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第11話


 「ご注文は何になさいますか?」


 「俺は別に…」


 「チャーハンとチャーシュー麺で」


 「食べんの!?」


 「せっかくきたんだし、何か食べれば?」


 「いらねーって」


 「あ、そう」



 店員さんは困った顔をしてた。


 そりゃそうだ。


 来店目的が不純すぎる。


 ヒロに至ってはただの変質者だし、俺は俺で何も注文しないときた。


 逆の立場だったら、多分追い返してたと思う。


 こんな客店に入れたくねーもん。



 「あ、あとギョーザも!」


 「そんな食うの!?」


 「だってお腹空いてるし」



 本当にただの「尾行」で来たんだよな?


 飯食いに来たわけじゃないよな?


 色々不安になってきた。


 ほんとにこの店に来るのか?


 今のところそんな気配がないんだが…


 ソワソワしながら入口付近を見てた。


 入ってきた時に目が合わないよう、物陰に隠れながら。




 「いっただっきまーす!!」



 焼きたてのギョーザが到着するや否や、パキッと勢いよく割り箸を割り、小皿にタレを注いでいく。


 香ばしい匂いが鼻先を掠めた。


 …くっそ


 腹減ってなかったのに急に減ってきた


 めちゃくちゃ美味そうだなおい…


 俺も頼もうかな


 いや、でも…


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