!*」
☆事の発端☆
昨日、王子が2通の“断罪申請書”に
**無意識にサインしていた**ことが判明。
しかも、どちらも“本日12時”開催指定。
「おい誰だよ、王子に“お昼にサインします”って全部積んだやつ!」
「経理部の書類順番がおかしかったのでは!?」
バタバタと慌てる使用人たち。
しかし時間は止まらない。
12:00――断罪、開始。
☆罪状が、交差し始める☆
プロジェクターが再生を始める。
だが。
* リリアンの罪状:「パン屋の息子と仲良くしていたことで
王子のご機嫌を損ねた」
* アナスタシアの罪状:「王子主催の茶会で“この紅茶ぬるいですね”
と発言した」
だったはずなのに。
☆プロジェクターが勝手に映し出した映像☆
リリアンが茶会で紅茶をこぼす
→ アナスタシアがパン屋の前で花束をもらってる
入れ替わってる~!
どっちがホントなんだ~?
「……俺も……わかんなくなってきた……」
王子・・こめかみを押さえ始める。
☆勝手に暴走する魔道具たち☆
* 断罪帳 → ページが2人分混ざって「パン屋でぬるい紅茶を投げた罪」
* 天秤 → リリアンにアナスタシアの重さを計測しようとし、暴走
* 魔法プロジェクター → 「これはリリアンです(ウソ)」
→「すみません間違えました」
そこへ、救世主(女神)クラリス、ため息と共に降臨!
「……はぁ」
彼女はゆっくりと壇に上がり、魔道具の前に立った。
「王子様、よくお聞きください。
これは、“どちらの令嬢も、罪が曖昧である”ということです」
「……えっ」
「つまり、**あなたの“曖昧な裁き癖”が、
このような事態を招いた**のです」
「曖昧な罪状、誰でもありそうな行動、
あなたが“個人的な不満”で選んだ断罪が、どれほど茶番か――
今日は皆が、はっきりと理解したことでしょう」
女神の言葉に会場が拍手で沸いた。
「うぅ……たしかに……どっちも
“何となく気に入らなかった”だけで……」
王子、それは罪とは言わないのですよ。
天から声が聞こえた気がした。
結果:王子、反省文2枚提出命令
「あなたが混ぜたのですから、
\*\*反省文も2枚、別々にお書きください」
「パン屋の件と、ぬるい紅茶の件、
両方しっかりご反省してくださいませ」
「……せめて、プロンプトだけでも……」
「AI使用は禁止です」
執事は冷たく言い放った。
でも、褒めてあげよう
王子は自分の言葉で反省文を二枚きちんと書いたとさ。
クラリス、女神決定。
読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m




