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ジークライン襲われる

俺は10才になり今までより多くの事を学ぶべく日々奮闘している。

ステラと戦術など週一で勉強したりしているが最近ちょっと引っかかる事があり勉強後のお茶をしている時ステラに相談することにした。


「ハウスバーツ伯爵夫人?」


ハウスバーツ伯爵夫人は半年前から俺のダンスの教師をしている。数ヶ月前に夫のハウスバーツ伯爵を事故で亡くしているがまだ若い。


「うん、ハウスバーツ卿が亡くなった当初は落ち込んでいたけど最近吹っ切れたのか元気になったんだ。でも元気になったのはいいんだけど・・・何かさ、こう・・・化粧が濃くなったりドレスが派手になったり・・・あと香水がくさい・・・最初はもう彼氏でもできたのかな?って思ったけどダンスの時必要以上にくっついてくるし目が・・・気持ち悪い・・・」

「・・・・・・」


話をしながら両腕を抱え身震いすると考え込んでいたステラが


「ジーク、次から私もダンスレッスンを一緒に受けるよ」

「ホント?助かるよ!」

「デビュタントは私と踊るんだから今から一緒に練習した方がいいだろうしね」


俺に安心させるように話してくれるステラは本当に優しい。デビュタントも一緒に踊ってくれるんだ、今から楽しみだなぁ。

さっきまでの嫌な感じがステラの一言で一気に軽くなった。


次のダンスレッスンからステラも参加して練習する。

・・・夫人は今日も無駄に胸を強調するドレスを着ている。

何かステラを睨んでいるような・・・?そんなステラは視線を気にせず優雅に踊ってみせる。完璧ですね、俺のお姫様。


その後も一緒にレッスンするステラを睨み続ける夫人。

段々険しさが増してるんですけど。俺には笑顔なのが余計に恐い。ステラは気にするなって言うけど気にしない方が無理だって!


そんなある日、どうしてもステラがレッスンに参加できない日があった。

いや〜、ヤバい。ぐりぐり体を寄せてくるし笑顔がホラーだ。これはメンタルにくるわ。鳥肌も止まらない。

レッスンが終わる頃には体より精神的にぐったりしてしまった。


レッスンが終わり着替えに部屋に戻ろうとすると夫人が部屋まで送ると申し出てきた(意味分からん)が丁寧に断り戻る。

身の危険を感じるな〜教師変えてもらおうかな〜と考えながら着替えてシャツの袖を通そうとした瞬間、ガッチリ抱きつかれ硬直する。後ろを見なくても分かる。

この匂いはハウスバーク夫人だ。

部屋に入ってきたの気づかなかった!ナンテコッタイ


「ハウスバーク夫人?」

「うふふふふふ。殿下、わたくしの気持ちに気づいてらっしゃいましたよね?」

「は・・・?えっ?」

「それなのにあの小娘が邪魔をして!わたくし達の仲を裂こうとしたのですよ!?」

「えええええええーーーーー⁉」


そう言い放つと俺を近くのソファへ押し倒し馬乗りになってきた。


ヤバい、目ぇ血走ってるし鼻息荒くて舌舐めずりしてる。ちょっ、体触んな!・・・体重かけられて動けないっ!・・・ステラっ・・・!!


夫人が俺の体を触り腹に顔を近づけた瞬間


カッッッ!!!!ドゴーーーーーーーン!!!!!!


俺の臍下にある印が光り相手を爆発させふっ飛ばす。

あ、これ父上が言ってたヤツだと思いながら俺は意識を手放す。






「あーこれね、大事な事だからみんなよく覚えておいて」


月に一度王子・王女、五公爵家の子息・令嬢を集めて行われる講義

。講師はガーデニア国王、父上だ。


「この大陸の四つの王国と各五公爵家の人間には臍下に"印"というしるしが刻まれて生まれてくる。身元保証みたいなものだな。降臣・降爵した者は印が消えてしまう不思議な印だ」


そう言うと紙に描いた印を見せる。


「この印は皆を災いから護ってくれる。怪我とかではないぞ。あらゆる精神的な魔術や魔法、毒、貞操の危機を回避させる優れものだぞ」

「王様、貞操の危機とはなんですかー?」

「それはな・・・」






ああ、これか。

襲われたから印が発動したんだ・・・印が無かったら俺、どうなってたんだろう・・・?


「おっ、目ぇ覚ました!」

「兄上!」

「ダリアさまージークさまが目ぇさましたー」

「ジーク!!」


ゆっくり目を開けると見慣れた天井が見えた。

ベッドの側には弟のコライユとアルストロメリア公爵家のクリークがいる。遠くから母上がバタバタと走ってくる音がする。

淑女の鏡のような母上が取り乱して来るなんて・・・よっぽど心配かけたんだなごめんなさい。


「ジーク、分かりますか母ですよ!」


手を握り心配そうな母の存在にホッとする。


「母上、大丈夫です。どこも痛くありません」

「あぁ、良かった」


俺はハウスバーク夫人に襲われて印が発動された衝撃で気を失ったみたいだ。


「もう大丈夫ですよ。あの者は牢屋に入っています。安心してお休みなさい」

「はい・・・」

「さあ、あなた達ジークを休ませてあげましょう」


そう言うと母上はコライユとクリークと伴い部屋を出て行く。

三人が出ていった扉をボーッと眺めていたらカツカツと扉に足音が近づいてくる。この歩幅はステラだ。

部屋に入ってきたステラを見て俺は少しホッとする。側にきた顔は泣きそうだ。


「ジーク、無事だね?ホント・・・本当に良かった」


手を取り自分の頬に当て安心するステラを見てドキドキしてしまう。心配されたという事に浮かれて


「だ・・・大丈夫だよステラ。襲われたっていっても印が発動したから無事だったし。恐かったけど触られたの少しだけだったし!」

「触られた?」


ステラの片眉がピクリと上がり笑顔になる。


「そう、触られたんだ。どこを触られたの?触られたトコ私が消毒してあげる」


有無を言わさず笑顔のまま服をはだけさせ肩やお腹にキスを落とされる。あまりの刺激に気が遠くなってしまう。

薄れる意識の中おでこに柔らかい感触がしてステラの声が聞こえる。


「私のジークにしたことは許せない。ハウスバーク伯爵家は()()()よ」


根切り?根切りって何?それに俺前にフラレたよね?なのにそんなことしてどういう事?俺だけにしてくれたの?俺のこと好き?

キャパオーバーした10才の俺は考える事を止め深く意識を落とした。


後から聞いたらステラの怒りは親の国王夫妻より凄くハウスバーク伯爵一族を根切ろうとしたらしい。流石にそれはやりすぎという事で夫人は処刑、ハウスバーク伯爵家は爵位剥奪の上お取り潰し、一族は地方で強制労働になったそうだ。

父上がボソリと「あの子に逆らってはいけない」と青くなっていた。

母上は「逞しい」と優雅に笑っていたけど。

その横でステラの父親ドラグニ卿が凄い謝っていたのが印象的だった。

ジークは実は男らしい性格をしてるんですよ。

ただステラが(男装時)男前すぎて霞んじゃうだけなんです。

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